by 震電氏
「性感染症について」
風俗で遊ぶには、性感染症(STD)というリスクは付きものです。楽しく風俗で遊ぶためには、これは?と思う予防と、もしかして感染?してからの措置が必要になります。それと病院での費用・薬の知識・性病以外の病気?などの情報を書きますので、参考になれば幸いです。
簡易的逆引き診断
「男性&女性」
症状(男&女):性器に大小さまざまなブツブツが出来た
=尖形コンジローム
症状(男):尿道から膿み(黄色や白っぽい色)が出てきた
症状(男&女):排尿時、痛い
=淋病 潜伏期間2〜7日
症状(男&女):排尿時、痛い
=クラジミア 潜伏期間2〜7日
症状(男&女):全身のリンパ節が腫れる
=梅毒 潜伏期間3週間
症状(男&女):排尿時に痛みが走ったり少し膿みが出る。かゆみも強い
=トリコモナス 潜伏期間 4〜20日
症状(男&女):湿疹や細かい水疱が陰茎・陰部にでき、ただれる。痒みも強く感じる。
=性器・口唇ヘルペス 潜伏期間2〜7日
「女性のみ」
オリモノ:豆腐カス状のボロボロとした白いかたまりがある。
症状:陰部がかゆい
=カンジタ膣炎
オリモノ:黄色っぽい
症状:陰部がかゆい
=トリコモナス膣炎・淋菌膣炎
オリモノ:血が混じっている
症状:やや臭う
=細菌性膣炎、クラミジア膣炎
*上記で、性病と判断しないでください。あくまでも参考程度にしてください。また、最低限の予防として
男性
1.女性のあそこの匂いがきつい→クンニしない事。
2.行為が終わったら、すぐに排尿する事。(排尿する事によって、菌が流される可能性がある。)
3.コンドームは着ける事。
女性
1.ビタミンA(緑黄色野菜)を多めに摂取しタバコは控える。(粘膜を守るため)
2.リューブゼリーなど使用し、粘膜をなるべく守る事。
3.コンドームは正しく装着してください。(男性の性器をさわった手でつけても無意味です。)
性感染症の種類と詳細な症状・薬と治療費
痛みに堪え切れず...
【淋病】
潜伏期間: | 3日から一週間 |
症状: | 尿道炎を引き起こし、尿道口が赤く腫れ、激しい排尿痛や黄色い膿が出るのが特徴。女性の場合は更におりものに黄色または緑色の膿が混ざり、外陰部のかゆみ、灼熱感と共に赤く腫れ、淋菌性外陰炎を起こす。 |
検査方法: | 検尿で分かるが、念のため綿棒などで分泌液を採取し、衛生研究所などで検査する。 |
薬: | ペニシリン・ニュキノロンなどの抗生物質が効果的だが、両者とも耐性菌(薬の効かない菌)が増加しているので注意が必要。治療期間は、1週間から2週間ほど。ただし、耐性菌の場合長期間かかることもあるので注意。 |
費用: | 保険未利用で1万5千円ほど。保険使用で左記の金額の3割負担です。(約4500円程) |
何だろうこれは?
