〜©日本ピンサロ研究会〜

「待ち行列を用いた風俗店の売上高推定」

ピンサロ研究会
Pink salon rearchers labo.

1.はじめに


「風俗は表社会と裏社会の接触する場である」
 風俗は表と裏の2面性を持っている。我々が風俗店へと通い女の子とHなことをするのは風俗の表の部分である。一方、店で働く女の子の募集経路や我々の支払ったプレイ料金の流れは裏の部分に属する。裏の部分は我々の想像をはるかに超越した混沌とした世界であり、その領域に足を踏み入れることは危険極まりない。しかし、本論分ではあえて以下を考察してみたい。

「風俗店はどの程度の売上を計上しているのだろうか?」

2.風俗店の売上


 言うまでもなく、風俗店の売上は客の支払ったプレイ料金から成り立っている。従って、店に来店する顧客の人数にプレイ料金をかければ売上代金を求めることができる。しかし、客の立場から風俗店に来店する人数を把握することは難しい。もちろん、店の前で1日中観測していれば数えることができるが、かなりの重労働である上に、同業者のスパイとみなされ事務所に連れて行かれる可能性もある。そこで本研究では、顧客が風俗店において順番待ちのために待たされる時間から来店人数を推定することを試みる。

3.待ち行列理論


 待ち行列とは、銀行の窓口などのように行列のできるシステムにおいて、その待ち時間を推定するものであり、以下のように定式化されている。

 Tw= ρ×Ta/(1−ρ)   (1)
 ρ = Ts/(Ta×S)    (2)

 Tw:平均待ち時間(サービス時間含)
 Ta:平均到着時間
 Ts:平均サービス時間
 ρ :利用率
 S :窓口数

すなわち、S個の窓口で1人当たりTs分のサービスを行っている店舗に、平均Ta分に一度ランダムに客が到着すると、1人当たりTw分待たされるのである。

4.待ち時間と売上の関係


 風俗で繰り広げられる行為を店側から見ると、部屋の数だけ女の子がいて、それぞれが一定時間のサービスを行っており、そこに客が来て順番待ちの行列を作っているとみなすことができる。つまり、風俗店の営業は銀行の窓口と何ら変わりがないのである。そこで、上記式を風俗店に適用してみる。
 我々が風俗店において順番待ちをしている時間は、顧客の来店間隔とプレイ時間及びプレイルームの数によって決まることになる。逆に言うと平均待ち時間がわかれば、平均来店人数がわかり、さらに店の売上も推定することができるのである。

5.売上高推定


以下のようなごく平均的な風俗店を例に考察してみよう。

 [ピンサロA]
  システム 5000円(40分)
  ソファー 10個
  平均待ち時間 20分

これより各変数を求めると、

 Tw=プレイ時間+待ち時間=60
 Ts=プレイ時間=40
 Ta=客の到着間隔=B
 S=ソファー数=10

となる。これを(1)、(2)に代入すると以下の方程式が求まる。

 60=(4/B)×B/(1-4/B)

これをBについて解くと以下の解が求まる

 B=4.28...    //

すなわち、20分程度待たされるピンサロAには平均約4.3分に一回客が訪れることになる。4.3分に1回ということは、一時間に14人、一日12時間営業するとすれば168人、さらに一ヶ月30日で5000人程が訪れることになる。
これにプレイ料金5000円をかけた2500万円がピンサロAの月商と推定される。年商にすると、3億円である。

もちろんここから女の子や従業員の給料、店の維持費、雑誌への広告料その他経費を差し引いたものが利益となるわけだが、それを求めることは本論分の本筋から外れるばかりでなく、非常に危険な行為であるため、これ以上の考察は行わない。

6.まとめ


 本論分では待ち行列理論を利用して、風俗店の事業規模を推定した。これらはあくまで推定であり、現実から乖離している可能性は否めない。しかし、従来までまったく計り知ることのできなかった風俗店の事業規模を推定できたことは、大きな成果であると考えている。

 今後は風俗店舗の数を調査し、数兆円とも言われる風俗産業全体の事業規模を推定してみたい。