〜©日本ピンサロ研究会〜

研究ノート
「あるソープ嬢の手記」

by サブちゃん氏


 

私がはじめて堀之内にきた頃はまだ援交なんて便利な言葉はポピュラーじゃなくて「体を売るのはイヤだけど、背に腹は変えられない」気分でした。
 だから、「ソープ嬢は身体は売らない、売るのは芸と技だ」という姉御の言葉にどれだけ救われたかわかりません。おかげで私は一番なりたくなかった売X婦にならずにすんだのです。
 でも、いまどきの若い風俗嬢は援交と言い換えた『売X』に抵抗が無いのです。無いどころか売X経験者はうじゃうじゃいます。だから、芸も技もいらないのです。

 彼女たちは、ソープの個室で普通の売Xをしているだけだしお客様も援交にそそられて集まってくるのですから。だから、まあ私たち的には私たちがクラシックソープか彼女たちがニューソープのどちらかで似たような部屋で似たようなことが行われているのですがその実態はまったく異なるものだと認識しています。

 うちのお客様たちは「マットの無いソープなんて詐欺だ!」といいますがその辺のあいまいで境目のつけにくい現状がもどかしいのならやはり言葉で明記する方がわかりやすいでしょうね。
 しっかし、春本番だというのにわがXXXxXには新人がなかなか入って来ません。堀之内での女性の中での評判は『XXXxXは仕事がきつい店』なのでいまどきギャルには敬遠されるのですよ。困ったものです。私はちっともきつくは無いのですけどね。

 以上はそろそろベテランの粋に達する、或るソープ嬢に時短格安店についてどう思うか私が尋ねたところ、返して頂いたお答えです。
 唯の遊び好きオヤジの私にとっても、冒頭の一節はつい目頭が熱くなると共に、救われた気が致しました。
 人はそれぞれ自分の物差しでしか物事を推し量る事はできません。ですから私には、手記で彼の姫が言っていることが正しい事かどうかもわかりません。時短格安店の姫にも言い分があるでしょう。例えば「時代の要求なのだ」とか。(現行法ではどちらにしても違法ではあるのですが・・・)
 ただソープ好きを自認する私にとって、またそこで供される芸と技を愛して止まない私とって、芸と技を磨きつづける某嬢の姿勢は感嘆の念を禁じえないとだけ書いて筆を置きたいと思います。

※公序良俗に反すると思われる表現、及び姫を特定させる部分は、誠に勝手ながら私個人の判断で伏字にさせて頂きました事をお断り申し上げます。

 風俗心理科学研究室長 サブちゃん