急な関西往復によって旅費が嵩んだため、相変わらず軍資金不足のヒロです。
　そのため、どこかに安くて面白い店はないかなぁとHPを探していると、毎月第三木曜日は3.9K〜というピンサロを見つけました。しかも和風コスプレ。さらにさらによく見ると有名な町田の「OZ」の系列ということで、恐らくハズす事はないであろうという勝手な保証も得て、翌日早速乗り込む事に。
　大阪（「ブルガリブラック」「トップレス」）のカタキを江戸で打つ、否、相模で打つ、といった変な闘志に燃えて、降り立ったのがJR橋本駅。見た感じとても庶民的で平和な街です。こんな街に風俗があるのでしょうか。HPによればイトーヨーカドーの目の前だそうです。

　歩くこと３分。おお！本当にヨーカドーの真ん前！窓に大きく「和風サロン 零」と書いてあり、かなりチープな感じですが、初めてでもすぐ分かります。しかし、目の前のヨーカドーには夕飯の買い物をする主婦が多数出入りしており、入りにくいです。それでもここまで来て敵前逃亡するのも情けないので、調査のためと言い聞かせ、店に突入。背後でおばちゃんたちが「あら、あの人あのビルに入ったわよ（笑）」と言っている声がかすかに聞こえたような気がしました。ここは韓国エステが入ってたりする風俗ビルなのです。そりゃあ近所のおばさん達からみたら住宅街にはふさわしくないビルだよな〜なんて思いながらエレベーターで５階へ。するとこれがまた活気がない店の入り口です。ヨーカドーとこのビルの裏はマンションが立ち並び、完全な住宅街ですから控えめにしているのかも知れませんが、この印象は店のドアを開けると一層強まりました。出てきた店員もなんだか生気がないのです。やる気なさそうに、でもその割には「本日はこの子がお勧めです」としつこく言ってくるのです。

　壁の写真を見ると、現在出勤しているのは５名。A〜Eの５段階評価でいうとBが１名、Cが３名、D or Eが１名でした。要するにどうしても避けたい地雷は１名のみです。ところがこの店員のしつこく勧めているのは、なんとこの地雷嬢ではありませんか。ぼんやり写ったポラロイド写真でもかなりヤバイ事は分かります。地黒で黄色いボサボサ髪、たるんだ頬、生気のない目。年齢は30前後。この姫に当たったら最悪です。でも指名したいほどの子もいません。本当ならこの時点で帰るべきでした。しかし、橋本なんてめったに来ないんだし今から帰るのもダルいなぁ、ということでしつこい店員にキッパリと「フリーで」と言って潜入を決意しました。単純計算で地雷に当たる確率は５分の１。即ち80％の確率でまぁまぁの姫には入れそうです。ハズれる可能性の少ない運試しでした。料金は平日より1K位安い30分3.9Kです。

　料金を払うと、この店待合室もなく、すぐにシートに通されました。なんと先客はたった１名。閑散としています。和風サロンゆえ、ピンサロ定番のユーロビートがかかっていないせいか、余計しんみりとしてしまいます。
　それにしても先客の話し声がうるさいこと！ついている姫はかなりのダミ声でおばさんのようです。あの地雷に違いありません。やったぁ！ということはもうぼくのところに地雷が来る事はありません。ほっとしてしばし待っていると…先ほどの客が帰るようです。ぼくの通されたシートは入り口近くだったのでそれが分かりました。
　それにしてもこの客とおばさんぽい姫は相当気が合うのか、やけにはしゃいでお見送りしてました。

　すると２〜３分後、ななななんと、その地雷嬢がぼくの元へやってきたじゃありませんか？えーっ！？って感じです。ちょっと待ってよ、この子２連続？？他に客もいないし４人の姫が空いてるのに？？もうもう軽いパニックです。神様は意地悪ですねぇ。それにしてもあの店員、ムカつきます。何だよ、指名してもしなくても結局この姫じゃん！写真を見たときは３０前後だと思っていたのに目の前で見るとどう見てもそれよりもう少し上です。黄色い髪は痛んでいるし、ダルそうな愛想笑い。まるで田舎のスナックの年増のおねーちゃん。しかも話と言えば酒の話。もう帰りたくなりました。

　これはあくまでぼくの経験ですが、ピンサロ辺りにいる熟女嬢はずるくて、客が風俗慣れしてないと見るや、すぐサービスに手を抜こうとします。この嬢も酒の話で30分終わらせそうな勢い。ぼく自身は萎えているのですが、話だけで終わりにされるのも嫌なのでとりあえずプレイを促すと、驚いたことに98％手コキ！熟女ならせめてテクくらい磨いておいてもらえないでしょうか。

　と、ここであることを思い出しました。OZグループというのは昔、ピンサロながら素股をやっていたという話です。この熟女はどうも昔からいるのでその時代も経験しているでしょう。そこで彼女をダッコすると嫌がらずに太腿に乗って来たのですが、腰は近づけません。「入れるのはダメ。うちはそういう店じゃないから」いや、入れるつもりじゃなくて素股をやってみようと思ったんですが…。どっちにしてもダメでした。

　そうこうするうちに時間です。呼び出しのアナウンスが入るや否や、急に口を離し、無言でさっと服を着ると、「じゃあ忘れ物しないで」と言って早くも帰れと促します。アナウンスからここまでわずか10秒。これには唖然。こんな手抜きのおばさんですから当然イケなかったのですが、普通イケないまま時間終了したときは、愛想でも「ごめんね」というのが常識でしょう。仮にも『抜く』というサービス業で抜けなかったのですから。『抜く』という条件でサービスの対価を受け取っておきながら抜かなかったら、これはもう債務不履行です。普通の社会では通用しないでしょう。床屋に行ってお金を払ったのに髪を切ってもらえないようなものです。
　しかしここは風俗という特殊な世界ですから、債務不履行でもさすがに返金要求はしません。でもせめて、料金分のサービスを果たせなかったのですから、一言謝ってしかるべきでしょう。そうすることによって客も気持ちを落ち着けようがあるものです。事実、ピンサロで抜けないことは時々ありますが、どんな愛想の悪い姫でも「時間になっちゃった、ごめんね」とか「イカせられなくてごめんね」と言ってくれます。
　ところがこの姫ときたら、無言でいきなり帰らせようとするのです。２連続で最初から疲れたような表情をしていましたからさっさと帰らせたかったのでしょうが、それにしても酷すぎです。見送りだって途中までで、ドア付近までも来ません。受付のさらに手前で見送りも終了。わずか４〜５歩の見送り。ほんとにふざけています。今まで地雷に当たって悲しい思いをしたことは何度もありますが、こんなにムカついたのは初めてです。今回は本当に不愉快でした。

　東京北支部　第2業務群　渋谷事務所　主任調査員　ヒロ　(H16.11.03)