〜©日本ピンサロ研究会〜

論文「風俗遊びの満足度に嬢と店員の与える影響」

by ぱるる氏


概要-風俗店に遊びに行った際の満足感。それに大きな影響を与えるのは、受付を担当する店員であろうか?それとも実際にサービスを提供する嬢なのであろうか?また日ピン研のレポートでの評価において、「店員はク○だったけど…嬢が可愛かったから、店員の評価もよくしておこう」といった、不適当な評価がなされているようなことはないだろうか?これらの問いに答えるためには、日ピン研に投稿されたレポートの評価において、店員・嬢・総合的な満足感の評価の間にどのような相関関係があるかを検討することが有効であると思われる。本調査では、2006年に投稿されたレポートを基にして、店員・嬢・総合的な満足感の評価の間にどのような相関関係があるかを検討した。その結果、総合的な満足感には風俗嬢の善し悪しがもっとも大きな影響を与えることが明らかになった。しかしながら風俗店店員の態度の善し悪しが与える影響も、統計的に有意(意味があり、無視することができないということ)であった。さらに店員の評価と嬢の評価の間の相関は低く、嬢の可愛さに溺れて店員の評価を甘くするようなことはおこなわれていないことが明らかになった。これらの結果は、優良風俗店を目指すためには、良い嬢を集めることは当然ながら、店員の教育を徹底することも重要であることを強く示唆している。

 

1.はじめに

 良い風俗店とはなんだろうか?風俗遊びの満足度は、どこで決まるのだろうか?もちろん良い風俗嬢が居て気持ちよくヌケることが重要であることは想像に難くない。しかしレポートを見ていると、受け付け対応をする店員がイマイチである場合、「女の子は可愛いけどさ…こんな店、もういかねーよ!!」という内容を見ることも多い。また良い女の子とハードサービスで人気だった店が、ダメ店員の高飛車対応の結果として凋落していった例も枚挙にいとまが無い。これらのことは、風俗嬢に対する印象が良い場合でも、店員に対する印象が悪ければ満足度が低くなることを表しているように思われる。しかしながらこれまでに、満足度に何が影響を与えているのかを定量的に評価した研究は存在しない。幸いなことに当研究会にはこれまでに蓄積された、多数の業態に多数の調査員が評価をくだしたレポートが多数存在する。この蓄積されたレポートを利用すれば、満足度に影響を与えるファクターを定量的に評価できるのではないだろうか。本研究では、研究会に投稿されたレポートの評価を利用して、良い風俗店の条件、すなわち風俗店での総合的な満足度と、風俗店店員および風俗嬢の評価との間にどのような関係があるのかを検討した。

 

2.方法

 本調査では、2006年10月から12月にかけて報告されたレポートを元にして調査をおこなった。これらのレポートの中から、5段階評価を用いて店舗、嬢および総合満足度を評価しているレポートを50本、無作為にサンプル標本として抽出した。日本ピンサロ研究会のメンバー数およびレポート数は膨大であり、わずか50本のサンプルレポートのみから日本ピンサロ研究会のレポート全体の傾向を推測することは統計的に危険である。そこで本調査では、得られた50本のレポートを元に、mirror-matchブートストラップ法[1]を用いることにより、10000点の評価パターンを生成した。ブートストラップ法を用いると、少ないサンプルレポートから、母集団(この場合、日本ピンサロ研究会に上梓されたすべてのレポート)の性質を推し量ることができることが知られている。ブートストラップ法の詳細についてはこの調査とは内容がかけ離れるので、googleにて「ブートストラップ法 統計」とでも検索していただきたい。

 

3.結果

3.1.相関係数による評価

 ブートストラップ法により得られた10000点×3(店員、嬢、総合的な満足度)の評価パターンを基にして、それらの間にどのような相関があるかを調査した。評価パターンは間隔尺度であるため、相関係数の算出方法としてはピアソンの積率相関を用いた。以下の計算にはすべて、Mathworks社MATLAB2006bを用いた自作のソフトウェアを利用した。「AとBとの間の相関係数」とは、AとBとの間に関連性があるか否かを示す係数となっている。例えば「嬢に対する評価と総合的な満足度の間の相関係数」とは、「嬢に対する評価と、満足度合いの間にはどのような関連性があるか」を示すことになる。相関係数の場合、係数が1に近い場合はそれぞれの評価の間に高い正の相関があること(たとえば、嬢の評価が高ければ総合的な満足度が高い)、係数が-1に近い場合には高い負の相関があること(たとえば、嬢の評価が高ければ総合的な満足度が低い)を、係数がゼロの場合にはそれらの評価の間には関係がないことを示す。

