by ニド氏
ある地下鉄をおり、あるビルに一目散に向かう者がいる。和柄の服を暑苦しいぐらい着込み、さもそれが誇らしいかのような歩き方だ。風が強い日であった。その男(ニド)は春一番だろうかと頭の片隅で思いながらも、これから行く店の事で頭がいっぱいであった。こんなにワクワクするのは久しぶりではないだろうか…これから来る至福の時間を妄想して、我が下半身の相棒のカミュ(注・空を飛ばない物だけをさす)が妖しく光だしているのを感じながら歩みを早めて行く。
「ここか…」一言呟きエレベーターのボタンを押す。すぐにエレベーターに飛び乗り目的の階の3階を連打する。
そうここはかの有名なお店「プレイボール」が入っているビルであり、これから行く店とはプレイボールなのである。
3階へ降り立ち回りを見回たしてみると受付がすぐに横にある。そこで今まさに先客が迷っている最中であった。
「ちっ先越されたか」心の中で毒づき、受付待ちの番号を受け取り、待合室にて待つこととなる。
ニドは気がきでなかった。店に来る前に出勤情報を見ているとこの時間に出勤している女の子は2人しかいなかったはずだ…焦るばかりで時間は中々過ぎて行かない…しかも横のテレビからは女のなまめかしい声が聞こえている。カミュが黙っていられなくなります。「遅い!!」そうもらした頃にやっと呼ばれて受付をする。
パネルが5枚程並べられた。タイプはいない。だが最初から期待はしていなかったので大丈夫である。案内時間を聞いてみると「全員5時以降の案内なんですよ〜」という言葉が…
ニドは衝撃を受けた。今の時間は3時半である。流石に待っていられない。でもその中から一人の女の子を選んでみると「その子は生理なんですけど大丈夫でしょうか??」と言われてしまいす。ニドは憤ります。大丈夫なわけありません!!事前に情報を告知するのはとてもいいですが、前提として生理なら休ませるべきだ。
そんなこともあってかニドはそそくさと店を後にする。エレベーターに乗り1階で降りようとすると、今まさに乗り込んでこようとする女性と出会い…そしてすれ違いすぐに別れます。
ニドは少し気になってしまい女性の降りる階を見つめています。
「10階か…」
看板に目をやり、10階に入っている店名を見てみます。「自由空間 エンジェルハート」と書いてある。先程の女性の事もあり妙に心を引かれてしまい。少し迷ったあと戸惑いながらも、もう一度エレベーターのボタンを押して10階へ…
10階に降り立ち、店の扉を開け放ち、店員さんにどんな店なのか説明を求めます。
「ここは出会喫茶で気にいった女の子と話して頂き、合意すれば外出してデートしていただけます。」
「なるほど…出会喫茶か…」
ニドは一人ごちて記憶を呼び起こす。たしか出会喫茶は店に掛かるお金と女の子に払うお金が必要で、風俗に行くよりも多くのお金が掛かる。それがニドの出会喫茶に対する考えであった。なのでまず値段を聞いてみる。
「一時間1000円で入って頂けます。入会金や外出金は発生いたしません。ですが女の子と一回話すのに2000円掛かります。3000円で1時間増えて話し放題のコースもあります」
安い!!それがニドの率直な感想であった。普通は入会金が5000円か1万、外出に2000円か3000取られたりするものだ。店員さんの人のよさもあり、入ってみることにした。料金は初回というこで1時間の代金1000円と1時間+話し放題の3000円を含めた4000円を前払であった。
ペットボトルを一本とり席につき、画面を凝視する。今いる女の子は5人。ちなみに男はニド一人であった。女の子は様々である20代〜30代くらいで寝ている女の子から本を読んでいたり、5人の内2人が寝ていて顔が見えない。その他にも気になる女の子もいなかったのでまず急がずに待ってみることにした。10分程したら寝ていた女の子の顔が確認出来たので物は試しと話してみることにした。店員にそのことを告げると、専用の席に案内してもらい女の子も席につきドキドキの初対面である。
「話しが合わない」ニドはすぐに思った。質問と違う答えが帰ってくる。すぐに会話を切り上げて自分の席に戻っていく…「こんなものか…」上手くいかない事に少し苛立ちを見せながら漫画を読んでいく。
ホテルはビルから3分くらい歩いた所にあった。中に入ると2000円とは思えないくらい綺麗であり、広かった。流石は日本橋である。少し話しをした後にシャワーに入った。女性はよく喋り、慌ただしいくらいよく動いている。女性の体は胸はあまりないがスレンダーで30代とは思えないくらい引き締まっている。
ベットに入り恥ずかしがっている女性に覆いかぶさりキスをして胸を揉んでいく。小さく吐息が漏れるのを聞きながら、ニドの口は下へ移っていく。足の指まで舐めていき蜜壷も程よく潤ってきたので栗をゆっくりと舌で舐めまわす。臭いも無く綺麗なマンゴーである。恥ずかしいのかタオルで顔を隠しながらヨガっている。肌もまだまだ張りがあり弾力が良い感じである。
受け身に回るのは嫌らしく攻守交代の要望があり、それを受け入れて責めて貰う。まだ恥ずかしいみたいで今度はニドに目隠しをして、舐めてもらう。新鮮な感覚である。これも良いかもしれない。今度そういう店に行ってみるか…
そんなことを考えているとゴムを手慣れた感じでつけられ、騎乗位で彼女の中に入っていく。狭くてきつく中々の名器である。騎乗位で楽しんでいるとすぐに射精感が襲ってくる。カミュ限界です。
これは駄目だと思い、正常位に切り換えてマンゴーの感触を十分に味わったあと一気にピストンの速度を上げていき発射した。
久々の風俗以外の性交であった。(ある意味風俗だが…)。満足かと言えば満足はしなかった。それは金額的な面とプレイが見合っていないと思ったからである。店に払った金額も含めて21000円である。ソープに行ける値段でもある。
「やはりCPは悪いのかもしれないな」そんなことを思いながら歩く日本橋はまだ春には遠く感じたのだった。
追記だ。出会喫茶はプロ(風俗嬢)もしくは元プロ多いらしいという情報を聞いた事があった。確かに今回の女性もプロっぽかった…外出等になると店側が女の子にお金を支払う所もあるらしいのでサクラの可能性も否定出来ない。
女性に聞いた話しだがどこの出会喫茶も常連が多く、女の子もあまり期待出来ないみたいだ。今回、店には20分程しかいなかったので判断しにくいが平日の昼間で5人も女の子がいたのは良い方ではなかっただろうか。再調査するべきか、せざるべきか…。
京都支部 京都事務所 主任調査員 ニド (H21.03.20)