【クラミジア感染症】
潜伏期間: | 3日から1週間程度。 |
症状: | 軽度の排尿痛や灼熱感、膿が出ることもある。女性ではおりものの増加、軽度の下腹部痛、不正性器出血などおこすが多くの場合症状がない。 |
検査方法: | 検尿で分かるが、念のため綿棒などで分泌液を採取し、衛生研究所などで検査する。 |
薬: | クラビット・クラリス・ジスロマックなどの抗生物質の服用でおよそ1〜2週間ほど治療。ただし人によっては4週間ぐらいかかっている方もいる。 |
費用: | 保険未利用で1万5千円ほど。保険使用で左記の金額の3割負担です。(約4500円程) |
【尖形コンジローマ】
潜伏期間: | 1ヶ月から4ヶ月 |
症状: | 性的接触感染によりイボのような症状が発生するウイルス性性感染症です。放っておくと、増殖してカリフラワーのようなかたまりになる。自覚症状はほとんどなく、イボが大きくなったころに不快感を感じ、進行すると炎症を起し、痛み・かゆみ・性交痛・排尿痛がある。 |
検査方法: | |
薬: | コンジローマを外科手術により切除したり,電気焼灼・レーザーメスによる蒸散法・液体窒素による凍結療法と、感染している部分に薬を塗布する方法がある。再発しやすいので治療後1〜2年程度定期的な検診が必要。 |
費用: | 保険未使用で30000円から。保険使用で4500円〜7000円ほど。 |
【性器ヘルペス】
潜伏期間: | 2日から10日ほど。 |
症状: | 陰部にかゆみや痛みを伴う小さな水泡がたくさんできる。また、排尿通や激痛を感じる人も多い。ヘルペスウィルスはいったん感染すると神経に潜伏して再発する事がある。月経、性交渉などの刺激や、ストレスや疲れなどで再発することが多いので注意。間違えやすい病気はカンジタ性(亀頭包皮炎)です。 |
検査方法: | 感染した部分から検体をとり検査する。 |
薬: | アシクロビル薬剤(軟膏、錠剤)による治療で1週間から数週間。再発の場合は症状も軽い為、塗り薬でも十分なことが多い。 |
費用: | 保険使用で約3000円から |
【梅毒】(第一期症状)
潜伏期間: | 感染してから3週間後(第一期) |
症状: | 皮ふや粘膜の小さな傷から病原菌が侵入して感染し、血液中に入って全身に広がります。感染すると性器、口、肛門、手指などの皮ふや粘膜に、しこり(軟骨の硬さ程度、小豆から人差し指の先位までの大きさ)ができます。その後、しこりの中心部が硬く盛り上がります。その他、太ももの付け根の部分がはれます。 |
検査方法: | 血液検査による診断 |
薬: | ペニシリン系抗生剤をそれぞれの症状に応じた期間、服用します。 |
費用: | 保険未使用で7500円から。保険使用で2000円から。 |
注意事項: | 梅毒感染者はHIVにも感染している場合が多いので、HIV検査を受けることが望ましいです。また、梅毒は第一期から第四期(晩成)まであり長期間にわたり感染することがあります。 |
知られざる性病
【B型肝炎】
潜伏期間: | 50日〜180日 |
症状: | B型ウイルスが性的な接触により感染。または感染者の血液が、皮膚や粘膜の傷口から体内に入ることで感染する。倦怠感や疲労感とともに、不眠症、食欲不振、吐き気、微熱や下痢等の症状が出る。尿が赤茶色っぽくなり、目や肌、粘膜などに黄疸が出始めたら入院して治療に専念する事。 |
検査方法: | 血液検査 |
薬: | 薬物療法、安静治療、食事療法がメイン |
費用: | 不明(入院費用などがあるので) |
注意事項: | 安静を第一に心がける。ほとんどが1〜2ヶ月で治るが、まれに激症化することもあるので、医師の指示を守ること。 |
防御不能のエイリアン
【毛じらみ】
潜伏期間: | 1日〜10日 |
症状: | ケジラミという寄生虫が性的な接触により感染。または、まれに衣類、寝具を介して感染する。ケジラミは陰毛の毛根部に寄生し、吸血部に激しいかゆみがある。 ケジラミの排出物が茶色のシミとして下着につくことから発見することもある。 |
検査方法: | ケジラミの卵やそのものを肉眼で分かる。(気持ち悪い〜) |
薬: | スミスリンパウダーかスミスリンシャンプーを使い約10日で治ります。だが卵には効かないので、孵化にかかる1週間程度の間隔を空けて数回行う必要がある。陰部を剃毛して軟膏を塗るか、スミスリンパウダーをする。また卵の孵化の時期を待って殺虫する。 |
費用: | スミスリンシャンプー 2900円前後で、塗布して5分間待つだけ。スミスリンパウダー 2000円前後で、1回に1時間程度かかりますので、1時間そのままの状態。 |
注意事項: | 頭髪にも移るので、注意。それと衣類に本体や卵が移ったりするときがあるので、家族がいる人は注意。それとコンドームをしても毛じらみは移ります。 |
間違えやすい性病?
