by ルノアール氏
こんにちは。四国支部のルノアールです。
今年初となる高松市へ行った折り、城東町の全区画を歩き現状を
見て来ましたので、報告いたします。
【調査】レポートNO.216
【時期】2023年(令和5年)2月末
【場所】香川県高松市城東町
【業種】特殊な浴場、その他
【2021年版 城東町マップの更新】
・当日はまず1店舗調査のあと、約2年ぶりに全区画を歩いてみました。
割と狭い区画で、店舗が密集して立ち並ぶ、東西に走る小路が北から3本。
・1番目の小路 2番目の小路店舗の裏手になっており、店舗入口はありません。
・2番目の小路・北側 9店舗あり。他にヘルス、SMクラブが計3店舗
・2番目の小路・南側 5店舗あり
・3番目の小路・北側 2店舗あり。他にヘルス1店舗
(1)2番目の小路(北側と入口)
@しらゆき姫
ATalentClub(多恋人クラブ)
Bクラブ151A:K2ビル
Cクラブ999 :K2ビル
Dパルード・ルージュ:K2ビル
ERAO(ラオウ)
Fラ・プラージュ
GクラブJ−1
Hトレビの泉
(2)2番目の小路(南側と入口)
I金瓶梅
Jお湯っこクラブ
KTiAmo(ティアモ)
L石庭
MBitekiLand
(3)3番目の小路(北側と入口)
N和楽
▲パラダイスビル(全館)→ 閉館
▲ナイト&デイ → 閉店
Oクオレ
▲ショコラ → 閉店。箱ヘルスへ。
【2021年からの変更点】
・上記のように、2店舗(ナイト&デイ、ショコラ)が閉店。
・特殊な浴場は2店減で、合計16店舗となりました。
・またヘルス等が複数入っていた、PARADISE(パラダイス)ビルも閉館。ちなみに
ナイト&デイとパラダイス・ビルはすぐ隣同士で、かつては派手なネオンが煌々と点いており
目立つ存在だっただけに、そこだけポッカリ穴が空いたように真っ暗で寂しい限りでした。
後継店の新規オープンを待ちたいところです。
・一方、ショコラは、既に箱ヘルスとしてオープンしていました。
【その他の変更点】
・特殊な浴場ショコラ → ヘルス「アルファ(α)」へ業態変更
・ 同 151Aの2F → ヘルス「Love&Plus」オープン
・ 同 パルードルージュの4F → SMクラブ「club-ISM」オープン
・ 同 トレビの泉の2F → あつまれおニャン子学園(既存?)
【概況など】
・当日、スマホ片手にウロウロと歩き回っていた為、複数の店舗の案内係・ボウイ氏に声をかけ
られました。たいてい、店の場所がわからず探している客と思ったのでしょう。それで「もう終わりました」とか
「もう済みました」と応答すると納得されましたが、上記の閉店・閉館したビルのそばでは、蝶ネクタイにベスト
姿の、(隣店)のマネージャ氏と少々話し込みました。
・ええ、結論を先に書きますと、結局新型コロナである程度は客足が減った影響とのことです。
・で、客数減少分ではどの業態が減少したかと言うと、価格帯では中級の特殊浴場、業態ではヘルス
であろう、とのこと。
@ 特殊な浴場で、高級(高額)店は固定客、支持層がありコロナ下でも変動が少なかった。
A 特殊な浴場で、格安店は需要があった。また、同価格帯の箱ヘルスに価格競争力で勝った。
B 特殊な浴場で、中級店が最も減少した。高級店と格安店の狭間にあり立ち位置が中途半端である
ので、例えばイベント等を行うなど店舗の特色を打ち出さないと生き残れない。
C 箱ヘルスでは、上記の通り格安な特殊浴場と価格帯で競合した。
・実際のところ、特殊浴場で高級(高額)な店舗(ラオウ、ティアモ等)や格安店(151A,
999A等)は健在である一方?、最近2年以内に閉店した2店は中級店でした。
また複合ビル(K2ビル、パラダイスビル)のうち、特殊浴場中心で特殊浴場・ヘルスが複数同居の
K2ビルが残り、ヘルス中心だったパラダイスビルが閉館に追い込まれたのは事実です。
もちろん、閉店・閉館の理由に、他の要因があった可能性もありますが、結局のところ商売(事業)は 売上があってナンボ、この業界も同様で客が来て金を使ってもらってナンボの世界です。
その為には商品力(当業界では人)、サービス(接客・接遇)、その他(ネット、イベント、割引等)
を向上させなければならず、それらに劣る店舗は淘汰されるということなんでしょう。
・因みに一部例外もあって、以前にレポに書きましたが、老舗ではあるが上記のような顧客満足の方向に
まったく目を向けていない店舗でも存続はしています。奇特な?固定支持層がいるのかもしれませんがその辺は
よくわかりません。
【どうでもよいエピローグ】
・以前、岐阜県・金津園のとある店を調べていた時のことです。ネット検索で「リーチ一発」ぐらいの速さで
金津園全体の(全店舗掲載の)地図が出てきました。それが最新の物かどうかは忘れましたが、今回、同様に高松・城東町
で検索してみますと、個別の地図しか出ず、見たい形の全体図は出てきませんでした。そこで今回の街歩きにより、
2021年に自分で作成した全体図を更新することが出来、良かったと思います。
・高松市城東町のこの一帯は、wikiによると明治元年頃に八重垣遊郭として創立。周辺の港湾区域の隆盛とともに
栄え、昭和5年版「全国遊郭案内」によると、34軒に娼妓180人。その後、昭和20年の空襲で焼失。
戦後、赤線地帯として再興し、昭和30年には、54軒に170人。昭和33年売防法まで赤線存続。
その後、ト○コ風呂からソー○に名称が変わって現在に至る。16軒で150〜180人?と仮定すれば、
偶然にも、軒数は変わっても人数はそう変わっていないのが面白い。(出稼ぎ上等の時代なので在籍人数はもっと多いと
思われるが、16軒のキャパシティ(部屋数、ベッド数)と考えると、最大で200室程度であろう。
・今回、2店舗の閉店と1風俗ビルの閉館を目の当たりにし、いろいろ考えさせられました。
ええ、こういう時代の流れの中、更なる閉店が続くのか、よもやこの地区全体の全部廃止・撤去などという
最悪の事態にはならないとは思いますが。
パラダイスは、ある内にどんどん訪れたいと思いまし?た。
・withコロナ(アフターコロナ)時代の調査は、まだまだ続きます。
・・・また投稿させて下さい。
四国支部長 ルノアール (R05.03.14)