裏鉢です。web情報調査班長としての考察第一弾はネット風俗情報の動向調査にしようかなと思ったのですが、そのまえにまずはこれにしておきます。知っている人は多いとは思いますが、念のためということで。

　「ワンクリック詐欺」というものが出てきてから数年が経っていますが、被害は収まるどころか拡大する一方です。
　以前からあるアダルトサイトのバナー、ＳＰＡＭメールによるワンクリック詐欺のほかに、最近増加しているのが、「お宝映像」などで釣るタイプの詐欺サイトです。現在は、某元オリンピック選手が風俗で働いているという内容の画像、動画があると騙って釣るものが多いようですね。

　ワンクリック詐欺サイトへの主なアクセス経路をまとめておきます。

・ＳＰＡＭメール内にある出会い系サイト、動画サイトなどへのＵＲＬ
・アダルトサイト内にある悪質サイトへのテキストリンク／リンクバナー
・ブログ／掲示板（アダルトとは限りません）への書き込み、トラックバック

　最近多いのは一番下のトラックバック、コメントによるものでしょうか。

　また、ワンクリック詐欺サイトの主な特徴を書いておきます。
・出会い系や逆援助交際サイト、無料動画サイト、お宝動画サイトなど見る側の関心を呼ぶサイトを装っている。
・ＵＲＬの途中に「?」などの記号が使われている。
・アクセスすると、ＩＰアドレス、使用ＯＳ、固体識別番号などが表示され、「利用料金が発生したのでお支払いください」と言われる。

　対処方法としてはアクセス経路のところで触れたもの、つまりSPAMメールのＵＲＬやブログの怪しげなトラックバック（特にＵＲＬの中に「?」記号のあるもの）はクリックしないこと。動画サイトは信頼の置けるところだけにアクセスすると同時に、アクセスするときは細心の注意を払うこと。といったところでしょうか。
　たとえば一般ブログに、風俗関連、ＡＶ関連などアダルトサイトのトラックバックがかかるということはまずないはずなので、常識で考えればハマらずにすむかと思います。
　また、女優のＳＥＸ動画、全裸お宝映像や風俗でのプレイ動画などが簡単に流出するはずがありません。ましてやそれが一般ブログに載るなんていうことはまずあり得ませんので、常識の範囲で考えておかしいと思ったらアクセスしない、これが一番です。

　万が一、ワンクリック詐欺サイトにアクセスしてしまったときの注意点は、ＩＰアドレス、固体識別番号なるものなどがわかっても個人を特定することは出来ないので、無視して構いません。絶対にこちらからメールをしたり、電話をしたりはしないようにしてください。
　ただ、たとえばメールの中のＵＲＬをクリックしたなどで相手に連絡先がわかってしまった場合は慎重な対処が求められます。もしアクセスしてしまって心配なようでしたら、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターに問い合わせてみてください（直接リンクはしません。「警視庁　ハイテク」で検索してみてください）。

　なお、ＰＣだけでなく携帯サイトでもワンクリック詐欺サイトは存在しますが、こちらも対処方法はまったく同じです。

　ちなみに日ピン研＆日ピン研ポケットのリンク先、および大手風俗サイトのリンク先に関しては、ワンクリック詐欺サイトはありませんでしたので安心して楽しめるかと思います（注：リンク先のさらに先までは未調査ですので、ご自身の責任で訪問してください。）。

　これからは、この件にとどまらずネット犯罪に対する自衛策を持っておかないと大変なことになると思いますので、web情報調査班長として情報収集にあたり、皆様に公開していければと思っています。

　調査部　中央情報課　web情報調査班長　裏鉢　(H19.06.25)