〜©日本ピンサロ研究会〜

研究ノート
「すすきのにおけるポン引きの顧客獲得方法とぼったくり店の特徴について」

by 白い彗星氏


本文 (※印は日ピン研究論文からの引用である)

1 はじめに

 風俗を愛する者にとって、ぼったくりとは天敵である。※1ぼったくり店の特徴として挙げられる営業活動の一環に、ポン引き行為がある。
 ポン引きの定義は「ぼったくりに関する一考察」※2にあるように、路上で客引き行為を行い、相場以上に高価なサービス料を要求するぼったくり店へ勧誘するのだが、その営業トークは半ば強引であり、あまりにも条件がよすぎ、必要以上に急かす為、ある程度の風俗経験があればまず信用しないであろう。
 しかしすすきのにおけるポン引きの営業活動はいままでのポン引きとは異なり、極めて巧妙かつ悪質である。
 この研究ノートでは、筆者がすすきののポン引きにしてやられた経験を基に、ぼったくり店における傾向と対策、そしてポン引きの対処について考察していく。

※1「ぼったくり遭遇危険度の算出について」(2.定義) DON氏 日本ピンサロ研究会1998
※2「ぼったくりに関する一考察」 M氏 日本ピンサロ研究会 1998

 

2 すすきののポン引きの現状ー1999年4月のすすきのにて

 今となってはもう昔の話だが、三年前の四月、筆者は己の欲望に忠実に行動し、すすきのに来た。目標とする店の百メートル手前にて、私はポン引きに出会う。その際の会話を記述したい。

 ポ=ポン引き・客=顧客、私の事です・( )内はポン引きの雰囲気、行動など

ポ 「こんにちは! お遊びでしょうか?」(丁寧な呼びかけ)(二人組で話しかける)
客 「はい、そうですが・・・・」
ポ 「今日はお店の方はお決まりですか?」
客 「ええ・・・一応ソープへ・・・」
ポ 「あーいいですねえ、ですが、今の時間でしたらヘルスのほうが、お楽しみいただけるとおもうのですが?」(客の店の選択を肯定しながらも、よりよい店を提案する)
客 「はあ・・・」
ポ 「私達はすすきのの風俗店よりお金をいただいて、お客様に優良店をご紹介させて頂いております、おすすめの店があるのですが、いかがでしょうか?」(地元の観光協会のふりをして、あくまで客に選択させるようにしむける)
客 「んーそうですねえ・・いいかも」
ポ 「すぐそこにありますので、ご案内いたします。どうぞ!」(一人は携帯で店に連絡し、もう一人は少し強気に案内をする)
ポ 「すすきのは悪質な店も多いですからねえ、お客様に存分に楽しんで頂きたく、私共もすすきのの優良店から委託されてご案内してるんですよ、」
(札幌のうまいラーメン屋などの世間話をし、客を安心させる。ここでもやたら観光案内所の者であることを強調する)
客 「いやーすすきのは始めてなんで、こーやって案内してもらえると助かります。」
ポ 「こちらになります! それではお楽しみください」
ぼったくり店員「いらっしゃいませ!!」(とても丁寧)

 このようにしてぼったくり店につれてこられる客は数十分後にぼったくられるとは知らないのである。

 

3 すすきのにおけるぼったくり店の接客態度と顧客サービス

 店舗はすすきのの繁華街より少し離れたオフィス街の一角の雑居ビルの二階にある。ビルは大変綺麗で、入り易い印象をうける。キャバクラ風の店内で、入場する際前金一万円を払い入場する。
 しばらくするとキャバクラ嬢が現れる! レベルはかなり高く、ここで客は「おっ」と思ってしまう。

 キャバクラブ嬢(以下キャバ嬢)が水割りを作ってくれて、十数分の歓談のあと
キャバ嬢 「それでは特別サービスを致しますのでどうぞこちらへ・・・」
客    「おーここはヌキキャバか!!こんなきれいな子と・・・・ぐへへへへ」

キャバ嬢が客の手を引き、いざ鎌倉!!ならぬいざプレイルームへ・・・けばけばしいドアを開け、そこにはいると・・・・・・真っ暗で何も見えねー! 知らない間にキャバ嬢はペンライトをもってわずかな光を頼りにソファーへエスコートしてくれる・・・・

