by えせ男爵氏
いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。
さてこの日は、小生がひいきにしている踊り子さんが久しぶりにこちらの舞台に立たれるとのことで、観に行ってきました。
店舗名:シアター上野
業種:ストリップ
HP:http://t-ueno.server-shared.com/
費用:3.5K(早朝割引適用済)
調査時期:2021年6月
さてこちらの劇場といえば、今年4月に官憲の手入れがあり、スタッフや踊り子さん数名が逮捕されたことは、全国的にもニュースになったかと思います。その後しばらくして営業は再開されましたが、今回観に行った公演のクールの後に、行政処分として8か月の営業停止となりました。小生が観に行ったときにはすでにこのことを知らされていましたので、ある意味でぎりぎりのタイミングであったということができます。
さて,目当ての踊り子さんは、もともとある地方の劇場でプレデビュー時の舞台を観る機会があり、それ以来ひいきにさせていただいています。彼女ももともとは客としてのストリップ観劇からはじまって、ついにデビューするに至ったいわゆる「ストリップ女子」なのですが、その舞台にかける熱意は真摯なものです。この日の演目は新作で、艶っぽい内容のものでしたが、堪能させていただきました。もちろんポラタイムではポラ撮影とともにお話をさせてもらい、オープンショーでは花束を渡させていただきました。
この日の踊り子さんの出演はあわせて5人でしたが、このうち3番目の踊り子さんは、割とキャリアのある人でしたが小生がお会いするのはお初で、特に印象に残りました。踊りのキレが素晴らしく、その表現力も豊かで、きっとバレエか何かの経験があるのだろうと思っていました。ポラタイムの時に彼女と少しお話しさせていただきましたが、意外なことにバレエの経験はないとのこと。きっと天性のものをお持ちなのでしょう。今後も注目させていただきたいと思いました。
5人の踊り子さんがすべて踊り終え、フィナーレでの全員登場を見届け、あわせてサインしていただいたポラを受け取り、中入りになったところで劇場をあとにしました。
上に書いた通り、この舞台の数日後には劇場は閉鎖され、このレポートの執筆時にも、劇場の扉はかたく閉ざされたままです。もともとコロナ禍において各地の劇場も経営的に厳しい状況におかれており、映画「彼女は夢で踊る」(時川英之監督、2019年)の舞台となった広島第一劇場も今年5月に閉館しました。こうした状況の中で、8か月の営業停止は劇場にとって深刻なダメージだと考えられます。
今回のシアター上野の摘発の是非について、小生がここで私見を述べるのは控えたいと思います。ただ、ストリップを愛するすべての人が、ささやかに楽しめる場が残されることを心より願っています。
長文・乱筆のほど失礼いたしました。
研究部長 えせ男爵 (R03.07.11)