by えせ男爵氏
いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵と申します。このたびはひさしぶりに芦原温泉の劇場に行ってきました。
今回こちらを訪れた理由は、小生の推しの踊り子さんの特別イベントが開催されたためでした。こちらの劇場は通常、夜8時から開演なのですが、今回のイベントは夜の開演前の、昼の1時半から2時間の開催でした。前半は踊り子さんとインタビュアーによる対談、後半は「昼ストリップ」という内容でした(なお「昼ストリップ」では踊り子さんは脱がずに、着衣のままの演技でした)。
なお今回のこのイベントは、芦原の地域の方々の自主的な企画として始まったとのことです。この劇場は今や日本海側で唯一残ったものとなっており、その貴重な劇場を、地域の遺産として保存し活用していくことを目指しての活動の一環とのことでした。会場にはほぼ満席の、70名近くのお客さんが入っていました。その中にはやはり地元の方々が多くいらしていたようで、招待客も多かったのではないかと思いますが、やはり地元の人に劇場のことを知ってもらい、理解を得ることは重要だと思いました。
今回の踊り子さんは「文化人」ということもあって、ストリップというものに少し抵抗がある方にも来てもらいやすい雰囲気だったと思いますが、地元の人でも劇場に足を踏み入れたことがないという人が少なくないということでしたので、今回のイベントを通じて劇場が地域に根付いたものになることを、外の人間である小生も願ってやみません。1
その日の夕食を「湯けむり横丁」の居酒屋でとっていると、ちょうど隣り合わせたグループが、今回のイベントでボランティア・スタッフをされていた地元の方々でした。いろいろとお話を伺うことができたのですが、保守的な土地柄であるここで、こうしたイベントを企画して実施にこぎつけるのはなかなか大変だったとのことでした。彼らは、東京などに比べると福井はまだまだ「遅れている」とおっしゃっていましたが、小生は逆に、この劇場のように「一周遅れで最先端」のような魅力が、ここにはあるのではないかと思いました。この劇場はこの地域にあったからこそ、昭和の雰囲気をそのまま(良い意味で)保存しており、それが今の視点から見るとかえって新しい、と感じるところもあるのではないかと思います。
さて前段が長くなってしまいましたが、夕食を食べ終え、開演時間に合わせて劇場に向かいました。
店舗名:あわらミュージック
業種:ストリップ
HP:http://www.awara-music.net/
住所:福井県あわら市温泉3-416
費用:3.5K
調査時期:2022年6月
この日は3人の踊り子さんによる香盤で、1番目は推しの踊り子さん、2番目はこれまでも何度か劇場でお見かけしている踊り子さん、そして3番目は推しの踊り子さんの師匠であり、今回のイベントでも様々な形で協力されていた方でした。
この日は二回公演でしたが、いずれの演目も内容が充実していました。この日の小生はかぶりつきに席をとったのですが、踊り子さんとの近さを感じられるという意味では、この劇場は全国でも一、二を争うのではないかと思いました。もちろん他の劇場でも、かぶりつきではかなり距離が近いところもありますが、おそらくステージの作りと、客席とステージとの高低差によるのだと思うのですが、文字通り踊り子さんの脚に頭を蹴られるくらいの臨場感があるように感じました(もちろん踊り子さんはその辺りの間合いを考えて踊っているので、実際に蹴られることはまずないと思います)。他にも、踊り子さんの汗や香りまで直接、感じられるので、リアルなライブ感を存分に楽しむことができました。
二回目の公演が終わったのが午後11時半頃、ほんとうにこの日は一日中、ストリップの世界を堪能することができました。
長文・乱筆のほど失礼いたしました。
研究部長 えせ男爵 (R04.08.08)