〜©日本ピンサロ研究会〜

短編小説

「恋に落ちた風俗愛好家」

 〜 Spring wind veils a Fuzoku lover 〜

作:恋愛小説家 S氏


夜の小さな公園で一組のカップルがベンチに座っています。

S「P子さん、実は今まで隠していたんだけど、君に言わなきゃならないことがあるんだ。」

P子「Sさん、なんなの?P子、教えてほしいわ。」

S「ショックを受けるかも知れないけど、それでもいいかい?」

P子「ええ、かまわないわ。」

S「君は僕を普通のサラリーマンだと思っているだろうが、違うんだ。僕には全く別のもう一つの顔があるんだ。」

P子「・・・」

S「実は・・・僕は・・・日本ピンサロ研究会の会長なんだー!」

P子「・・・まさか、あなたが日本ピンサロ研究会の会長だったなんて、そんな・・・」

S「驚いたかい?無理もない。君とは無縁の世界だからね。・・・僕たちは所詮住む世界が違うんだよ。」

P子「・・・」

S「今まで隠していて済まなかった。これで僕らの関係は終わりにしよう。これ以上君をこちらの世界に巻き込みたくない」

P子「・・・そんなの関係ないわ。SさんはSさんよ。私はSさんが何の仕事をしていようと、Sさんそのものが好きなのよ」

S「P子さん・・・君という女性は・・・」

S「しかし!そうはいっても僕には会長としての責務があるんだ。だから僕は一人の女性だけを愛し続けることはできないんだよ。わかってくれるかい?」

P子「・・・わかるわ。日本の風俗学の発展のためには私一人のわがままでSさんを独占するなんてこと、できないにきまってる。・・・頭では分かっていても、でも、どうしても気持ちが抑えられないわ。私、どうしたらいいの?」

S「P子さん・・・」

P子「・・・実は、私も言わなきゃならないことがあるの。」

S「なんだい?」

P子「今まで普通のOLだっていってたけど、あれは嘘なの。本当は昼はOL、夜はピンサロ嬢として働いてるの。だから日本ピンサロ研究会のHPにも何回も登場してるわ。気付かなかったでしょ?」

S「P子さん・・・」

P子「軽蔑したでしょ?」

S「バカだな、僕が君を軽蔑するはずないじゃないか?」

P子「ほんとに?」

S「ああ、誓うよ。」

P子「じゃあ、今度お店の方にも遊びに来てくれる?」

S「ああ、いくとも」

そして二人は夜の街並みに消えていきました。

To be continued...

注)この物語はフィクションです。物語に登場する人物は架空の人物であり、実在の人物とは何ら関係がありません。