〜©日本ピンサロ研究会〜

「ぼったくりランパブ」


かなり昔のぼったくられ体験記です。

あれは、冬のある日のことでした。当時のバイト仲間と新宿歌舞伎町で飲んでいました。この面子の飲み会はいつも荒れるのですが、その日もいつもどおり激しく飲んでいました。すると、その中の1人が「Hなとこ行かない?」と言い出しました。野郎5人の集まりの中で誰が反対するでしょうか。とりあえずそれらしい店を探して、歌舞伎町を徘徊することになりました。

歩きはじめてすぐに、1人のお兄さんが近づいてきます。

・・・

とりあえず5000円ポッキリで下着のおねーちゃんと飲めるということなので、お兄さんについていきました。エレベータが開くと、そこには豪華な入り口がそびえたっています。「5名様ご案内〜」。お兄さんはいけにえを差し出すがごとく、私たちを店員に引き渡しました。そして、私たちは期待と不安で緊張しながら、運命の扉をくぐったのでした。

円形のテーブルに5人がこしかけると、女の子が5人登場。めちゃくちゃかわいい。そのうち1人は下着です。今考えるとランパブなのになんで他の娘は服着てるか疑問ですが、その当時女性の裸なんてめったに見れない純情BOYな私の視線は、下着の女の子に釘付けでした。
あとは飲めや唄えやの大騒ぎです。終電の時間になり、そろそろ帰ろうかということでお勘定をお願いすると、請求書が渡されました。値段は28000円で1人5600円。なんだよ呼び込みの兄ちゃん5000円以上とらないとか言ってたくせに、やっぱ信用できないなとかのんきなことを考えていると、別の仲間が青くなってます。もう一度請求書を見ると、0が1コ多い。28万円也!

まわりを見るといつのまにか女の子がいなくなって、代わりにパンチパーマ系のお兄さんが3人立ってます。一気に酔いが覚めました。それぞれの明細について質問しても、うちではそうなっていますの一点張りで話し合いの通じる相手ではありません。とりあえず財布を見ると、全員合わせて5万円。幸か不幸か仲間の1人がカードを持っていたので、それで精算。ビルを出た私たちは魂の抜け殻と化して、ただボー前と立ち尽くしたのでありました。

まあ、1人あたり56000円の軽いボッタクリなのですが、ボッタクリという言葉すら知らなかった当時の私にはあまりにショッキングな出来事でした。

貧乏学生からぼったくんじゃねぇ!

このトラウマから、私は今でも歌舞伎町の風俗店は苦手です。