by るねぱぱ氏
二階堂隆が羽田空港のロビーに座っているとアナウンスが流れた。
「ただいま燃料補給に時間がかかっておりますので、多少出発が遅れます」
どうやら到着地の上空が安定しておらず、いつもより多く燃料を入れている様子だった。
釧路空港に下り立つと吹雪だった。東京が雲ひとつ無い快晴だったのを考えるとあらためて日本が縦に長いのだと実感させられる。バスに乗って釧路駅に到着すると、タクシーに乗り換えて取引先に向かった。仕事は夕方の6時に終わり、タクシーを呼んでもらうと繁華街である末広町に向かってもらう。
「運転手さん、釧路市には女性と遊ぶところはあるの」
「さあ〜、わたしゃあ、かかあとしかしないもんで。どうなんですかねえ」
札幌と違い、釧路の男性は純朴のようだ。仕方なく末広町の真ん中で降ろしてもらうと雪が降りしきる中、傘もささず彷徨する。すでに夜のとばりが下り、漆黒の闇に包まれていた。白い雪がネオンの灯を浴び、空中をきらびやかに舞っている。ピンク色に輝いたネオンがあちらこちらに灯っている。飲み屋に混ざってキャバレーが何軒かあった。二階堂は「ラブアタック」と書かれたキャバレーの前に立った。長靴を穿き、厚手のオーバーを羽織った客引きが二階堂に雪がかからないよう頭上に傘を掲げてきた。看板には飲み放題3000円と記してある。
「ところでここはどういうサービスをしてくれるんだい」
「うちは○○だよ。まあ、ちょんの間みたいなもんだけどね」
客引きの口から唐突に○○という言葉が飛び出し、さすがの二階堂もたじろいでしまう。料金は北海道だけあって1万円と安い。
「クチアケだし、サービスのいいコを付けてあげるから、遊んでってよ」
客引きの「クチアケ、サービスのいいコ」という口説き文句に心を魅かれ、結局その店で遊んでみる事にした。
お金を払うと上がり框で靴を脱ぎ、階段を登っていく。
「旦那、もしフィーリンクが合ったら、女の子にドリンク奢ってやってよ」
二階に上がると天井から豆電球がぶら下がっているだけで薄暗い。しばらく待っていると女性がゆっくり階段を登ってきた。20代半ばくらいと若く、しかもなかなか可愛い。白いセーターの胸元がはちきれんばかりに盛り上がっている。顔が正面にくるとふっくらした顔に肉付きのいい唇が見るからに美味しそうだ。
「こちらに来て下さい」
女性の案内で奥に行くと、6畳一間の部屋には絨毯が敷いてあり、ちゃぶ台とストーブ、そして小さなソファが置いてあった。ソファにもたれかかり話しをしてみるとやはり素朴で、こういう仕事をしているわりには全然擦れていないのがわかった。
「あの〜、ドリンク頼んでもいい?」
「もちろんいいよ」
2000円渡すといったん階段を下り、オレンジジュースが入った紙コップを2つ持ってきた。ジュースを飲みながらしばらく話しを続ける。女性はにこにこ微笑んでいるだけでいっこうにプレイを始めようとしない。そこでぐいと抱き寄せると唇を吸った。
舌を絡ませながら吸っているとほんのりオレンジジュースの味がする。セーターをたくしあげ、ブラをはずすと白く血管が浮き上がった豊満な乳房を揉み、やや小粒の乳首を舌先で転がすように舐め回す。スカートをめくり、ショーツをずらすとクリトリスを擦った。膣奥に指を入れて弄んでいるとしっとり濡れてきた。女性を仰向けにしてショーツを脱がし、股間に顔を埋めて啜った。膣奥から愛液がゆっくり溢れ出てくるが、甘味の中にややほろ苦さを感じる。すでにペニスはズボンの中ではちきれんばかりなっている。
ズボンとパンツを脱ぐと、屹立したペニスを女性の顔の正面に指し出した。女性は汚れたペニスを拭きもせず、根元にそっと手を添えるとやさしく頬張った。両足を開かせ陰部に先をあてがうとぐぐっと押す。ペニスはゆっくり入っていき、肉厚の膣襞に包まれた。最初はゆっくり、そして徐々にスピードを増しながら突き上げていく。
「んあっ、んんっ、あっあっあーっ」
女性の眉間に深いシワが刻まれる。顔を左右に振り、口を少し開きながら喘ぐ。その表情は身体の奥底から沸き上がってくる快感に酔いしれているように見えた。二階堂はすぐに限界に達した。イク寸前ペニスを引き抜くとお腹の上に射精しようとした。しかし勢い余って、白濁した体液がセーターにも飛び散った。
「あっ、ごめん、ごめん」
二階堂はあわててティッシュで女性のセーター、そして下腹部を拭きまくった。その様子がよほど可笑しかったのか、くすくすとしばらく笑っていた。
身支度を終えると一緒に階段を下りた。上がり框で靴を履いていると客引きが雪がかからないよう傘を掲げてくれる。
「いや〜、本当にいいコだったね」
「釧路は漁師町だからさ、変な女の子を置いたら漁師さんに怒鳴られちゃうよ」
釧路市内にはこういったキャバレーが10軒もあるらしい。しかもお店によっては朝方まで営業しているというから吃驚してしまった。
「このあたりで美味しいお店ってないかな」
「この先、20メートルくらいいったところに炉端焼き屋があるけど、美味しいって評判だよ」
二階堂は再び雪が降りしきる街中に飛び出した。店に入るや否や熱燗を頼む。身体が温まってくるとほっけと、それから厚岸産のかきを頼んだ。やがて目の前に大振りのかきが運ばれてきた。そのカタチを見ていると先程まで相手をしてくれた女性のモノに少し似ていて思わず笑ってしまった。
「お客さん、なんか可笑しかったけ」
「いやなに、こっちの話しさ」
かきを一口で食べると、コップに入ったお酒をぐっと飲み干した。
キャスト→るねぱぱ
総評 ★★★★★
今まで遊んだ中でも、情緒が溢れ、痺れる内容でした。「じゃらん」に一拍の格安プランが載って下りますので、興味ある人はぜひ訪問して下さいませ。ぽこぺん。。。
調査部 広域調査課長 るねぱぱ (H18.03.28)