by とも氏
こんばんは ともです。
平成26年10月に開催されました,すすきのプチ合同調査におきまして,私が体験致しました客引きの現状を調査報告「すすきのにおける,違法客引き行為の現状」として投稿致しましたが、本年もその現状を投稿させて頂きます。
【私自身の体験】
私の体験なのですが、実際にすすきの界隈を昼夜問わず歩いた限りでは客引きは見かけるものの、声をかけられたということはありませんでした。
【参加者の体験】
今回の参加者から客引きの状況に関して声を集ったところでは
・姿は見かけるものの声はかけられなかった
※今年9月頃から声をかけられなくなったように思える
・警察官の巡回が以前より多く感じた
・警察官が客引き風の男に職質している様子をみかけた
・注意喚起のアナウンスが頻繁に行われていた
・声はかけられても「案内所を利用していって下さい」という感じだった
・昼間の声かけは少ない、もしくはほとんど無いが夜は相変わらず。
という感じでした。
【フェルメールさんの体験】
しかしながらフェルメールさんが投稿されている平成27年11月22日upのレポによると
・日劇ビルのエレベーターに乗り込み扉が閉まろうとしたときに客引き風の男が扉を押さえ話しかけてきた
・男は「ソープに行くならここからは入れない」と別場所を案内する
・男の案内により外へ出ると「どこの店に行くのか?電話で確認する」と言う
・断り再度エレベーターに乗り込むと、男は再び扉を押さえ「ここからではいけない、案内する」という
・日劇ビル内の案内所に入ると男は去って行った
・案内所のスタッフや調査店店員にそのことを伝えると「困ったものです、絶対に無視して下さい」と言われた
という内容が掲載されていました。私が過去にぼったくりにあい、その様子を投稿した 平成19年11月11日掲載の「風俗業界ぼったくり事情〜すすきの編〜」で述べているように、フェルメールさんの体験もやはり日劇ビルでの出来事でした。私の時はビル外で声をかけられましたが、フェルメールさんのレポではビル内でした。そういえば、ぼったくりにあった以降、私が日劇ビルに入りエレベーター待ちをしていると昼でも声をかけられた記憶がありました。
【ススキノ条例】
ところで札幌市のホームページに掲載されている「札幌市公衆に著しく迷惑をかける風俗営業等に係る勧誘行為等の防止に関する条例である 通称ススキノ条例」によると
・性風俗店での稼働などに係る勧誘行為
・性風俗店などに係る誘引行為
・卑わいな広告物の掲示など
といった行為を禁止しています。今回に関しては「性風俗店などに係る誘引行為の禁止」に当たるわけなのですが条文を確認すると
市長が指定する一定の区域内の公共の場所では、不特定の人に対して、ソープランドやピンクキャバレーなどの性的なサービスを提供する店の客となるよう、呼び掛けたり、ビラなどの文書を配布したり、看板などを掲げたりして誘うことを禁止します。
とあります。公共の場所というのは誰もが利用できるところという意味なのですが、この条文では「性的なサービスを提供する店」云々とあります。これを客引き側からすると、指定区域特に風俗店前での行為はひと目でその客引きと捉えられてしまうが、飲食店が入っているビル内であれば風俗店では無くパブやスナックの勧誘だと誤魔化すことが出来る、と解釈してしまうかもしれません。フェルメールさんもそのように仰っていました。
【まとめ】
客引きの声かけ、そして声をかけられる場所が少なくなっているというのは確かに実感しました。札幌市は2026年冬季五輪に立候補をし、それにむけて風紀の改善活動を行っており、その一つとして警察官による巡回や客引きへの職質、また街頭スピーカーを使っての注意喚起のアナウンス活動をおこなっているのでしょう。少なくなっているというのはそれらが功を奏しているのかもしれません。
しかしながら客引きも条例の抜け道を探し、知恵を絞って獲物を狙っています。声をかけられたらとにかく無視、無視が一番です。変に応戦してトラブルにならないよう気を付けてください。
このレポが皆様の注意喚起となり、トラブルの回避となれば幸いです。
【参考】
・フェルメール氏監査報告ソープ「タッチPlus」(すすきの)
・札幌市ホームページ ススキノ条例
調査部 広域調査課長 とも (H27.12.09)