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研究ノート「既報告店の追加体験レポートの重要性〜欲望の壁からの考察〜」
by 黒川洋介氏
こんにちは、黒川洋介です。
我々が、お店を探したり目の前に並べられたパネルを基に意思決定を行う際に、ある種の情報を無意識のうちに
無視してしまうのは、社会科学の研究によって認識されています。
そこで、本研究ノートではこの現象を風俗遊びにおける「欲望の壁」と名づけて検討してみたいと思います。
■はじめに
意思決定プロセスに欲望の壁が生まれると、男性は、関連性が高く簡単に入手し認知できる情報であろうと、
それを見たり、探したり、使ったり、伝えたりする事が難しくなります。
「パネルが発信する情報は、必ずしもメニューで注文した通りの料理であるとは限らない。しかし、夕食に
招かれた礼儀正しい訪問客のように、普通は、お箸をちゃかちゃか鳴らして、明太子を要求する事は無く、
その場の状況に逆らうことなく出されたものを受け入れてしまう」と男性の行動は説明できます。
殆どの男性が、この欲望の壁が生まれる仕組みに気が付かず、不発に終わるなどのゆゆしき事態を招いています。
欲望の壁は意思決定プロセスのさまざまな段階で発生しえます。まず、健全な意思決定を下すうえで不可欠な
ホームページの情報を見過ごしたり、探し損ねたりします。次に、その様な情報を手にしても、関連性に気が付かず
利用しないことがあります。さらには、情報を他の人に伝えずに、日ピン研全体に欲望の壁を張り巡らせてしまう事
もあります。
■なぜ情報を見落とすのか
パネルを前にして、少しでも当たりの姫を選びたいとの課題に取り組むうえで、集中力が大切なのは間違いあり
ませんが、欲望の壁は集中力の産物でもあります。
ある調査例を挙げます。
乱交シーンの海外AVビデオ2本の映像を一本のビデオに編集して被験者に見せます。そして被験者には、ある
男優が何回腰を振っているか数えるように依頼します。男優が登場するタイミングはバラバラで、しかも2本の
ビデオを一つの画面に重ねて編集してあるために、この課題は予想以上に難しいものです。
このビデオ映像の途中で、白いコートを着た男性が室内を通り過ぎましたが、この事に気が付いたのは被験者の
21%しかおりませんでした。ところが、何も課題を与えることなくこのビデオを見せた場合は、全員が白い男性に
気が付きました。
お店に入って、煩わしい店員の相手をしながら出てくるパネルを眺める場合、集中すればするほど、パネルの女性
の違いや変化を見落としてしまう可能性は80%近くに上がってくるのです。
アメリカのシークレット・サービスは訓練を受けているので、群集をさっと見渡しただけで、コートの内側に手を
入れている人物や、前に出てこようとしている人物を見つけられるそうです。
当研究会にも、パネルをざっと見ただけで、当たりの姫を見分ける、非常に引きの強い支部長もおります。我々も
これに倣えば、パネルからどの様に情報を掴み取るのか、より敏感になれるかも知れません。
■情報を見落とす簡単な実験
「2、4、6」の3つの数字の列があります。この数列にはどの様な規則性があるか考えて見て下さい。
さて、如何でしたか。
あなたの考えた答えは「2づつ増えていく」や「最初にあげた2つの数字の差が、最後にあげた数字の差に等しい」
ではありませんか。そして、その答えが出たら、もう頭の中で思考停止になっていませんでしたか。
正解は「増えていく3つの数字」です。その様に考えると色々なパターンが見えてきませんか。
頭の中に「2づつ増えていく」という壁を作ってしまうと、他が見えなくなってしまいます。つまり、望みの状況
に合わない情報は壁にはじかれてしまうのです。
そうです、少しでもこの姫だと思ってしまうと、他の姫の情報が欲望の壁にはじかれてしまうのです。
■情報の破棄
欲望の壁のせいで、他の男性からの情報を無視してしまうこともよくあります。我々は、どうすればパネマジを最小に
するかについては関心を払いますし、他の男性がハズレだったかは気になりますが、同じパネルから他の男性がどの様に
当たりを引いているかについてはまったく関心がありません。
そのため、たいていの男性が、例え激戦区であろうと、単純な見た目で選択しようとします。サービス重視で見分ける
という難しい方法は、無意識のうちに避けようとするのです。当研究会に寄稿されている体験レポートにもしばしば言及
されていますが、楽観主義が意思決定をうやむやにしているのは明らかです。
この傾向のせいで、見た目だけの姫にパネル指名が集中し、サービス重視の姫はお茶引きになりやすくなります。
このため、お店側のパネマジがますます高度化していく訳です。
■まとめ
人が違えば、当然欲望の壁も異なります。従って、複数の男性が経験すれば、そのお店の必要な関連データもそろい
やすくなり、十分な情報に基づいて意思決定を行いやすくなります。
つまり、日々の風俗遊びにどっぷりと浸かっているとつい見過ごしてしまいがちな情報に気が付かせてくれる、
他の男性の視点(体験レポート)は、欲望の壁を乗り越えるのに有効である事は間違いありません。
新しい店の情報や未レポ店の情報は大変貴重ですが、既報告店の追加レポートもより楽しい風俗ライフを支援して
くれる事は、ここに述べてきた通り明らかです。既報告店であっても、遠慮されることなく体験レポートを寄稿される
と、日本ピンサロ研究会の欲望の壁が破壊できる事を指摘して結びとします。
注)ウケ狙いで一部に捏造情報が含まれていますが、数値には実際の社会科学のデータを使っております。
研究部 風俗産業・経済研究室長 黒川洋介 (H18.04.14)
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