【カンジダ性(亀頭包皮炎)】
セックスやフェラチオ、オナニーなどの際に、亀頭や包皮に小さな傷ができ、そこから雑菌や真菌(カビ)が感染しておこります。病気になるのは自分だけで、性行為感染症(性病)ではありません。皮膚病と言ったほうがいいと思います。
女性は、外陰部が赤く腫れたり、かゆみ・白いヨーグルト状・黄色いカス状のおりもの・カッテージチーズや豆腐かすのようなポロポロとしたおりものがでる。
男性は、包茎などで湿った状態が続くような場合はかゆみや包皮が赤くただれたりします。治療は皮膚科でも大丈夫です。
薬は、膣内錠(トリコマイシン・マイコスタチン・クロトリマゾール等)と塗り薬(エムペシド・ピマフミン等)の併用、膣内洗浄で治療します。
私もなった尿道炎
【雑菌性尿道炎】(非淋菌性尿道炎)
潜伏期間: | 2日〜7日 |
症状: | 細菌や各種微生物が尿道内に侵入しておこる病気である。性行為を媒介とする。排尿通がある。男性のみ感染。女性は尿道が短いので単独での感染は少なく、膀胱炎として治療。 |
検査方法: | 検尿と尿道内の粘膜検査 |
薬: | クラビットなどの抗生物質の服用でおよそ1〜2週間ほど治療。 |
費用: | 保険使用で、5000円前後 |
究極のウィルス
【HIV】
潜伏期間: | 感染初期で2週間〜4週間。性的行為したら4週間後に検査を。 |
症状: | 発熱、のどの痛み、だるさ、筋肉痛、といったインフルエンザのような症状が出る場合があります。無症候期間が5年〜10年(個人差がある)で、エイズ発症期を迎えると、免疫力が更に低下してしつこい下痢やひどい寝汗、理由のない急激な体重減少などがおきます。 |
検査方法: | 血液検査 |
薬: | 感染を早く発見して治療を受ければ、カクテル療法など複数の薬剤を使う治療を受けたり、全身の管理を行うと病気の進行を抑えられるようになってきている。ただ、現在では有効な薬はまだありません。 |
費用: | 不明 |
注意事項: | 性器、肛門、口などの粘膜や傷口からHIVウイルスが血液内に入って感染します。オーラルセックスでの感染の可能性は低いものの、口の中に傷がある場合は、可能性が高くなります。 |
【その他】
病院嫌いな人へ朗報
今では自分で採取した粘膜、そして症状をメールにて診断してくれる病院もあります。注意することは、診察料はすべて実費になります。
では、その一部を紹介します。
宮川クリニック(オンライン診断)
http://www.na.rim.or.jp/~miyakawa/nayami.htm
宮川クリニック(写真で見る性病)
http://www.na.rim.or.jp/~miyakawa/nayamiad.htm
STD研究所(STDチェッカー販売)
http://www.std-lab.jp/shopping/
感染経路は女性が男性に対してフェラチオした場合、男性の性器から女性の咽頭に感染し、女性の咽頭から男性の性器に感染します。知らずにその繰り返し。鶏が先か、卵が先か、のレベルの話になります。
最後に
確かに性病かも?と思ってそのまま働いている嬢も中にはいるかもしれませんが、嬢に対し、恨みや他の男性にも同じ目にと思って他の嬢に移す行為は、風俗で遊ぶ人間として許されるものではありません。
蛇足ですが,自分が性病である事を知っているのに他の人に移した場合は傷害罪になるそうです。
まずおかしいなと思ったら、恥ずかしがらず病院に行くことです。(病院の待合室では、え!こんな人もと思う光景もありますよ。)完治するまでは、風俗での遊び・彼女彼氏との性的行為・お酒などは一切禁止です。
楽しく、遊ぶためには、自分自身の予防とこれはおかしいと思ったら、その行為はしないように。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。楽しい風俗ライフを!
東京西支部 立川事務所長 震電 (H17.01.09)