by 梅ちゃん氏
初めての寄稿です。梅さん、と呼んでね。^^
普段は風俗仲間の同級生2人、合計3人でこちらのサイトを参考にしながら、楽しんでまぁーす。
私の仲間の1人が、コンちゃん、と呼ばれています。なぜならば過去、コンジローム弾に被弾したから。(笑)コンちゃんはその時、こちらのサイトを見て勇気づけられた、と言っていました。
経験者のお話って、やっぱりスゴいですよね!
はい、勘の鋭い方はすでにお気づきかも!コンちゃんのことを笑っていたら、私が「梅さん」と呼ばれる日が来ちゃったんです。(T_T)
そうです、梅毒弾に被弾してしまいました!
コンちゃんと同じように、こちらのサイトで勇気100倍!のハズが、梅毒の臨床例ねぇし!よし、この梅さんが最初の臨床例になってやろうじゃないか!
…とある朝、自分の鼻の頭の赤いアザに気づきました。
なんだ?できものかな?なんかぶつけたか?
その程度からスタートしたものの、アザは徐々に大きくなり、数も増えていきます。最終的には、直径1センチ前後が4つ程度。単に赤いだけではなく、赤い縁取りで中は白っぽく…会う人ほぼ全員から以下の台詞を言われる始末。
「鼻、どうしたの?」
後で調べてみると、バラ疹と呼ばれる症状でした。
それともう一つの症状として、手の皮がやたらと剥けるんです。直径5ミリ程度の円状に、手の皮が剥けています。その数、片手の手のひら側だけで、20カ所以上。
当然ですが、こりゃさすがにヘンだと考え、まずは鼻を見てもらいに皮膚科へ。
「カビじゃ無いな…。急激な温度変化のせいかな…」
などと医師はつぶやきながら、なんか軟膏をもらいます。梅毒って、皮膚科の先生方にとっては対象外なのかなぁ〜。二つの皮膚科に行ったけど、どちらも軟膏だけでしたよ。
実はその頃から、自分の中では「梅毒」という疑いを持ち始めていました。
そう思った根拠ですか?
鼻の表面に異常=梅毒!
とういう昭和の中学生の理論です。(笑)
「現代における梅毒という病気は、抗生物質の投与によって、それほど危険が伴う病気では無い」
実は以前、仕事で調べる機会があったせいで、そんなことを知っていたのであまり心配はしていませんでした。
疑念が膨らむ以上、検査するしかない。さてどうする?と思って調べると、地元の保健所では、HIVと梅毒をセットで検査してくれるぜ!早速出向き検査。一週間後…。
HIV=陰性
梅毒=陽性
やはりキター!!!
その足で性病科のある病院へ。
受付のお姉さん「どうしましたか?」
「梅毒検査で陽性が出てしまいました」と半笑いで言うと、
受姉「じゃ、尿検査はいらないですね」
と冷たくあしらわれました。(歓喜)
病室に入ると、おじいちゃん先生から言われた最初の言葉が以下です。
「梅毒はHIVとセットなことが多いのだけど、HIVの検査もする?」
すでに実行し、陰性だったことを伝えると、
「そりゃ良かったじゃないか!」
満面の笑みで言ってくれます。逆に、もしかして俺、すげーラッキーだったの?と恐ろしくなりました。(汗)
現状把握のために今日は血液採取のみ。来週その結果を見てから、治療方針を決める、とのこと。
「さっさとペニシリンよこせ〜!!」
と言いたかったけど我慢我慢。
一週間後、やはり陽性反応(当たり前)。処方箋をいただき、病院隣の薬局へ。薬局のおばさまが、
「先に病院から連絡をもらったのだけど、こんなにペニシリン常備してないの。今発注して、1時間半くらいで届くから、待ってもらえる?」
梅毒にかかって、薬局のペニシリンを買い占める男。ちょっと恥ずかしい。(汗)
1日3回、1回4錠、2週間分。3×4×14=168。ペニシリン168錠!
さて、梅毒時に大量のペニシリンを服用すると、
「ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応」
という体調の変化が起こる可能性があるそうです。詳しく知りたい方は検索!検索!
私はほとんど自覚がありません。大丈夫かな? お腹が少々緩くなりましたが、これはペニシリンの副作用だしな…。
この病院で行われた梅毒の血液検査、なのですが、
「梅毒の原因菌の有無と量を検査する」わけではなく、
「梅毒の原因菌により発生した抗体の有無と量を検査する」そうです。
どうもこれが一般的なようですね。そして、
「原因菌が死滅しても、抗体数はいきなり下がらない」とのこと。よって、“2週間の服薬が終わってから、1ヶ月後に再検査”という治療方針。うぎゃ〜、1ヶ月半の禁欲生活スタート!
我慢に我慢を重ねて、一ヶ月半後の血液検査の時が来ました。抗体数は半減。しかしまだ陽性判定が出るレベル。
「うん、順調に下がってるね。抗体が減るのはタイムラグがあるんだよ。次は2ヶ月後ね」
うぎゃ〜、禁欲生活2ヶ月延長!!
忍びに忍んで、そしてついにその日がやってきました!血液検査の結果は健常者と同じ数値に!
「ほら見ろ、俺の治療方針は完璧だろ」
というおじいちゃん先生の話を聞き流し、その足で繁華街に向かうのでした!!
そんな感じの闘病生活でした。
調べてみると、現在の梅毒は、国立感染症研究所が「注目すべき感染症」として取りあえげているくらい、昨今は患者数が増えているようです。しかも若い女性においては、2010→2015で約5倍です(男性は約3倍)。皆さんも私が書いたような症状に、もし思い当たるのであれば検査を受けてみて下さい。
そんな人が1人でも増えれば、コンちゃんに変わり、こちらへの恩返しがなるかと思っています。
ではでは長々と失礼いたしました!
(H28.02.27)