〜©日本ピンサロ研究会〜

監査報告
ストリップ「池袋ミカド劇場」(池袋)

by えせ男爵氏


 いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。さてこの日は池袋に芸術鑑賞に向かいました。お目当てはひいきにさせていただいている踊り子さんの舞台です。

店舗名:池袋ミカド劇場
業種:ストリップ
HP:http://www.mikadogekijyo.com/
住所:東京都豊島区東池袋1-41-16
費用:4K(早朝割引)
調査時期:2021年12月

 ひいきにさせていただいているといいながら、舞台を観たのは前回から数か月ぶりとなってしまっていました。それでも年のしめくくりに舞台を観にいくことができて幸いでした。
 なお小生が観たのは第一回の公演で、11時30分から始まりました。小生は開演の少し前に入場しましたが、平日にもかかわらず開演時にはほぼ満席となりました(ただし現在はコロナ禍のため座席数を間引きしています)。小生は幸いにもかぶりつきではありませんが舞台の見やすい席を確保することができました。
 この日は7名の踊り子さんが出演しており、一回の公演時間は約2時間半でした。今回の公演は踊り子さんの数が多いため(普段は5名か6名のことが多いようです)、フィナーレでの全員登場と合同ポラは省略されていました。
 ひいきの踊り子さんの出番は2番目で、いつものように彼女の踊る姿からは、踊り子としての生き方を肯定するよろこびに満ちている様子が感じられました。彼女は細身ですがその身体的能力は高く、しなやかで力強い踊りをみせてくれました。ポラタイムではポラ(デジカメ)を撮らせていただき(1枚0.5K)、その時に少しだけお話させていただきましたが、やはりこうして実際にお会いしてお話しすることができるのが、劇場の良さだとあらためて思いました。
 もちろん他の踊り子さんの演技もたっぷり楽しませていただきました。以前より何度もお見かけしている方もいらっしゃいましたし、今回初めてお見かけしましたがその演技に心動かされる方もいらっしゃいました。

 ところで以前と比べると、公演を通して全体的に演技の表現が「控えめ」になっている印象を受けました。どのあたりが「控えめ」なのかをここで具体的に記述するのは差し控えたいと思いますが、年々厳しくなっていくストリップ業界への締め付けに対する対応ではないかと思いました。
 ポラタイムの時に近くの常連さんたちの会話が耳に入ったのですが、それによると時々、私服の警察官が客として劇場に出入りしているとのことでした。常連さんならおそらく雰囲気でわかるのでしょうし、そうだとしたら劇場もそれには気付いているはずです。

 残念ながら現代の日本においても、ストリップに暗い印象を持っている人が多いのは事実でしょう。確かにかつては「人身売買」や「身売り」のような経緯で舞台に立つ踊り子さんもいたことでしょう。しかし少なくとも小生の見聞きする範囲では、多くの踊り子さんは誇りを持って舞台に立っていらっしゃいます。今回のひいきの踊り子さんも、元々の仕事の方では輝かしいキャリアを築き上げながらも、ストリップに転身するという道を選び(実際には二足の草鞋ならぬ三足の草鞋をはいて)、舞台に立っていらっしゃいます。他にも、客として劇場に足を運んでいるうちにストリップの世界に魅せられ、自身が舞台に立つ道を選ばれたという方を何人か存じ上げています。
 その意味で今やストリップという世界は、女性である踊り子さんの自己表現の場になっているといえるかもしれません。以前ある女性写真家が、自身のヌードを作品として表現しながら「自分のエロは自分で決める」という趣旨の発言をされていましたが、それと相通じるところがあるかもしれません。かつてのエロは女性から搾取される形で表現されることが多かったのが、今や女性自身が主体的にエロを表現するようになってきました。ストリップもまたそうした表現の場になっているのではないかと思うのです。
 小生自身は、このストリップの世界を楽しみつつ、踊り子さんたちのそうした思いを尊重し、この世界がささやかでも存続していくことを祈りたいと思います。

 長文・乱筆のほど失礼いたしました。

 研究部長 えせ男爵 (R04.01.16)

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調査部から補足事項
本店舗は他に, 四号機パイロット氏(H18.06.19), kikkawa氏(H19.03.14), えせ男爵氏(H26.05.11)(R02.09.07), 田中のグルメ氏(H27.06.21) がレポートしております。
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