by JT氏
現在の風俗業界は、景気の衰退と共に低価格化、姫の低年齢層化が進んでいる。そして供給過多と思われる程の新店ラッシュが続いており、ピンサロもその例外ではない。そこで、ここでは、ピンサロのソフトの部分であるエンターテイメント、ハードの部分である、人材を考察することにより、今後のピンサロの有り方を考えてみたい。
ピンサロは、ユーザーにサービスを提供する店と、実際にサービスを担当する姫の、相互依存によって成立している。両者の間は、雇用関係ではなく、契約関係である。一般的な企業形態は雇用関係によって成立している。すなわち、マーケットパターンは、売る側と買う側の、相対関係で成り立っている。しかし、ピンサロを含む風俗産業の、マーケットパターンはサービスを提供する企業と、その場所でサービスを行う姫と、サービスを受けるユーザーの三角関係によって、成立している。これは、個人事業主が、テナントとして大規模店で営業するのと相似しているが、実際は、大規模店とテナントは、主従の関係であり、ピンサロと、姫の関係は、前記したように相互依存の関係である。この関係が、顕著に現れるのは指名制度であり、ピンサロにとって重要なファクターであるし、実質収益を左右する。これを踏まえた上で次項にて、エンターテイメンティズムについて考察したい。
ピンサロの評価は、コストパフォーマンスに集約されると考えられるが、そこに複雑な要素が介在する。しかし、現状コストパフォーマンスについては、地域的にバラツキがあるものの統一価格的に価格が安定している。そこで、ここでは、ユーザーが店を選ぶ判断基準で、コストパフォーマンスを除いた部分をエンターテイメンティズムと定義する。
1)ストアアイデンティティー
例)人妻、熟女専門、素人専門プロはいません。丸の内OL専門など、店の基調で、人材そのものに関わるもの。
2)イベントのプロデュースなどの、二次的要素
例)コスプレフェアー、二輪車祭り、期間限定の指名無料など、販売促進に関わるもの。
3)姫のパフォーマンス
ユーザーを、リピーターに変える一番の要素である。
ここで、ある店の名刺を基に、エンターテイメンティズムを検証してみたい。
以下事項は、名刺に書かれている事項である。
SPECIAL MEMBER'S CARD | 表面 | 優待の意思表示 |
BEST GAL'S COLLECTED | 表面 | ストアアイデンティティー |
BEST SPOT OF HACHIOUJI | 表面 | 地域における、店の優位性の表示 |
COS'PLA DAY'S | 裏面 | エンターテイメンティズムの、二次的要素の告知 |
Message | 裏面 | 姫の、営業メッセージが記される。 |
地図、電話番号 | 裏面 | 店の基本情報 |
となる。この基本情報を基に、ユーザーが選択するするか、しないかで、店の成否が決まる。
ユーザーがピンサロに行こうと思った瞬間から、上記項目を検討し選定するわけであるが、実際は次のようになる。
パターン1
パターン2
1)
ストアアイデンティティーの検討 大まかな、シチュエーションの決定。
↓
2)
地域、場所の設定
↓
3)
エンターテイメンティズムの、二次的要素の検討 割引の有無、イベントの有無の確認
↓
4)
オキニの有無
↓
5)
選定作業の終了
1)
オキニの出勤の確認
↓
2)
選定作業の終了
以上二つのパターンに分かれると思われる。パターン1で注目すべきところは、3)の二次的要素の検討であり、同一線上にある店舗が、複数あった場合の決定条件になるという事である。
エンターテイメンティズムは、同業他店との差別化に役立つばかりでなく、一時期間的な変化をする事によりマンネリ化を防ぐ効果も認められる。しかしエンターテイメンティズムを有効にするには、確かな企画力と偽りない実践が求められる。
ピンサロは、接客業である事は間違いない事実である。ところで、接客業はプロのサービスを楽しむところであるはずである。
しかし、ピンサロは、素人とかアルバイト、OLといったアマチュアイズムが、最近減少したとはいえいまだに支配しており、事実であるかどうかは別にして憂慮しなければいけない。それは、プロではないという意識から、甘えが出るからであり、これはユーザーにとっては、大変な不利益であり、問題である。これと同じ現象は、キャバクラの世界ではこの数年の間で起き、実際に店は淘汰されているし、ピンサロとキャバクラのサービスの質が違うとはいえ、同じように淘汰されないとは限らないと思われる。
ピンサロはいかに、気持ち良く抜いてもらえるかによって、満足度が決定されが、果たして姫の動的テクニックだけで満足できるだろうか?私は、それをフォローす事がエンターテイメンティズムの役割だと位置付けたい。
ピンサロの低価格化は、店の収益、姫の収入を考えると、現状が限界だと考えられる。逆に、ヘルスや、エステは、ピンサロに近い価格設定がなされ始めており、決してピンサロを取り巻く状況は予断を許さない。しかし、店の営業努力と、姫の自覚により克服されるのも事実である。急激な変化は望まないが、地道な改革を望むものである。
注 一部、日ピン研head Mr.KENのアドバイスを頂きました。