by るねぱぱ氏
●吉原「貴公子」
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小林シゲルはいつもの小料理屋の奥のお座敷で、中曽根、安倍と飲んでいた。
女将「あらあら、今日はおつうやみたいにみなさん静かなんですね」
中曽根「うるさいっ。今日は酒だけ置いて、ちょっと下がってろ」
女将「お〜こわっ…」
中曽根「安倍君も今回ばかりは大変だったなあ」
安倍「しばらくは家内とのんびり過ごしてますよ」
中曽根「そうだな。まあ、それがいいぜ」
小林「実は僕も中曽根さんに相談があってね」
中曽根「やぶからぼうになんだい」
小林「いえね、僕ももう50歳になるし。この際会社の代表を降りて、田舎で暮らそうと思ってるんだ」
中曽根「田舎に行ってどうするんだい」
小林「細川さんのように田舎で晴耕雨読の生活をしようと思ってさ…」
安倍「いいねえ〜、僕もそうしようかな…」
中曽根「おいおい、二人ともどうした」
小林「ローンもないし、家もこの際売っちゃうよ」
安倍「…」
中曽根「おいおい、本気か」
中曽根は精気がなくなった安倍、深刻な顔をした小林を見回し、煙草を吸うとぷーっと大きく息を吐いた。そして禿げ上がった頭をぽりぽり掻いた。
中曽根「二人がそこまで本気なら俺は止めねえぜ。そんなら、今度の週末、みんなで吉原に繰り出して、ぱーっと騒ぐか」
小林「いいね」
安倍「そうだなあ〜」
安倍はソープと聞き、陰鬱な顔が一瞬華やいだ。小林とさほど年齢は変わらないが、この一ヶ月でやつれ、すっかり年を取ったように見える。
中曽根「よし俺が全部驕る。好きな店と女の子を言ってくれ」
小林「じゃあ僕は久しぶりにな貴公子のかなぶんに入ろうかな」
安倍「僕はオペラのJさんをお願いするよ」
中曽根「よしよし、わかった。じゃあ週末、駅前じゃあまずいから、喫茶Tで待っててくれ。よし。今日はとことん飲もう。おい女将、田酒の吟醸あるか、三升まとめて持ってきやがれ」
女将「ふふふっ、やっといつものみなさんらしくなってきましたね」
そう言うと女将は奥から田酒だけではなく、中曽根の好きな酔鯨の純米吟醸も持ってくるのだった。
当日、喫茶Tで小林と安倍が待っていると、いつものように黒いサングラスをかけた中曽根が入ってきた。
中曽根「今日は運転手付きだから、終わったら浅草に繰り出すぞ」
喫茶Tから少し離れたところに、真っ黒で車高を下げたベンツS600が止まっており、中曽根の秘書が扉を開けて待っていた。三人が乗り込むと、ホイルスピンをかけ、周囲にタイヤの焼ける匂いを発しながら首都高を駆け抜け、吉原に向かった。
貴公子にて。
かなぶん「あら、小林さん。お久しぶりね」
かなぶんは小林の横にすっと座ると膝の上に手を置いた。小林はかなぶんの手を解き、しばらくして抱いた。相変わらずかなぶんは床上手だ。
○れると柔らかな肉襞が小林を包み込み、奥に引っ張っていく。この感触を楽しめるのもこれで終わり。そう思うと小林はかなぶんがいつもにまして愛しく思えてきた。小林は通常かなぶんと一度しかセックスしない。しかし今回ばかりは二度抱いた。もっとも二回射精する事はない。かなぶんの柔らかな粘膜を味わう事で充分だ。小林はかなぶんをぎゅっと抱きしめた。
かなぶん「いつもの小林さんと違うのね」
小林「そうさ…」
コールが鳴った。
かなぶん「小林さん、忘れ物はないですか?」
小林「…心を忘れたか…」
小林は待ち合わせ場所に向かった。安倍が待っていた。落ちくぼんでいた瞳に、少しばかり潤いが見える。どうやらこの男もJを抱いた事で何かがふっ切れたようだ。
中曽根「いよ〜、待たせたな。じゃあいっちょ浅草に繰り出すか。久しぶりに芸者を呼んどいたぜ」
料亭Cにて。
中曽根「さあ〜飲んだ飲んだ。おい、喜助、ごらっ、踊らんか!」
幇間の喜助は中曽根に囃し立てられ、三味線の音に合わせてお尻を振りながら「おわかいしゅう」や「やっこさん」「七軒町の弁慶さん」を踊るのだった。
キャスト
小林シゲル→るねぱぱ
中曽根→るねぱぱが住む街の実力者
安倍→るねぱぱの住む街の市長
女将→るねぱぱたち中年親父の永遠のアイドル。ちなみに鈴木京香似の美人で独身。
●一応採点しておきます。
女性 ★★★★★
かなぶんの良さは40歳を超えた親父にしかわからないと思いますが、若い男性も一度は遊んでみましょう
箱 ★
貴公子は料金の割には狭過ぎます。かなぶんがいなかったら絶対入りません。もっとも白いアクリル製のお風呂は可愛くて素敵です。
総評 ★★★
貴公子は総額6万5000円ですが、時間が150分と長いので、馴染のコがいれば楽しいですよ。
●参考までに。
安倍が遊んだオペラのJちゃんですが、やはり40歳を超えた親父好みです。もっともテクニックを楽しみたい人にはオススメ。シャトーペトリュスの巨匠よりも面白いと思います。
●追記。
るねぱぱは10月の吉原遊びをもって風俗から引退し、今後はかみさんとるねの三人で田舎で仲良く暮らしていきます。
バラサ、バラサ。。。。
会長付属調査隊 東部方面調査隊長 るねぱぱ (H19.10.22)