そもそも、ぼったくりとは何か。それは、ポン引き(後に詳述)もしくは受付で提供可能と言われて期待していたサービスを実際に受けられたか否かという尺度(期待差)と、期待していた(もしくは一般的な相場としての)料金と実際に請求された料金との差(価格差)によって定義されると考えられる。すなわち、生サービスOKと言われて期待していたのに、実際にはゴム付きのサービスしかされなかったという場合は期待差として表され、「5,000円ポッキリだから」と言われたのに、5万円払わされたような場合は価格差として表される。(図1参照)
図1:ぼったくりの位置づけ
(ポン引きについていく事)=(ぼったくりに遭遇する事)
という定式が完全に理解されているはずである。この理解度についてPとする。
次に、相場料金の認識についてであるが、これも事前の風俗雑誌、インターネット等による情報収集により認識度が上昇する。また、風俗経験値によっても上昇する。「3,000円で60分花びら回転」という看板を見て、「お、これは安い、行ってみよう」と思うか、「そんなバカな」と思うかの違いである。この相場料金認識度をCとする。
最後に、ポン引きから甘い言葉をかけられた場合や、たけのこはぎに遭遇した場合等に特に顕著になるのだが、肉体的欲求に負けずに断る理性が、ぼったくり遭遇危険度を低下させる。ミニスカート姿で「お兄さん、あと一万円くれたら好きな場所にタッチありよ」と言われて、我慢出来ずに払ってしまうか、「今なら引き返せる」と思うかの違いである。これをRとする。
P=0,1
理解していない場合0、理解している場合1
C=(i/10+k/10+y/10)/3
iは一週間にインターネットで風俗関係のページを見る時間数で
10を超える場合は10とする。
kはピンサロ、イメクラ、ソープ、ヘルス、性感マッサージ等、
これまでに体験したことのある風俗の種類を表し、10を
超える場合は10とする。
yはこれまでの風俗経験年数で10を超える場合は10とする。
R=r
rはピンサロで好みの女の子に「3万円くれたらやらせてあげる」
と言われた時の行動で測定可能。
「ごめん、お金ないしもう帰るわ」(本当にお金がない場合を除く)……1
「3,000円で素股してくんない?」………………………………………0.5
「1万円にしてくれたら払うよ」………………………………………………0.1
「ホント?嬉しいなー」…………………………………………………………0
これらにより、ぼったくり遭遇危険度は
B=3/(P+C+R)
で表されることになる。
また、参考までに、Bは過去の統計により、
1.0≦B<1.2……ぼったくりに遭遇する危険性は極めて低い
1.2≦B<1.4……ぼったくりに遭遇する危険性は低い
1.4≦B<2.0……ぼったくりに遭遇する危険性は普通
2.0≦B<5.0……ぼったくりに遭遇する危険性は高い
5.0≦B………………ぼったくりに遭遇する危険性は極めて高い
であることが求められている。
なお、(P+C+R)=0になる場合は、Bは算出不能になるが、その場合は絶対に歌舞伎町、池袋等ぼったくり多発地帯に近づいてはいけない。
B式は幅広く応用可能であり、これを活用して、自らのぼったくり遭遇危険度を十分に認識し、それに合わせた行動を取るよう、今後も提唱していきたい。