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「一般恋愛満足理論の構築 〜 風俗と一般恋愛の融合 〜」

ピンサロ研究会
Pink salon rearchers labo.

1.はじめに


「風俗と一般の恋愛は別物か」
 古代ローマの時代に名も無き哲学者により提起された上記問題は、5000年以上たった現代においても、明確な結論を得るにいたっていない。あるものは言う「風俗とは金で女を買う卑しい行為である」。また別のものは言う「風俗とは恋愛の究極の形である」。この2つの思考は長い刻をかけてお互いの立場をより強固に築いてきた。世の中に風俗を忌み嫌うものとこよなく愛するものとが存在するのはこのためである。
 本論分においては、ともすれば「価値観の違い」という形で片づけられてしまう上記問題をもう一度掘り起こし、性行為に関する満足度という観点から「風俗」と「一般恋愛」が全く等価であることを証明する。

2.風俗における満足


 風俗における満足に関しては、下記風俗満足モデルが提唱されている。

  風俗満足度 FS=(FSh+FSb)/S

  精神的満足度 FSh = E+A+H−ΣnRn
  肉体的満足度 FSb = ΣnBn

  E:店に行こうと決めてからサービスを受けるまでの「期待感」
  A:この風俗嬢と会うことができたという「達成感」
  H:風俗嬢との会話等によって得られる「ほのぼの感」
  Rn:n回目の発射直後に襲われる「虚しさ」
  Bn:(n-1)回目の発射〜n回目の発射の間の「気持ち良さ」
  S:セーラー係数(プレイ料金/月収)

 すなわち、どの程度の料金(S)でどの程度の心の満足(FSh)と体の満足(FSb)を得ることができたかが、風俗における満足となるのである。上記式の導出については、「風俗における性産関数の定義」(M氏,1998)及び「精神的満足の過程を考慮した風俗満足度の提起」(DON氏,1999)を参照されたい。

3.風俗満足度の一般恋愛への適用


 仮に「風俗」と「一般恋愛における性行為」が等価であるならば、風俗における満足度を一般恋愛にも適用することが可能なはずである。しかし、風俗における”プレイ料金”の相当するものが一般恋愛には無い。もちろんデート代やホテル代等はかかるが、これらは間接的な出費であり、心や体の満足を得るために支払った対価としては考えにくい。このため、風俗満足度における分母であるセーラー係数Sが一般恋愛に関しては0となり、満足度は無限大となってしまう。この結果は風俗否定派の唱える「彼女がいればタダでできる」という論理を支持するようにも見えるが、そのように考えるのは軽率である。

 では、風俗に通うものが支払うプレイ料金は、一般恋愛のどの要素にあたるのであろうか。筆者はそれが「時間」ではないかと考えている。言うまでもなく、彼女を作りそれなりの関係になるまでには「時間」が必要となる。一方風俗においては「時間」は基本的に必要無い。プレイ料金さえ支払えばいつでも満足を得ることができるのである。もっとも風俗においても、心の満足を得るためには多少の時間が必要となるが、一般恋愛のそれと比べれば小さなものであろう。

 すなわち、我々が風俗において購入しているものは「女の子」ではなく「時間」なのである。

4.一般性行為満足度の構築


 ところで、経済や経営の分野では「時間」と「金銭」は等しいものとして扱うことが出来る。例えば時給800円のバイトを5時間行えば、4000円を手にすることができる。これはその仕事を行うものの5時間という時間が4000円と等しい価値を持っていることを意味している。また、時給にあたるものは、その人物の月収を1/(30日×8時間)することにより計算できる。以上を考慮すると、一般性行為満足度GSを以下のように定義できる。

        FSh + FSb
  GS=---------------------------
       (T/240)+ S

  T:相手とそのような関係になるまでに費やした時間 (hour)

4.一般恋愛満足度


 先の一般性行為満足度GSは「性行為」という観点から発展してきたものである。しかし「性行為」が全く無い場合にも、上記式は成立する事に注目したい。つまり、体の満足FSbが存在しな場合にも心の満足FShにより評価を行うことができ、性行為を伴わない一般恋愛についても適応可能なのである。これは「SEXは恋愛の過程であり目的ではない」とする一般恋愛派の考えも包括することを意味する。これらの意味から上記式は「一般恋愛満足度」と呼ぶことができるのではなかろうか。

5.考察


 一般恋愛満足度GSの意味する所は何であろうか。風俗も一般恋愛も同じ満足度として評価できるということは、両者は方法こそ違うものの、同じ目的を持っているということに他ならない。すなわち、「恋愛」とはお金または時間をかけて心または体の満足を求めるものであり、「風俗」も「一般恋愛」も同じ「恋愛」の異なる側面に過ぎないのである。

 一般恋愛満足度GSを核とする一般恋愛満足理論のもとでは、「風俗に人生をささげる」ことも「友達に紹介されて彼女を作る」ことも「テレクラでパートナーを探す」ことも「街でナンパをする」ことも「広○涼子に恋焦がれる」ことも恋愛の1つの形なのである。

「風俗とはいったい何か」
我々が長年追い求めてきた答えの1つがここに明らかになったように思える。

「風俗とは恋愛の1つの形である」