月明かりが舞う、亥の刻の頃・・・とあるホルモン焼き屋から出てきた男たちが駅へ向かう中、メンバー３人が途中にある店に消えていく。

通称『しょんべん横丁』、正式名称トミータウン。第２次世界大戦後、闇市や飲食店が集まってできたとされる場所だ。

駅でゲストを見送った後、会の主催者である男と、その男に憧れを持つ男が趣のある飲み屋に戻ってきた。十三懇親会２次会の開幕である。

　うなぎの寝床のような店内、老若男女が入り乱れ、中には異邦人の姿もある。実に２次会に相応しい場所だ。

　２人が後から入ったため３人が先に腰掛けていた席には座れない。すると状況をみた店内の客は阿吽の呼吸で移動をはじめた。さすがはしょんべん横丁、お礼を伝えた男たちは酔いもあって、すぐにいつもの話をしはじめる。

　となりのテーブルとの距離はほぼ無いに等しい、普段女の子との距離0.00が望ましい彼らにとっては、この近さは気にならない。どこであっても大きな声で楽しい話を繰り広げるのである。

　２次会と銘打ってはいるが、３軒目ということもあり飲食のペースは上がらない。店にとっては単価も上がらないし、狭い店内で大きな声で猥談を繰り広げる彼らはどう映ったのであろうか…

　どうやら、会に参加していたのは次のメンバーのようだ。

　ゴンチさん（広域調査課長）…日本全国どこへでも飛び回る紳士である。今宵はどちらから来られたのであろうか？北から南から？それとも…

　ゆうすけさん（西日本本部長心得）…今宵の会を暖かく見守っている兄貴的存在。今宵は前日の影響からか色々と控えられている様子であったが、徐々にペースを取り戻し…

　ホロホロさん（近畿支部長）…１次会ではかなりお疲れの様子であったが、元気を取り戻されたようである。熟した方だけでなく、まだまだ若い実もお好きなようで…

　筒井さん（デルタフォース隊長）…今宵の主催者であり、猥談の中心を担っておられるようだ。デルタフォース隊長、女性のデルタ地帯を何十分も、何時間も攻めて攻めて…

　小名倉９２雄…会が行われる中、タジタジしている下っ端。上司から報告書を命じられ、ネタを探すも迷走している。ワガママボディの持ち主。

　大阪支部　梅田事務所　調査員　小名倉92雄　(R04.04.xx)