客   「さー今からが本番か・・・少し暗くて怖いけど、この中であんな事や、こんな事や・・」などど期待しているとキャバ嬢が
キャバ嬢「それでは学生コースが一万八千円! 殿様コースが二万五千円! VIPコースが三万五千円となります・・・」
客   「え? 金払うの? 各コースの内容教えてよ!」
キャバ嬢「VIPコースがいいですよ!とってもすごいサービスがあるんだけどなー」(各コースの具体的内容を述べす、とにかくすごいからなどと抽象的な事しか言わない)(やたら高いコースをすすめる)
客   「学生コースで・・・」(やたらとVIPコースをすすめられるが、ひたすらこのコースを希望する)
キャバ嬢「一万八千頂きます!」
客   払う
キャバ嬢「チップください!!」
客   千円払う
キャバ嬢「もっと!」(だんだんタメ口になってくる)
客   「ダメ!」

そうしてサービスが始まるが、学生コースは手ゴキ(しかもゴムつき)こっちからはお触りNG!んなアホなー!! 手ゴキしている間にも
キャバ嬢 「あと一万円追加すればもっといいことできるのになー」
客    「東京では一万八千あれば生フェラもできるのになー」
キャバ嬢 「今年の四月から風営法改正で厳しくなったのよ!」
客    「俺今年の四月以降に東京でやったけど・・・」
キャバ嬢 「ここはすすきのよ!すすきのはこうなの!!」(しどろみどろに言う!)
客    「OH!MY GOD! It is BOTTAKURI!!」(すでに手遅れである)

 そして時間が来た!!連れと来たので最初にはいったキャバクラルームに戻りキャバ嬢としばし歓談しながら連れを待つ!この時点で心はブルーである。話しかけられるがとてもウザイ!しばらくして、やはり連れも青ざめた顔で戻って来た!
 そして最後に「ありがとうございましたー!!!」とキャバ嬢総出のお見送り!「俺としたことが・・・完敗だ・・・・・・」敗北感に打ちひしがれ、店を背にする我々・・・だが一番の被害者は、我々が店を後にした直後、話かけてきたポン引きであろう・・・・

ポ 「こんにちはーお遊びですか?」
客 「うるせー!消えろ!」

蛇足であるが、追加料金2万円払った連れはゴムフェラしてもらったようだ・・・もちろんお触りなしで・・・・

 

4 すすきのにおけるぼったくり店の特徴とポン引きからの逃走!

 すすきのにおけるぼったくり店は非常に巧妙であり、接客態度が非常によすぎるので警察にも通報できない。
 このように、偽善者ぶり、いかにもサービス行為が正当であるかのように振る舞い、相場の倍額を請求するぼったくりを「すすきのぼった」と定義づけたい。
 しかしながら、店の雰囲気は多少「すすきのぼった」アレンジをくわえているものの、ぼったくり店によくある特徴を醸しだしている。

 その特徴として、

1,店の看板がポスターや、いかにも金をかけていないような手書き風である
2,プレイルームと称する部屋はピンサロの薄暗さを越えて何も見えないほど真っ暗である
3,どう見てもオフィスビルとしか見えないビルの二階等にある。
4,繁華街から少し離れた所にある

もし間違って入ってしまったら、筆者達のように、少しでも被害を安く押さえることが懸命である。
 だが一番の回避する方法としては、

「ポン引きについていかない 」

 ことである。ポン引きらしい人間が近づいたら、携帯で話しをするふりなどをして、ポン引きのセールストークを聞かない環境作りを心がけるようにすることである。

 

5 おわりに

 これは筆者が三年前に経験した事実であり、21性器を迎えた今、「すすきのぼった」はさらなる進化を遂げたのかもしれない。
 第二次世界大戦で、日本軍が大敗を喫した原因の一つに、敵情報を正確に捉え、対処しなかった点が指摘されている。我々風俗戦士も、21性器を迎え、情報戦を最重要戦略と心得え、常に精進してゆきたい。

 大変稚拙な研究ノートをごらんいただきましてありがとうございました!

 東京西支部 東京西機動調査隊 先任隊員 白い彗星