by キートン氏
最近、格差社会が叫ばれるようになって久しい。また、少子高齢化の進展も着々と進んでいることは明白である。本論文ではこの2つを軸として、これからの日本経済と風俗の関連を述べていく。
少子高齢化の解決策はあるのか。政府はいろいろ言っているが、私は「男性の経済力」にこそ問題があるのだと強調する。今は年収300万円時代である。私の住む北海道に至っては250万円とも言われている。これでは、結婚して、家を買って、大きな車を買い、子供を作り、教育する・・・
こんなのは無理な話である。
ネットカフェ難民、なんてのも登場するくらいである。結婚して子供産む、このハードルは確実に、加速度的に高まっていることに異論はないであろう。
「生涯独身率」というものがある。現在、男性のそれは10%を超えていて、将来的には4人に1人が生涯独身となると言われている。
では、男性はどうするのか、結婚ができない、相手がいないのならば、風俗でも・・・となるのではないだろうか。一定の年収がないと意中の女性には振り向いてもらえない、ならば、その場でお金を払えばイイ思いができる風俗に目を向けると考えられる。
現在は、風俗も多様化している。高級感あふれるソープ、ヘルスもあれば、学生の小遣い程度でそこそこかわいい子と女遊びできるピンサロ、また、テコキ店、M性感などの変わり種なもの、セクキャバやキャバクラなど抜きなしで楽しめるものと、どの男性の予算、ニーズにもしっかりと答えられるのである。
女性の側に立っても、現在の正社員削減、単純事務作業などの派遣化など、以前のように職に就くのは難しくなってくるだろう。その結果、昼の仕事で稼げなくなり、ますます、割のいい風俗で働く女性が増えると予想される。
相手がいなく、風俗に行く客と、仕事がなく、風俗で働く女性。ここで需要と供給が一致する。
このことから、風俗は今後もっと伸びる、成長産業であると思われる。能力、学歴、資格などに乏しい女性の就職が厳しくなるということは、それだけ美しく、グレードの高い女性も沢山風俗の世界に入ってくるというわけである。しかも、ターゲットが年収300万円時代のサラリーマンである以上、風俗店側もあまり価格を吊り上げることはできないだろう。その証拠に、景気の悪い北海道はすすきののヘルスは、同じ系列の首都圏のヘルスより確実に安い料金設定である。景気によって客となる層の賃金は変わるが、ひとまず現状維持すると思われる。
少子高齢化だとか、格差社会は一般には厄介な社会問題であるが、こういったものが進めば進むほど、風俗業界は供給が多くなり、風俗愛好家である男性は以前よりイイ思いができるようになるのである。
少子化・格差社会と向き合ううえでは、重要な点(なのになぜかテレビでは報じられない)であると思う。
(H20.02.01)