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研究ノート「日本のストリップ劇場の現状と今後について」

by フーテンの猫氏


 ストリップ劇場を愛してやまない男 非会員のフーテンの猫と申します。

 ストリップ劇場に関してはH20.12.28にロム氏が研究ノートを書かれているのですが、それから4年経とうとしている現在では大きく状況が変わってしまいました。今回は今日現在のストリップ劇場の現状とこれからに関することを私なりに述べていきたいと思っています。

 私がストリップ劇場に初めて行ったのが今から30年以上も昔のこと。その頃は舞台に上がる踊り子さんは外国人がかなり多かったように記憶しています。なので、劇場によってはその日に舞台に上がる踊り子さん全員が外国人で、しかも今は無き『本番マナ板ショー』ということも。
 ちなみに恥ずかしい話ですが、私の初体験もこの舞台の上でした(笑)ホント若いって時に無謀なんですね。

 それから30年の間、全国各地の劇場に行ける所は行ってきました。東京・神奈川・千葉にあった劇場は全部行っていると記憶しています。ここ最近でも時間があれば営業しているかどうかの確認も兼ねて伺ってはいますが、閉館している劇場が増えているのが私にとっては残念でなりません。

 現在営業している劇場に関しては「STRIPwiki」というサイトを見て頂けると分かると思いますが、それ以外に「八戸マノン(青森)」「葉山小劇場(山形)」「伊香保銀映(群馬)」「三朝ニューラッキー(鳥取)」なども現在も営業を続けていますが、温泉街の客の減少でかなりの打撃を受けている模様。

 また、ストリップ劇場から業務形態を変更(パブとか)している「九条OS」「十三ミュージック」の例もあるみたいです。(私自身が確認していないので詳しくは書けませんが)

 今はもう閉館してしまった『諏訪フランス座』の代表だった瀧口義弘氏(ストリップ界の重鎮で私も含めて皆敬意を表して「会長」と呼んでいます)とストリップに関していろいろと意見交換をしたことがあります。

 ストリップ劇場が衰退した理由は『アダルトビデオや動画サイトの普及』それから『取り締まりの強化』それに加えて「草食系男子」が増えたのも一因かなとは。

 ストリップ劇場に摘発が入るとき「公然猥褻罪」という罪状で取り締まられるのですが、瀧口会長曰く「ストリップ劇場を取り締まる法律が無いので、この罪名で取り締まっている」とのこと。「それはおかしいですよね?」と私。

 とにかく、今では舞台上で性器を見せただけで捕まってしまうのであります。(元タレントの小向美奈子が踊り子として初舞台を踏んだときに公安が張っていたのは有名な話ですね)

 最後に瀧口会長が諏訪フランス座の閉館時にファンに向けたメッセージをそのまま載せておきます(原文は諏訪フランス座の最後の所属タレントだった松本幸奈さんのブログにあります)。

今般諏訪フランス座平成23年8月30日をもって閉館することを決定しました。
つきましては今まで36年間の私瀧口義弘を支えていただきましたファンの皆様、マスコミの皆様、ストリップ業界の皆様、タレントの皆様、他、全ての方々に深く感謝致しております。有難うございました。
ストリップ全盛時代を創り上げて来ました当時の一員として先行きとても不安です。
今の業界の方々に最後の言葉としてエールを送ります。
現在の日本国の状況で認識する事は、政治家不在による社会不安だらけです。大きく分けると第一に直接の影響大なる経済不安、その他国際不安、戦争不安、自然不安(環境不安)何一つ政治的解決出来ない国家と感じています。
従って私たちで出来る事を考えて、劇場に来てくれるファンの方々の為、是非とも現実を忘れ夢の世界に入れる時間と空間を作っていただき、十分に癒してもらいたいと考えています。

最後に皆様方の心身共に健やかな御発展を祈ります。
さようなら。

諏訪フランス座 責任者 瀧口義弘
タレント 松本幸奈
タレント 相沢麻衣

 瀧口会長は口癖のようにいつも私に言っていました。『此処は非日常の空間だから、此処に来てくれるお客さんが楽しめるように所属のタレントにしっかり教育をしているんだ』と。

 今頃、会長は生まれ故郷の玄界灘で毎日釣り三昧の日々を送っているのかな?なんてね。

 (H24.10.09)

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