by 黒川洋介氏
こんにちは。
1.はじめに
本研究ノートでは、ソープランドの存在について社会人類学的に考察したものであり、売春防止法や風営法に関して異を唱えているものでは無い事をお断りしておきます。また、女性の人権と名誉を著しく毀損している点もありますが、机上の空論であると笑い飛ばしてお許しください。
2.セックスと寿命
2010年初旬に発表された、イタリアの専門家による1687人の男性を対象にした8年間に渡る生活調査により、いわゆる「セックスレス」は、「肥満」や「喫煙」が人体にもたらすリスクと同じ水準であることが明らかにされました。具体的には、心臓病や脳卒中の危険性が2.6倍になると報告されています。
東洋医学では、房中術(セックス)は単なる生殖行為ではなく男女の「気」の交換・交流を行うものであり、健康と長寿にとても重要であると説いています。どちらかと言うとスローセックスを推奨しており、心の赴くままにやってはいけないと言っている訳ですが、一方で「激しく腰を使う房中術」は健康維持に一役買っているとしています。
3.平均寿命の法則
国立社会保障・人口問題研究所の発表(2008年)によると、40歳における婚姻状況により日本人男性の平均寿命には約9歳もの差があります。40歳時点で独身男性の平均寿命が「70.42歳」に対して、既婚男性の平均寿命は「79.06歳」です。発表された差が発生する理由としては、食生活が乱れやすいとか、守るべき家族が居ない等、複数考えらると付記されています。
ところで、厚生労働省の発表によると、日本男性の死亡原因の1位は悪性新生物(悪性腫瘍とか癌とか言われる)ですが、2位は心疾患(心臓病)で、3位は脳血管疾患(急激に発病したものが脳卒中)となっています。
また、既婚男性の方が独身男性より、平均的に子作りの為のセックス回数が多くなるのは、特に統計資料が無くても明らかです。
以上の2点とイタリアの調査報告とを合わせて考えると、この平均寿命の約9歳の差には、いわゆる子作りの為のセックス頻度が大きく係わっている事が演繹されます。この事から、日本ピンサロ研究会は、男性では「生殖行為の回数と寿命は比例関係にある」と仮説し、「ぱふぱふの法則」として提唱したいと思います。
動物、特に哺乳類では、強い雄が子孫を残すのが種族保存の仕組みですから、人類において生殖をする回数が多い雄が長生きする「ぱふぱふの法則」は、生物学的には適者生存のダーウィンの法則にも馴染むと考えられます。
4.平均寿命の推移と時代背景
日本人の平均寿命と出生数、人工妊娠中絶数の推移をグラフ化したのが以下です。
【グラフ1】平均寿命と出生数・人工妊娠中絶数の推移
1950年代に急激に出生数が落ち込んでいるのに、平均寿命は大幅に延びています。一見すると「ぱふぱふの法則」に当てはまらない動きをしています。しかし、時代背景を知ると法則との間に矛盾が無い事が明確になります。
注目するのは、グラフ1でも分かる通り、1950年代に入り急激に増加し1953年からはついに100万人数を超えた人工妊娠中絶です。出生数と人工妊娠中絶数を足したグラフ2を見ると、250万を越える妊娠実績数であった事が判り、1975年までは旺盛な生殖行為が行われていたのが読み取れます。
1966年に一時的に落ち込んでいるのは、丙午(ひのえうま)に当たるためです。その迷信の内容は、男女ともに異常なまでに強い性格となり結婚相手との間に支障をきたしやすいと言われ、特に女性は、夫を尻に敷き命を縮め(喰い殺し)て妖怪になると信じられていました。その為に、子供をもうけるのを避けたり、人工妊娠中絶を行う夫婦が多く居ました。
【グラフ2】出生数と人工妊娠中絶数を足した数値と平均寿命の推移
しかし、この人工妊娠中絶の増加は異常であり時代の要請もあって、1952年に厚生省が「受胎調整普及実施要領発表」し、1954年に日本家族計画連盟が発足しています。つまり、政府によって避妊具(コンドーム)の普及と産児制限の啓蒙活動が行われたわけです。これにより、1950年には避妊を経験した事が無い既婚者が64%もいたのに対し、1959年には33%に減り、1971年になると17%まで減少しています。