得られた相関係数を以下に示す。

[ピアソンの積率相関係数]
店員-嬢:0.25
嬢-総合評価:0.72
店員-総合評価:0.56

 店員評価と嬢評価の間の相関係数は0.25とそれほどには高くなかった。このことは、店員の対応の良し悪しは、嬢に対する評価にあまり影響を及ぼさないことを示している。ついで嬢の評価と総合評価の相関係数は、0.72と高いものであった。このことは、風俗嬢が素晴らしければ、風俗店に遊びに行った際の満足度も高いことを示す。最後に店員の評価と総合評価の相関係数は、0.56とやや高かった。このことは、風俗店の店員の対応のよしあしも、総合評価に大きな影響を与えていることを示している。

3.2.偏相関係数による評価

 ここまでにピアソンの積率相関係数を用いて、風俗嬢の評価、店員の評価、総合評価の間に相関があるか否かを検討した。その結果として、嬢の評価が総合評価との相関が高い、すなわち良い嬢に当たれば高い評価を下すことが明らかになった。また店員の評価も、明らかに総合評価に影響を及ぼすことも明らかになった。

 しかしこのように3者(風俗嬢、店員、総合)の間の相関を考慮する場合、たとえば風俗嬢評価-店員評価の相関に、残る1者すなわち総合評価が影響を与える可能性がある。そこでその影響を排除するために、偏相関係数と呼ばれる方法を用いて解析をおこなった。偏相関係数の詳細については、googleで(以下省略)。

得られた偏相関係数を以下に示す。

[偏相関係数]
店員-嬢:-0.26
嬢-総合評価:0.72
店員-総合評価:0.56

嬢-総合評価、店員-総合評価間の相関係数の傾向に変化は見られなかった。ただし店員-嬢の評価は、傾向としては弱いものの負の相関が見られた。この負の相関とはたとえば、店員の評価が高い場合には嬢の評価が低くなる(もしくは店員の評価が低い場合には、嬢の評価が高くなる)ことを示している。このような負の相関が見られる要因については定かではないものの、「店員はク○だが風俗嬢は最高」もしくは「店員は腰が低いのだが、入ってみたらパネマジでがっかりorz」という店がかなり存在していることを示しているのかもしれない。この点については、今後の調査での検討課題としたい。

3.3.総合評価にもっとも大きな影響を与える要因の検討

 それでは嬢の評価と店員の評価は、どちらがより総合評価に影響を与えるのであろうか。平均だけを見たこれまでの結果では嬢の評価がより大きな影響を与えているように思われるが、それは統計的に有意なのであろうか?

 本調査では、50点のサンプルレポート評価から前出のブートストラップ法を用いて10000点のデータを生成し、それをもとに積率相関係数を計算する手続きを1000回繰り返した。すなわち、1000点の相関係数データをえた。これらのデータをもとにして、2つの相関係数(嬢の評価-総合評価の間の相関係数、店員の評価-総合評価の間の相関係数)の間に統計的に有意な差があるかを、2群間のt検定により検討した。本調査では、2つの相関係数の分布は等分散であることを仮定した(等分散検定はとくにおこなっていない)。

 T検定をおこなったところ、有意確率p<0.001で、嬢の評価-総合評価間の相関係数は店員の評価-総合評価間の相関係数よりも高いことが示された。すなわち総合的な評価に与える影響は、嬢の評価のほうが店員の評価よりも高い(良い嬢に当たれば総合評価が高くなる)ことが示された。

 

4.結論と考察

 本調査では、日本ピンサロ研究会に投稿された過去のレポートを元に、風俗店に遊びにいった際の満足度は、嬢に影響される要因が大きいのかそれとも店員に影響される部分が大きいのかを検討した。その結果、風俗嬢の評価と総合評価(満足度)の間には高い相関があり、よい嬢に当たれば大きな満足が得られることが明らかとなった。またそれよりは低いものの、風俗店店員の評価と総合評価との間にも相関があり、良い店員であれば満足度が高くなる(もしくは対応の悪い店員がいる店である場合、評価が低くなる)傾向が見られた。また店員の評価と嬢の評価の間には強い相関は認められなかった。このことは、レポート内での評価において「嬢の可愛さに溺れて店員の評価を甘くする」ということはおこなわれていないことを明らかにした。

 

5.終わりに

 本調査の結果、すなわち「風俗店の印象を決める最も重要なファクターは、店員というより風俗嬢の良し悪しである」ということが示された。風俗に行き慣れている読者諸兄からみれば「あたりまえじゃん」という内容であると言えよう。しかし科学研究の目的とは、「あたりまえ」「それって至極当然」と根拠無く信じられているできごとに、理論的な裏づけを与えることにもある。当会の研究が、今後も様々な切り口から風俗業界の事象に科学的な裏づけを与えていくことを期待する。

参考文献
[1] Sitter, R. R. (1992a). ‘A resampling procedure for complex survey data,’ JASA 87, 755-765.

---謝辞---
 本調査をおこなうにあたりサンプルとさせていただいたデータは、会員/非会員の別を問わず当研究会にレポートを上梓してくださった皆さんの身銭を切って得られたものである。ここに深く感謝する。

 研究部 風俗基礎理論研究室長 ぱるる (H19.08.21)

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