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「風俗発展と少子化現象の相関関係」

ピンサロ研究会
Pink salon rearchers labo.

1.はじめに


 日本が本格的な高齢化社会へ突入すると言われて久しい。試算によると2010年には、65歳を超える人の割合が日本国民の25%を超えるといわれている。このまま高齢化が進めば、若い世代が老いた世代の生活資金を負担する現在の年金制度はいずれ破綻するであろう。この問題を避けるためには、若い人と老いた人の割合を一定に保つ必要がある。すなわち、医療の発展と社会福祉の充実により増加した老人を支えることができるだけの若い世代を産み出すことが必要なのである。ところが、現実には若い世代は増加どころか減少の一途を辿っている。これは、1人の女性が産む子供の数が減少する少子化現象と呼ばれる大きな問題となっている。

「なぜ、女性は子供を産まなくなったのであろうか?」

これについては、いくつかの仮説が提唱されているが、いずれも実証されておらず、定説となるまでは至っていない。そこで本論分では、風俗の存在が少子化現象となんらかの関連性があるのではないかと考え、それを実証することを試みる。

2.家庭内性欲減少仮説


少子化現象の最も大きな要因と考えられているのは、女性の社会進出である。男女雇用均等法の施行以来、女性の社会進出はめざましいものがある。従来の家庭にこもり子供を育てるいわゆる専業主婦の数は減少しているうえ、女性の結婚願望も薄れているのが現状である。しかし、これだけで少子化現象をすべて説明するのは難しい。現在の出生率の減少率は、社会に進出する女性の増加割合を大きく上回っているからである。
筆者は少子化現象の原因を、子孫繁栄のために自分の妻と行う性行為のための性欲(これを家庭内性欲と呼ぶ)の減少によるものではないかと考えている。いうまでもなく、子供は男と女が性行為を行った結果として産まれるものである。この性行為の源となるのが性欲である。つまり、子供の数は日本国民の持つ家庭内性欲の総量に比例するのではないかというのが筆者の考えである。これは人間の持つ性欲が一定であることを考慮すると、家庭外のなんらかの場所で処理する性欲の割合が増加したことを意味する。この性欲処理の場として、一番にあげられるのが風俗産業なのである。

3.分析


出生率と家庭外で処理される性欲の関係について分析を行う。まず問題になるのが家庭外で処理される性欲についていかに測定すべきかである。元々性欲は定量的に測定できるものではないため、これを数値として扱うことは難しい。しかし、個人の性欲は測定できないが、日本国民全体の総性欲量は風俗店に訪れる顧客の数で代用できるのではないだろうか。すなわち、両者は比例関係にあると考えられるのである。このように考えた場合も、さらに問題が生じる。風俗店を利用する顧客数をいかにつかむかである。この問題については新風俗営業法に基づいた風俗店舗数が公開されているため、これを用いることにする。すなわち、利用者の数が増えれば店舗数が増えるという性質を利用するのである。

以上を踏まえ、両者の関係をグラフに表した。


図1:0歳児人数と風俗店舗数

4.考察


上記グラフより、バブルが崩壊した93年以降に出生率が減少し始め、また時を同じくして風俗店舗が急速に増加したことが読み取れる。また、出生率の減少と店舗数の増加率が負の相関関係にあることは明らかであろう。このことより、少子化現象と風俗店の増加の間に何らかの関連があることが読み取れる。
しかし、本論分で明らかになったのは両者に関連があるという点のみであり、その間の因果関係については言及できない。すなわち性行為が減少したために余った性欲を処理すべく男性が風俗店へと足を運ぶのか、男性が風俗店に通うために家庭内で性行為を行う元気が無くなってきたのかについては、言及できないのである。この点については、今後さらなる研究が必要であろう。