〜©日本ピンサロ研究会〜

監査報告
ストリップ「浅草ロック座」(浅草)

by えせ男爵氏


 いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。
 小生がストリップ愛好家であることは会員のみなさまはよくご存じのことだと思いますが、友人にもオススメしているので、中にははまってくれる方もいらっしゃいます。今回も、かねてよりある女性の友人にストリップの魅力を説いていたところを、満を持してお連れすることとなりました。
 さて初めての方をどの劇場にお連れするべきかというのはちょっと悩むところです。定番はやはり浅草ロック座で、そのステージの完成度の高さや、観やすさという面では、初心者向けと言えるでしょう。ただ以前にも書いたように、浅草は舞台進行など他の劇場とちょっと違います(ポラタイムやオープンショーがない等)。リアルなストリップ劇場の雰囲気を感じていただくには上野や大和の方が良いのですが、中にはその雰囲気に引いてしまう人もいるかもしれません。そのあたりの塩梅は、お連れする人の好みによるのですが、今回の友人はモデルの仕事をされている方でしたので、演出など参考になるところがあるかとも思い、やはり浅草にお連れすることとしました。

店舗名:浅草ロック座
業種:ストリップ
HP:http://asakusa-rockza.com/
住所:東京都台東区浅草2-10-12
費用:9K(カップル割引 2名分)
調査時期:2022年1月

 今回の公演では7人の踊り子さんが出演されていました。また正月公演ということで、舞台の最初に「三番叟」が演じられました。多くの劇場では正月三が日の公演で「三番叟」が演じられるのが一般的なのですが、浅草の劇場では一か月単位の公演となるので、正月公演では毎回、「三番叟」が演じられているようでした。
 今回出演の踊り子さんの中では、中盤に登場したベテランの方の演目がとりわけ印象的でした。バックダンサーのサポートを受けながら、幻想的な雰囲気の中で踊るその表現力に、すっかり没入してしまいました。友人も、彼女の演技がとりわけ印象的に感じたようでした。小生は彼女の舞台を観るのは初めてだったので、後で彼女のプロフィールを見てみると、思っていたよりかなり年長の方だったので驚きました。そうとは感じさせない瑞々しい身体と、踊り子としての長いキャリアが成し遂げる円熟した表現力が、絶妙なバランスで合わさった舞台でした。
 また序盤では、三番叟を演じた踊り子さんが人形浄瑠璃の演目『御所桜堀川夜討』を下敷きにした演目を演じていました。人形っぽい演出もあって興味深かったのですが、圧巻はやはり壮絶な「殺し場」と、その後の悲壮感あふれる表現でした。
 さらにトリを飾った踊り子さんは、舞台の前半でエレクトリック・ギターの生演奏をみせてくれて、それもまた印象的でした。演奏が終わったところでピックを客席に向かって投げてくれたのですが、こういうノリ、小生は好きです。
 最後は全員登場のフィナーレで締めくくり、あっというまの1時間40分の公演でした。

 劇場を後にし、浅草の街でビールを飲みながら友人と感想を交わします。モデルという職業柄、踊り子さんたちのポージングは大いに参考になるところがあったようですが、それ以上に踊り子さんたちの衣装に関心を持たれたようでした。確かに踊り子さんたちはそれぞれ自分の演目にあわせて自前で衣装を調達してきているので、踊り子さんの個性が衣装に出ると言っても過言ではありません。また男性目線的には、ストリップのステージにおいて衣装というものは、裸になる前のステップとして見てしまう傾向にありますが、女性の視点からはまた違った面に魅力を感じているのかもしれないと気づかされました。
 今回お連れした友人もストリップが好きになってくれたら良いなぁ…と願っています。最近はストリップ女子(スト女)も増えてきていますが、やはりいろいろ厳しい状況にあるストリップ業界にとって、観客の裾野を広げていく、つまり特定の層だけでなく様々な人たちにファンになってもらうことが必要なのではないかと、小生は思っています。

 長文・乱筆のほど失礼いたしました。

 研究部長 えせ男爵 (R04.02.28)

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調査部から補足事項
本店舗は他に, S氏(H10.03.20), さらしなマリン氏(H24.05.20), cassis氏(H24.07.29), えせ男爵氏(H25.08.05)(R03.12.28), ニセ太郎氏(H28.07.31), グルメの田中氏(H29.08.13), マツキヨ氏(H30.03.18) がレポートしております。
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