〜©日本ピンサロ研究会〜

論文「淋しがりやの男達に捧ぐ」

by サブちゃん氏


 本来私は特殊浴場派であった。主な進出戦域は熊本である。ここは多くがNSのため、それなりの覚悟はしていた。
 初めての発病はいつだったであろうか、もはや詳細な記憶は無い。

 初めは3日後くらいに排尿時にチクっとした痛みがありもしやという思いがよぎったが、それ程気にも留めずに翌朝を迎えた。

 翌朝トイレに行くと妙な違和感を覚える。
 ちょっと心配になってパンツを見ると明らかに少量の膿が付着している。この時点でもう顔から血の気が引いていく。とりあえず用をたそうと排尿を始めたら今回はチクっとどころでは無く痛い。

 しかし、ここではまだ我慢できる範囲である。病院に行かなくてはと思うが、その日は恥ずかしさとかすかな自然治癒を期待しとりあえず様子見である。
 次の朝トイレに行って確認すると更に大量の膿が!!恐る恐る排尿を始めるたがもはや痛いどころでは無い。映画「グリーンマイル」を御覧になっただろうか。まさにカミソリを排尿する痛みである。こうなれば恥ずかしいどころでは無い。即刻朝から性病科を探して出かける。

私 :「おとといあたりから膿が出て痛いDEATH」
医者:「どこでもらったの?」
私 :「熊本です」
医者:「多いんだよね」
   「パンツ脱いでそこに横になって」

 パンツを脱いで横になると、若い看護婦さんがナニをゴム手袋をした手でつかみ、ガラスプレートの上に膿を少々取り分ける。それを先生が顕微鏡で覗いて一言。

医者:「はい、淋病ね」
私 :「ハァ」

と力無くうなだれる。

医者:「抗生物質出しとくから、一週間後にまたきて」

3日後位には痛みも膿も収まり、一週間後再び通院すると先生の
「もう大丈夫だよ」
の有り難いお言葉。

 それ以降、幾度か病魔に侵されたが次回からはちょっとでも痛みを覚えた瞬間即刻病院へ行ったので、再びあの想像を絶する痛みに襲われる事はなくなった。

 しかぁし、ちったぁ学習しろよな!オレ!!

 そんな私でも今は子持ちである。もちろん、ワッセルマン反応も陰性。反省しないサル以下の私に対し、神様は子種まで取り上げられる事はなかったようである。

 冒険とは、危険と隣り合わせになることさ。

後日談:最後の病魔に侵された後に敬愛する先輩から聞いたのであるが、別に性病科へ行かずとも内科で診てくれるとの事であった。早く言ってくれれば、同じセンセに何度も笑われずにすんだのにぃ。

 風俗産業・経済研究室 風俗構造改革特別研究班長 サブちゃん