しかしながら、風俗における精神的満足度FShを定義するにあたり、「風俗において『うれしい』と感じた度合いをHとする。」とするのは、「精神的満足度を分析する際には多元的分析が必要」という、イメクラの定理を無視したものであり、やや短絡的ではないかと感じます。
以下、自説を展開させていただきます。
精神的満足度は、以下に示す四要素によって計ることが可能と考えます。
まず、風俗サービスを受けるに当たって、最初に得られる満足感は、店に行こうと決めてから、実際にサービスを受けるまでにわくわくする期待度Eで示すことができます。そして、M氏の言われる「『うれしい』と感じた度合い」というのは、本来、風俗嬢との会話等によって得られる、ほのぼのとした気持ちに最も近いものと推察でき、これをHとしておきます。
次に、この娘に会えて良かった、(指名した場合は、指名して良かった)と感じる達成感Aがあります。そして、最後に発射後に襲ってくる虚脱感、無力感、自責の念といった後悔度を示すRがあると考えられます。
そこで、これらの要素を数式化すると、
FSh = E+A+H−ΣnRn
E:店に行こうと決めてからサービスを受けるまでの「期待感」
A:この風俗嬢と会うことができたという「達成感」
H:風俗嬢との会話等によって得られる「ほのぼの感」
Rn:n回目の発射直後に襲われる「虚しさ」
となります。
これにM氏の導いた肉体的満足度式を足して、所得の正規化を図ることに より、満足度が算出されると考えられます。
<論文筆者(M氏)のコメント>
どん氏より提案いただいた、精神的満足度は以下の2つの点で非常に優れていると思います。
1)「うれしさ」というあいまいな項目を現実に測定可能なレベルまでブレイクダウンした。
私の用いたH(うれしさ)は多くの要因を含む漠然とした項目であり、実際「どの程度うれしいのか」を測定することは難しいと考えていました。
それに対し、どん氏は精神的満足度が
・期待感
・達成感
・ほのぼの感
・虚しさ
といったより具体的な項目から構成されていることを示しており、これは個人のレベルでも十分測定できるものと思われます。
例)「AちゃんとBちゃんに会う前の期待感はどちらが上か」
2)虚脱項(−ΣnRn)を取り入れた
これは非常に大きな意味を持つと考えています。
現在、風俗性産関数を拡張し、一般の恋愛にまで適用することを試みています。
そこで大きな問題となっていたのが、「うれしさ」という単純な項目では、一般の恋愛における性行為と風俗におけるプレイの違いがうまく表せないという点でした。
一般の恋愛における性行為と風俗におけるプレイを比較する上で重要となってくるのは、相手から受けとる”愛”であると考えています。(ただし、これは相手の与える”愛”とは必ずしも一致しません < 重要)
相手から受けとる”愛”が少ない場合、それはプレイ後の虚脱感として現れるのではないかと考えています。つまり、”愛”という実態のつかめない対象が、虚脱感という形で測定できる可能性が出てくるわけです。
どん氏の提案された精神的満足度を用い、さらに風俗における”プレイ料金”と一般恋愛における”彼女ができるまでの時間”が等価であることを示せば、一般恋愛をも包括する「一般性産関数」を完成させることができると考えています。
貴重なご意見ありがとうございました。