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研究ノート「風俗嬢との恋愛に関する東洋哲学的アプローチ」

by やすぽん氏


1:はじめに
 一般に風俗に行く動機は様々であるが、性欲がもたらす行動であること間違いない。我々はムラムラするから風俗に行くのであり、金銭を支払う対価として、性欲の解消というサービスを享受する。サービスを受け、満足して笑顔で帰宅の途につけば、嬢も客も大満足で終わるはずである。
 しかし、この一見完結した単純なプロセスから、恋愛感情が生じ、その恋愛はほとんど成就することはなく、男たちは失意の淵に沈むのである。この、時間と熱情とお金を注ぎ込んだあげく、癒しではなく絶望を獲得する男たちは、どのような動機に基づいてそのような行動をするのであろうか。そこに救いはあるのであろうか。
 本論考の目的は、嬢に入れ込む男たちのもつ精神的空しさを、東洋哲学の英知を剣とし、これと戦うことにある。

2:風俗嬢との恋をもたらす力は何か
 風俗嬢と過ごす時間は、金銭を支払うことに対する対価であることは、客は皆理解しているはずである。そこに、恋愛感情をもたらす力として、M氏は「人は何故風俗嬢に恋するのか 〜風俗相対性理論の構築〜」の中で、「未知なる力(ダークマター)」と指摘し、そのエネルギーはE=mt^2(mは嬢の質、tは嬢と過ごす時間)に従うという、現実をうまく説明するモデルを提唱されている。t項は、オキニに通う回数であり明確でである。問題は、m項であり、今後さらに研究するべき問題点が無数に潜在していると考えられる。

3:風俗嬢の質(m項)とは心と体である
 風俗嬢の質(m項)は、さらに顔や体型などの肉体的、ビジュアル的要素(Physical factor)と性格、サービス精神などの精神的要素(mental factor)に分けることができる。ビジュアル的要素は、指名検討などの際には、意志決定に重要な役割を果たすが、しかし、恋という高次の精神作用に大きな役割を果たすのは、嬢の精神(mental factor)である。「俺にこんなにやさしくしてくれる」「おれに好意をもっている」「俺だけにこんなにサービスしてくれる」と客に思わせる、天真爛漫な嬢の性格、精神が、客に一般恋愛との混乱を生じせしめ、恋を生じさせるのである。プレイ中の肉体関係は、風俗嬢であろうと素人であろうと区別はできず、それがこの混乱をもたらすと考えられる。そして、この混乱が、風俗嬢への入れ込み、恋、そして破綻をもたらすのである。快楽(煩悩)を得に行ったら、苦しみを得ることになるのである。

4:一切は空である
 インドの仏教哲学者龍樹(150‐250年ころ(生没年不詳))は、その主著「中論」において、一切の諸事象は、その本質において空であるとする、いわゆる「空観」思想を大成した。この理論に乗っ取れば、我々が恋心をいだくオキニは、本質において「空」である。我々が惚れているのは、短いプレイタイムに、嬢の心と接触したときに生まれた、我々の心の中の幻想である。嬢自体に惚れているのではない、我々の妄想で作り上げられた、我々の精神の中の嬢のイメージに惚れているのであって、決して嬢自体ではなく、その意味で、嬢は空なのである。

5:風俗は解脱への修行に役立つか
 煩悩が消え、一切の苦しみが無くなった状態を、東洋哲学的には「解脱」と呼ぶ。風俗に行くのは、まさしく煩悩であるが、しかしそこで経験するのは、前項で述べたように「空の世界」である。オキニへの恋は幻想であると知りながら、予約の電話をかけてしまうこの「未知なる力」を克服する日はくるのであろうか。日々、実戦の中でこの問題に取り組んでゆきたい。

 終わりに
 本論考を作成するにあたり、日本ピンサロ研究会において公表されている諸論文から多くのヒントを得ることができました。この場を借りてお礼申し上げます。

 (H20.09.22)

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