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研究ノート「福原ソーププレイ時間のお値打ち度〜福原関数による考察〜」

by 黒川洋介氏



 こんにちは、大阪機動調査隊 黒川洋介です。
 オーヤ氏が調査報告された「福原ソープ価格一覧」の 「総額料金」と「プレイ時間」の間には、言われなくて因果関係があることは容易に想像できます。
 そこで、せっかくの調査データに彩を添えるべく、この二つの変数間の関係を明らかにしてみたいと思います。

【主題】
 福原ソープの相場モデルを作り、プレイ時間のお値打ち度を判断できる方程式を導きます。

【相関性】
 まず、本当に2つの変数に関連性があるのか、相関係数を算出して関係の強さを測ってみたいと思います。
 相関係数の算出には、Excleのcorrel関数を使います。
    相関係数 = correl(総額料金のデータ範囲,プレイ時間のデータ範囲)
 相関係数は−1から+1の間の数値をとり、正の相関では2つの変数は同じ方向に変化する傾向があるといえます。その強さは+1に近づくほど 強くなります。統計的には、1.0≧|係数|≧0.7では、高い相関があると言えます。
    計算結果:相関係数=0.967451
 つまり「総額料金」と「プレイ時間」の間には、想像通り強い相関関係がある事が数値で示されましたので、この二つの変数間の関係を有意義な 関係式として方程式に表せる事が判りました。

【分析】
 今回、変数は2つですので、単回帰分析を行います。求めるモデルは一次方程式の形で、
    プレイ時間(分) = a×総額料金(千円) + b
 で表せると仮定します。
 aは、Excleのslope関数で求め、bは、Excleのintercept関数で求めます。
    a = slope(プレイ時間のデータ範囲,総額料金のデータ範囲) = 1.548394683
    b = intercept(プレイ時間のデータ範囲,総額料金のデータ範囲) = 25.92701311
 計算結果より、

    プレイ時間 = 1.55×総額料金 + 25.93

 の一次方程式が作られます。これは、総額料金が1千円増えると、プレイ時間が1.55分増える事を表しています。
 このモデル方程式を、「福原関数」と呼ぶ事にします。
 この福原関数の数値線上にある、総額料金とプレイ時間が、福原ソープランドの相場モデルであるという事になります。

 この一次方程式が実際のデータに対して、どれくらい当てはまっているのかは決定係数で判ります。決定係数は0から1の間の数値となり、 1に近いほど当てはまりが良いことを示しています。
    決定係数 = rsq(プレイ時間のデータ範囲,総額料金のデータ範囲) = 0.916711879
 つまり、このモデルは非常に良く当てはまっていると考えて間違いありません。

【まとめ】
 この福原関数でプレイ時間を求めると、払った総額料金が福原相場に対してお得なのか一つの判断材料を与えてくれます。
 つまり、コースプレイ時間 > 福原関数プレイ時間 なら、相場モデルに比べてお得であると言えます。

 価格帯1:総額60千円以上
A店総額65千円プレイ時間110分福原関数=126.68分相場に比べてかなり割高(-15%)
B店総額60千円プレイ時間120分福原関数=118.93分相場並み
 価格帯2:総額40〜59千円
C店総額51千円プレイ時間110分福原関数=104.98分相場に比べ若干お得(+5%)
 価格帯3:総額30〜39千円
D店総額35千円プレイ時間100分福原関数=80.18分相場に比べてかなりお得(+20%)
E店総額35千円プレイ時間90分福原関数=80.18分相場に比べお得(+11%)
 価格帯4:総額20〜29千円
F店総額25千円プレイ時間70分福原関数=64.68分相場に比べて若干お得(+8%)
G店総額22千円プレイ時間60分福原関数=60.03分相場並み
 価格帯5:総額20千円未満
H店総額18千円プレイ時間50分福原関数=53.83分相場に比べて若干割高(-8%)
I 店総額13千円プレイ時間40分福原関数=46.08分相場に比べてかなり割高(-15%)

 高級店と格安店は総じて割高であり、中級店・大衆店が相場を形成し価格競合をしている事が判ります。これは、中級店・大衆店の店舗数が多い ことも影響していると思われます。
 D店の様に、大胆な価格設定は経営判断でしょうが、泡姫にするとプレイ時間に比べて収入が少ないとも言えますので、約20分の時短の 危険性もあるかもしれません。
 福原ソープで遊ぶ場合、60分22千円コース9店舗、120分60千円コース5店舗を選ぶと相場であると言えます。
 この様にプレイ時間のお値打ち度に対する具体的な判断材料を提供できたと考えます。

 なお、この相場モデルでは、1分当たりの総額料金は592円です。つまり、約600円で1分間腰を振る事が出来る訳です。

【比較考察】
 肉まんレートで取り上げた中国系エステに福原関数を当てはめて見ました。
 梅田Bエステ店は、料金13千円、プレイ時間60分ですが、このお店のプレイ時間を福原関数で試算すると46.08分となり約14分程(+23%)お得 な設定とも言えます。価格的には、福原ソープの格安店と同じ設定です。しかし、何人かの体験からいつも20分程の時短(-33%)があります。
 つまり、Bエステ店以外もそうですが、お店側がエステ嬢の時短を容認(指示?)している背景には、回転率を上げる経営判断があるのでしょうが、 福原相場モデルの価格帯を彼等なりに認識しており、お得感を演出している(本音は40分コース)可能性も高いと考えられます。

【課題】
 福原相場モデルを定義することは出来ましたが、この福原関数には変数が2つしかありません。つまり、お得感や満足感といった、泡姫の質と サービスの質が大きく影響する変数は配慮されていません。回数、癒し、プレイ内容などソープランドに求めるものも様々ですし、回転率を上げる、 人気嬢の付加価値を上乗せする、高級感を演出するなど、価格設定にも経営者の判断が色濃く出ているでしょう。
 M氏やN氏の価格形成に関する分析からも明らかなように、「価格は女の子の質、サービスとは独立の関係にある」訳ですが、元店長氏や サブちゃん氏が報告している「費用対満足効果分析に対する補正係数導入」の要素は考慮しなければなりません。
 その意味では、お値打ち度に満足度やお得感をどの様に反映させるかは、今後の課題であると考えます。

【おわりに】
 この研究ノートを書くにあたり、オーヤ氏の調査報告「福原ソープ価格一覧」 が利用できた事に感謝いたします。

 以上、独断と偏見の上、乱文で申し訳ありませんが報告いたします。

 研究部 風俗産業・経済研究室長 黒川洋介 (H18.04.01)

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