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研究ノート「知っていても「それで?」と言われる性の知識」

by 黒川洋介氏


 こんにちは。

 世の中には、知っていても実生活ではあまり役に立たない「だから何?」と言われてしまう知識が沢山あります。
・「ボイン」は大橋巨泉が朝丘雪路に対して使ったのが始まりである。
・日本では計量法により、16か所の地域で、同じ質量でも重さが違うと決められている。
・精子の消費量で寿命が決まる虫がいる。たくさん消費すると早死。
・ソープランドには「公衆浴場の個室において異性の客に接触する役務を提供する営業」と言う法律上の意味がある。

 特に、性にまつわる知識は、欲望や願望に支えられて都市伝説化している場合があります。その中からいくつかピックアップしてここで紹介したいと思います。

T.キッス男性編

 キッスを避けられたり、ディープキッスをしてくれない嬢が相手だと、つまらなくていまいちプレイが盛り上がりません。でも、ディープキッスに積極的に応じてくれる嬢だと、いつもよりエロエロになりませんか。

 男性は、自分にとってよりよい繁殖相手かを確認するために、そして手に入れた女性をその気(生殖行動)にさせるために、キッスという手段を使っています。

 キッスをする理由は、唾液を女性に与えるためです。
 男性の唾液には、テストステロンというホルモンが少量含まれています。
 この男性ホルモンは、興奮してくると唾液への分泌が活発になり濃度が上昇します。これが女性の口に入り女性の唾液と混ざると、女性の感受性や性欲を高めるフェロモンの効果が発揮されます。

 キッスができれば、性行為に結び付きやすいのは、皆さんも経験でご承知の通りです。これは、男性ホルモンによるフェロモン効果が関係していたからです。つまり男性は、このホルモンを女性に与えて生殖関係(性行為)をやりやすく図るためにキッスをするのです。
 したがって、風俗嬢がディープキッスをしてくれない場合、このホルモンが相互に影響を与えないため、プレイが盛り上がりません。言い換えれば、積極的なディープキッスから始めると、男性を受け入れたいという女性の生殖本能と結びついて、より満足度の高いサービスを嬢から引き出すことが出来ると考えられます。覚えておいて損はありません(たぶん)。

 なお、そこからモテない多くの男性の願望と結びつき、テストステロンは別名「モテフェロモン」と呼ばれたりして、女性を本能的に惹きつける物質として有名になっています。例えメタボな私でも、このテストステロンを多く分泌できれば、女性は本能的に好意を持ってくれると言う訳です。

U.キッス女性編

 ニューヨーク州立大学の心理学者の研究によると、66%の女性が、キッスに関する不具合によって恋愛関係を築けなかったと証言しています。
 ベルン大学の生物学者の研究によると、生理のある女性は、自分と異なる遺伝暗号免疫系を持つ男性の匂いに、最も引きつけられるということが判明しています。また、経口避妊薬(ピル)を服用している女性は、自分と同種の遺伝子コードを持つ男性の匂いに、惹かれるという事実も判明しています。

 男性が出す匂いにはフェロモンが含まれています。女性の鼻の中にある小さな鋤鼻(じょび)器官が、このフェロモンを感知し脳の視床下部が反応して、本能的に遺伝子コードを判別し「いい匂い」「嫌な臭い」と感じさせます。
 つまり女性は、近親相姦を避けて、自分からできるだけ遠い遺伝子と結合することで生命力が強く遺伝的な多様性を担保するために、相手を本能的に「におい」で見極めることができます。
 つまり、上記で述べたように、キッスすると女性は生殖(性行為)したくなるので、リスクを避けるために「におい」でキッスしてよい相手かを判断しているのです。

 そして妊娠したら(ピルを服用している状態)、子供を産む母体の精神的な安定を図り、不快感を感じることなく家族と言う群れに守ってもらうために、匂いの嗜好が変化するのだと考えられます。

 風俗嬢からディープキッスを避けられた際(手抜きかもしれませんが)の原因の一つは、彼女にとって避けたい臭い(つまり嫌な臭い)がしたためであり、遺伝子レベルで相性が合わなかったということなのです。
 また、若い女性が嫌う加齢臭は、活きが悪くなった精子(遺伝子)を受け入れないための、この男性とは性行為をしてはいけないという、生物的な警告ではないかと考えています。

 汚いのは論外ですが、男の汗臭さに魅力を感じる女性が居るのは事実です。デオドラントにより体臭をコントロールする際に、相手の女性によって、受け取る匂いの感じ方が異なってしまうこと、つまり、匂いを消したり付けたりするのは、相手の女性(ピルの服用の有無も含)で変えなければならないということです。
 もしかしたら、お相手の嬢にステキな匂いとして感じてもらう機会を殺しているのかも知れないからです。
 加齢臭の無い30代までの若い方々は、自分の体臭に自信を持ち、自分の体臭に魅力を感じてくれる嬢を探してみてください。仕事を超えたエロエロな関係になれること間違いありません(たぶん)。

 ただ、匂いに関する趣向は生い立ちや生活環境に影響されやすく、上記で述べたのが当てはまらない場合があることもお断りさせて頂きます。

V.オーガズム

 アメリカの科学雑誌に掲載された内容によると、女性のオーガズム(オルガスムス)についての実地調査を経て以下の事実が明らかになっています。

 1.Gスポットは実在する
 Gスポットとは、恥骨の下にある膣壁前方上部の小さな領域。刺激すると激しいオーガズムを感じる場所で、この場所は後背位で性行為する際に刺激される部分です。動物としては後背位が自然な性行為ですので、子宮を刺激して盛り上がる体位となります。指でうまく見つけられない場合は、自分の性器を使って女性を刺激してあげてください。

 2.約40%の女性がオーガズムを感じない
 挿入を伴う性行為では、オーガズムを感じない女性が約4割もいることが明らかになってきました。男性の勃起不全「ED」と同じで、女性の性的機能不全「FSD」である可能性が高く、新薬が研究開発されているそうです。
 また、外的な要因、精神的な障害、レイプや虐待などで、感じることが出来なくなる場合もあります。

 3.オーガズムは劣性遺伝である
 女性のオーガズムを感じる機能・器官は、進化する中で偶然生まれたもので、生物存続には不要であり必然性が無い為、遺伝で受け継がれない場合があり、この機能・器官を持たない女性が存在します。
 研究者によると、盲腸や男性の乳首と同じで、失くす理由が無いから付いているだけのオマケのような機能・器官だそうです。まるでグリコのおまけ見たいですが、男性の場合でも、乳首への直接刺激で性的興奮を感じることが出来る人と、ほとんど感じない人がいるのと同じなのかもしれません。ある意味、絶頂感を感じることが出来る女性は、性生活で得していると言えます。

 つまり、オーガズムに至らない女性も多くいるし、遺伝的なオマケなので、女性をイカせられないからと、自分のテクニックを悲観する必要はありません(たぶん)。 言うまでもなく多くの場合、イク状態は、男を喜ばせるための、早く終わらさせるための、自分が少しでも気持ちよくなるための、女性の演技であることを忘れてはいけません。

 以上、独断と偏見と創作の上、乱文で申し訳ありませんが報告いたします。
 May a pinsalo be with you.

 研究部長 黒川洋介 (H23.07.15)

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