この政府の取組により、避妊のためにコンドームを使う事が広く普及しました。
以上の様に、当時の日本男子は活発に生殖活動を行っており、コンドームによって回数の増加も寄与した結果、この時期に平均寿命の大きな伸びが顕れたのは、ぱふぱふの法則が適応できるとの実証であると確信しています。
5.平均寿命の転換点
出生数と人工妊娠中絶数の合計(実質妊娠数)が下がり始めた1975年を区切りに前後で平均寿命の延びを見ると、1947年から1975年までの29年間で21.67歳も平均寿命が延びているのに対して、1975年から2007年までの33年間では、7.46歳しか延びていません。
種としての寿命の限界に近づいているのかも知れませんが、実質妊娠数が下がり始めた1975年に大きな転換点を迎えたとも考える事ができます。
これは、種族の女性が妊娠しなくなるにつれ、平均寿命が延びなくなると言う事です。
しかも、平均寿命の転換期を迎えた「1970年代以降、日米両国で男の赤ちゃんが生まれる率が下降傾向にある」ことが米ピッツバーグ大の調査で判明しています。男の子が生まれなくなっているのです。男性の生殖活動が衰えると女の子が生まれやすくなると考えられます。
そこで、「ぱふぱふの法則」に新たな仮説を加えます。それは「生殖行為の回数と男の子の出生率は比例関係にある」です。
日本はこれから成人男性の人口が減って行きます。高齢化も進みます。しかも、未婚率や離婚率が高くなり、独身男性の比率は増える一方です。まして男性が草食系などと揶揄されたり、夫婦間のセックスレスが増えている様に、肉欲に淡々としている男性が増えるが故に、このままでは、日本人男性の平均寿命はさがり、子供は増えず、日本人と言う種にも大きな影響を与えるのは明らかです。
現在の出生率では、100年後には日本の人口は半分になるとも予測されています。
6.日本の繁栄の為に
中国では、一人っ子政策のおかげなのか、男の子の生まれる率が急激に高くなっているそうです。
今、地方では嫁不足で韓国や中国の女性との国際結婚が流行っている様ですが、このまま日本の出生率が上がらずに、男の子が少なくなると、中国から「婿」を迎える事態にならないとも限りません。
雑誌ムー的には、百年後には、日本中が漢民族の血をひいた市民で溢れている。中国による遠大な世界制覇の陰謀の第一歩である・・・、と書けるのかも知れません。
平均寿命が高いという事は、それだけ元気に働ける期間が永い男性が多くなるという事です。男性の平均寿命を延ばし、男の子を増やすためには、生殖行為の回数を増やす機会を与えるのが一番の近道であるのは、「ぱふぱふの法則」から明らかです。
現在では、公娼制度は廃止され売春防止法により遊廓等が無くなったので、一般男性が頻繁に生殖行為を行うのは大変難しくなっています。法的には曖昧で一部地域に限定されてはいますが、ソープランドやちょんの間等の裏風俗が代替え手段として機能しているのは事実です。しかし、多くの男性にとっては、そうそう気楽に利用できるものではありません。ましてや、ヘルス、ピンサロ等のサービスでは「ぱふぱふの法則」は意味を成しません。
これは、今後の日本の繁栄にとって避けては通れない命題です。
7.最後に
厚生労働省人口動態・保健統計課は「3大疾患の治療が進歩していることが、寿命の順調な延びにつながっている」と分析しています。1950年代には主要先進国中、最低だった日本の平均寿命が、1980年代には総てを抜き去り、世界一に躍り出ています。
医学の進歩の影響はいずれの先進国でも享受しているので、この実績の別の要因として有識者は、日本が国民皆保険・皆年金制度に成功した事をあげています。
しかし、世界一の平均寿命長寿国になれた背景には「ぱふぱふの法則」があったことは既に述べたとおりです。国としての活力を維持する為には、社会人類学的に見ても成人男性に対して「生殖行為の場を提供」するのが非常に大事であると確信し、今後もソープランドの発展に少しでも寄与できればと思います。
以上、独断と偏見と創作の上、乱文で申し訳ありませんが報告いたします。
May a pinsalo be with you.
研究部 風俗産業・経済研究室長 黒川洋介 (H22.06.11)