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調査報告「札幌及び近郊ピンキャバ店の現況―白石・江別編―」

by fuzoku19氏


 本年夏に迫った北海道サミットを前に、札幌及びその近郊ではピンキャバ(ピンサロ)店の摘発が相次ぎ、北24条地区をはじめとする多くの店舗が店を閉めるか業態替え(マッサージ店やデリヘル)を余儀なくされている。そこで本稿では、各地のピンキャバ店が密集していた各地がどのように変化しているのかをネット上で調べ、錯綜するネット情報を実地による観察で裏付けるべくフィールドワークを行い、状況を整理してまとめる。実際にサービスを受けた上での調査ではないため参考程度にとどめてもらいたいが、今後の皆様の調査の一助となれば幸いである。

1.白石地区

 2007年夏の時点では、当該地には、地下鉄東西線南郷13丁目駅周辺に10店、南郷7丁目駅に1店、菊水駅に1店の、計12のピンキャバ店の所在が確認できていたが、ネット上ではピンキャバ店は全滅したとの情報がある。

○ストーンヒル本郷13ビル(南郷13丁目駅そば)
 外見上は昨年夏の時点と大差なく映った。当該地区で最もピンキャバ店が多く入居していたビルで、ピンキャバ店の他には数件の飲み屋とマッサージ店が入居している。非常にきれいな佇まいのビルなので、周辺住民にも風俗ビルとは思われていなかったようである。

・B1 すいか
 ネット上では情報を得られなかったが、以前にはあった店舗前の料金表が消えマッサージ店に鞍替えしていた。ビルのエントランスに大きな看板あり。

・B1 バービーズカフェ
 同じく店舗前の料金表が消え、マッサージ店に鞍替えしたと思われる。ネット上でもマッサージ店に鞍替えしたとの情報あり。ビルのエントランスに大きな看板あり。

・1F プレシャス
 ネット上では情報を得られなかった。店舗の看板等や装飾などは残っているが、営業時間にもかかわらず店内は暗く、店じまいもしくは営業停止中かと考えられる。

・4F Coo娘(クーニャン)
 看板に明かりがあり営業中と思われるが、ネット上ではマッサージ店に業態替えしたとの情報あり。

・4F メアリー
 リンパマッサージ店に鞍替え。

・4F ディオサ
 看板に明かりがあり営業中と思われるが、ネット上ではマッサージ店に業態替えしたとの情報あり。

○啓友ビル(南郷13丁目駅そば)
 地下鉄駅からすぐのビルで、昨年秋頃に風俗店摘発のニュースで当該ビルがテレビに写されていた。このビルには(性感ではない)マッサージ店が入居している。昨年夏頃の調査では2件のピンキャバ店が確認できていた。

・2F いけない奥さん別館
 閉店。同フロアにある別名の(性感ではない)マッサージ店との関係は不明。ネット上の情報は発見できず。

・3F ぺろぺろ.com
 閉店。跡スペースはまだ未入居の模様。

○ストーンヒル本郷10ビル(南郷13丁目駅から徒歩5分強)
 地下鉄南郷13丁目駅と南郷7丁目駅の中間辺りにある居酒屋やスナックなど飲食店が大半を占める雑居ビルで、昨年夏の時点では2件のピンキャバ店の入居が確認できた。今回の調査では、夕方にもかかわらずビルの入口が閉まっていて中に入ることができなかった。ただ、当該店は地階にあり、入口前の横にある階段から行くことができる。

・B2 ラブベガス
 ビルに店の看板が掲げられており、地階に続く階段の入口が開いていて電気が点いていたことから、何らかの形で営業中と思われる。ネット上では業態替えしたとの情報は確認できなかった。

・B2 ヌッキーマウス
 ビルに看板が掲げられているものの、階段の横にある郵便受けの受け口がテープで閉ざされており、閉店しているものと思われる。ネット上においても閉店したとの情報あり。

○ビルディングプロスパー(南郷7丁目駅から徒歩3分程度)
 飲食店や事務所が入る小さな2階建てビルで、昨年夏の時点ではその地階に表通りから見える形でピンキャバ店が入居していた。

・B1 セクシーガール
表に看板があるものの、色褪せていた。表通りから見える店舗入口付近を観察したが、営業している形跡はまったくなく、閉店したものと思われる。ネット上でも閉店したとの情報がある。

○キクスイプラザアサヒビル(菊水駅そば)
 地上階にパチンコ店が入居する駅そばのビルの地階に飲み屋街があり、その一角にピンキャバ店が入居していた。人通りが多いにもかかわらず飲み屋街のクッションがあり入りやすい状況にあった。

・B1 Deeps
路上の立て看板がボロボロになっていた。店内も暗く閉店もしくは営業停止中かと思われる。ネット上でも閉店との情報あり。

 以上のように報告者の調査不足もあるものの、以前と同様にピンキャバ店として営業していると確証できる店は一軒もなく、札幌ではすすきの地区、北24条地区、琴似地区に次ぐ規模であった白石地区の風俗店街は壊滅したと言って過言ではないだろう。ただ、業態替えしたものや閉店したものであっても、公安との兼ね合いによって復活する場合も多々あるため、今後も継続的に調査していく必要がある。

2.江別地区

 最盛期には江別市の中心駅である野幌駅界隈に2件のピンキャバ店があったが、昨年夏の調査時には1件のみ営業していた。

○和楽会館
 1階に寿司店、上階に飲み屋やキャバクラが入る雑居ビルで、昨年夏には2階にピンキャバ店が入居していた。

・2F ギャルビア
公式HPがあるが、昨年5月で更新が止まっている。店のビルには看板・案内がなく閉店している模様。ネット情報によれば、当該店はデリヘル店に業態替えしたとのことだが確証はない。 

 以上のように、江別地区からは店舗型風俗店が完全に消滅した。同系列のデリヘル店が量産されているが、デリとピンキャバでは趣きが異なるので寂しい限りである。

 北海道支部 北海道機動調査隊長 fuzoku19 (H20.01.30)

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