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研究ノート「色恋営業についての一考察」

by マーシー氏


 「色恋営業」とは風俗嬢やキャバ嬢がお客に対して、あたかも相手(お客)に対して気があるような素振りを見せることを意味します。当然の如く、実際にはそんな気はないのに、指名客やリピート客を確保するのが風俗嬢の主な目的となります。
 その手段はプレイ中の会話であったり、アドレス交換後のメール送信となります。
 プレイ中であれば、あたかも恋人のように情をもって密着サービスをしてきます。そんな時には
「あなただけは特別だから・・・。」
「あなたのことだけはお客さまとは思えない。」
などという言葉が加わり、お客の方は、「この娘は自分に気がある。」と思い込み、つい『その気』になって深みにハマることがあり、実際に小生も恥ずかしながら、この「色恋営業の罠」に見事にハマってしまい、散財した経験が幾度もあります。
 またメールでは「寂しい、会いたい。」を強調して、「恋人になりたい。」とか、「あなたが好き。」とか、そういったことを匂わせるような表現を用いて送信してくるケースもあります。『その気』なったお客は、「このままいけば店外デートまで持ち込めるかもしれない。」と舞い上がってしまうのです。さらにもっと通えば、もっといいことがある。うまくいけばタダでセックスできるかも知れないと、想像力と期待感が大きく膨れ上がることになります。
 その結果、『勘違いしたお客』は、必要以上にお店に通うことになり、風俗嬢を口説くという行為にまで発展してしまいます。
 結果的にはお店に通う回数が必要以上に増えて、大金を散財する羽目に陥ります。これがさらに悪質化すると、困ったふりをして、「お金を貸して・・・。」と泣きついてきます。実際に小生にも露骨に「お金を貸して・・・。」と泣きついてきた姫もいました。もちろん小生は断りましたが,もしも、この時にお金を渡したりすると、もうあなたには用無しと、お店を替わったり、メアドを変えて、音信不通となることでしょう。自分は絶対に騙されないと思っても、「もしかしたら本気かも・・・。」と、男の心理を上手くついたところが、この「色恋営業」という戦略の怖さだと思われます。

 ではここで,小生の経験を基に「色恋営業」の流れを考察してみたいと思います。

 まず気に入った風俗嬢やキャバ嬢が見つかった場合、メアドの交換をしてプライベートでも親しくなりたいと思うのが男の弱みです。こうした場合、簡単にメアドを教えてくれる嬢もいれば、お店から禁止をされているからと、申し訳なさそうに拒否する嬢がいます。逆に嬢の方から「メールしても大丈夫かなぁー?」とメアドを聞いてくるケースがあります。これは「ビデパ嬢」や「セクキャバ嬢」に多いのが特徴と言えるかもしれません。
 ですが、これこそ正真正銘の「色恋営業」です。ここで簡単にメアドを教えてしまうと「色恋営業」という落とし穴に誘い込まれます。過去に散々、痛い目にあっている小生の場合、最近では「それはヤバイなぁー!」とか言って、教えないようにしています。
 しかし、こうした要求をしてこない「オキニ候補」が厄介なのです。惚れた弱みというか、男の方が何とかしてメアドをゲットしたいと思ってしまうからです。
 小生の場合、あらかじめ自分のメアドを記したメモ紙を用意しておいて、お店での帰り際に「気が向いたら、メールして・・・。」と言って、さりげなくそのメモ紙を姫に手渡します。その場合、決して「絶対にメールを頂戴!」とか、「メール、待ってるからね。」とか、無理強いするような言動は一切しません。
 この作戦の成功率はかなり高いと自分では自負しています。実際にお店を出た直後にメールをしてくる姫もいれば、一ヶ月近くを経過してからメールをしてくる姫もいます。メアドを記したメモ紙を手渡したからといって、その後にお店に行った場合でも、「メール、くれないね。」とかいった催促めいたことも一切言いません。そんなことなど全然気にしていないという素振りを見せるのがポイントです。
 こうしてメアドの交換に成功したとしても、これが「色恋営業」の始まりとなるのか、「本気」への序奏となるかが運命の分かれ道となります。実際に小生の場合、過去にはメアドを交換したことによって、食事やお茶、映画やドライブまで発展した姫も何人かいました。しかし、そこまで漕ぎ着けるのには、やはり指名を繰り返し、週に何回もお店に足を運ばねばならないことになり、結果的にプレイ代として大金をつぎ込むことになります。
 それでも最終的には、「オキニ」の名がいつのまにか在籍嬢の中から消えて、音信普通となるのがたいていのパターンです。そうなってから、「やっぱり色恋営業だったのか・・・。」と後悔しても、つぎ込んだお金は戻ってきません。淡い期待を抱いても、このように姫の行為はどこまで進んでも、所詮は「色恋営業」にすぎないです。

 姫も何らかの事情があって風俗嬢をしている訳で、指名をたくさんとってランキング嬢になりたいとか、オプションを追加してくれる客やロングコースで遊んでくれる客を確保して、稼ぎを増やしたいと思うのは当然のことです。その手段としてメールや、甘い囁きを使うのです。さらには風俗嬢といえども、そのほとんどの姫には恋人なり、セフレがいるのです。
 100%そうだとは言い切れませんが、こうしたことが小生の経験から推測できます。姫のメアドをゲットすることは、いろいろと知恵を使えば、決して難しいことではないと考えます。
 しかし、その後にさらにプライベートの関係築くということは、まず無理と思われます。自分の思い通りになど、いかないということです。もちろん見事に風俗嬢を恋人やセフレにした人や、あるいは妻にした人もいるとは思います。でもそれはきっと極僅かな人でしょう。
 では「色恋営業」と「本気」をどこで見抜くのかというと、この見極めは非常に難しいと思います。これも小生の経験によるものですが、下記のようなことが目安として考えられるかもしれません。

@ 姫が「本気」であれば、もったいないからと言って、男にお金を使わせません。
A 姫が「本気」であれば、ロングや延長、オプションの要求はしません。
B 姫が「本気」であれば、寂しいからといって、お店に何度も来て欲しいとは言いません。
C 姫が「本気」であれば、住所や電話番号、昼間の勤務先(本職等)を隠しません。
D 姫が「本気」であれば、メールの送信時間に気を遣い、真夜中や早朝は控えます。

 これはあくまでも小生の主観ですが、参考にして頂けると幸いです。
 小生には現在もメアドを交換した姫が何人かいます。しかし過去の経験を踏まえて、決して深入りはしないことにしています。小生の方から積極的にメールの送信はしません。メールがあった時に軽く返信をする程度にとどめています。過去のように週に何度もお店に足を運ぶようなこともしません。
 「オキニ」を公言し、風俗嬢を本気になって恋愛の対象にしてはならないと割り切ることが一番と考えます。あくまでも風俗嬢と客としての距離を保ち、お互いが楽しく過ごすことが、「遊び人」としての鉄則であることを、小生は高い授業料を払って学びました。

 今回は過去に何度も痛い目にあった小生の経験から、「色恋営業」について述べさせて頂きました。

 研究部 風俗基礎理論研究室長 マーシー (H24.09.07)

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