by えせ男爵氏
いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。今回は小倉訪問のもうひとつの目的でもあるストリップ観劇の報告となります。
以前にも書きましたが、ストリップ劇場は今、全国的に苦境に立たされています。こちらの「A級小倉劇場」は今となっては九州唯一の劇場なのですが、今年5月にいったん閉館の予定となりました。その後、さまざまな努力によって存続することができたとのことです。
そういうニュースを聞いていましたので、少しでも劇場の存続の一助になればと、訪問させていただきました。
店舗名:A級小倉劇場
業種:ストリップ
HP:ありません。ただし劇場案内・香盤情報はこちら(http://www.stnavi.net/strip/gekijo.php)で確認できます。
住所:福岡県北九州市小倉北区京町2-5-8
費用:6K
調査時期:2021年11月
19時頃に入店し、ちょうど2回目公演のフィナーレでしたので、3回目公演を通しで観ることができました。週末でしたので場内はけっこうにぎわっています。常連っぽい方々もいらっしゃいますし、ストリップ女子もいらっしゃいます。また小倉の土地柄らしく、ちょっとやんちゃな雰囲気の若者もちらほら見かけました。
ただし、他の劇場と大きく違う点は、場内での飲酒・飲食が禁止ということです。このことは小生も事前に知らなかったため、缶チューハイと紙パック鬼ころしを持ち込んでいたのですが、禁止の張り紙に気が付きましたので、かばんにしまったままにしておきました。また飲食については、他の劇場でも音やにおいのするものは原則として「遠慮」するのが慣例となっています。でも、新井見枝香さんと千早茜さんのエッセイ『胃が合うふたり』(新潮社、2021年)にも取り上げられている「ストおや」=お菓子を食べるくらいは許容されているところが多いだけに、こちらの劇場は厳格です。
さてこの日は5人の踊り子さんが出演されていました。ほとんどが他の劇場でもお見かけしたことのある方々でした。こちらの劇場は独立系の劇場ですので、いわゆる「ロック系列」と「TS系列」の両方の踊り子さんが同じ舞台に立つのを観ることができます(註:踊り子さんは所属する劇場の系列によって、出演できる劇場とできない劇場があります)。
今回トリを飾ったのはベテランのAさんでしたが、意外なことに小生が舞台を観るのは初めての方でした。ベテランといっても見た目は若々しく、性格も明るくて、小生も一目見て好きになりました。また舞台のBGMに、小生が昔好きだった歌手の曲を使っていたので、舞台を観ているうちになつかしさと演技のすばらしさに胸がいっぱいになりました。もちろんポラタイムではポラを撮らせていただき、少しばかりお話をさせていただきました。初対面にもかかわらずとても丁寧に応対してくれて、ますます彼女のことが好きになりました。
Aさんの舞台の後には、踊り子さん全員登場のフィナーレがあり、「パンプレ」のイベント(内容についてはここでは割愛いたします)、全員のポラタイム、そして愛の募金があって、3回目公演は幕を閉じました。
その後はすぐに4回目公演へと続きましたが、ここで小生は失礼し、宿をとっている博多に戻りました。戻る車中で紙パック鬼ころしを飲みながら、その日の舞台の感慨にあらためてひたりました。
今回は短い時間しか観劇できませんでしたが、十分楽しませていただきました。アルコール抜きでしたが、場内の熱気に酔わせていただきました。入場料は他の劇場に比べると若干、高めではありますが、それも劇場が存続するために必要なことと思います。これからも末永く、この貴重な劇場が存続していけることを願っています。
長文・乱筆のほど失礼いたしました。
研究部長 えせ男爵 (R03.11.29)