by fuzoku19氏
※本稿はネタであり、個人批判を目的としたものではありません。また、分析の対象になっていただいたやたり氏には、本稿内容についてご確認いただき了承を賜った上で投稿しております。
1.はじめに
日ピン研会員をネタにして何か書けないかと思い立ち、先のノートで「未レポハンターとは絶対的存在か?」という題でアッテンボロー氏の実績を分析させていただきました。際どい内容のものながら、ネタにすることを了承いただいたアッテンボロー氏、掲載を認めてくださった会長に改めて御礼申し上げます。そしてお読みいただいた方にも御礼申し上げます。
先稿の章末で、最近の会務報告等でアッテンボロー氏と同様に「未レポハンター」と称されている、やたり氏とピンクタイガー氏の実績分析もしたいと書かせていただきました。お二人の名前をあげた理由は、やたり氏については、“神”と称される当会一の未レポハンターであること、そしてピンクタイガー氏については、筆者が以前から大変お世話になっており且つシャレが通じそうなこと、でした。決してこの御三方のみが「未レポハンター」という意味ではありませんでしたが、先にとり行われた「札幌合同調査」にて、幸運にも “神”に降臨いただき、図らずも取り上げた「未レポハンター」御三方すべてとお近づきになる機会を得ることができました。
本来ならば会員をネタにした悪ノリは先稿をもってやめるべきだったのかもしれませんが、“神”のお導きがあるのに書かないのは後悔すると思い、第2弾を書かせていただくことにしました。今回も「未レポハンターとは絶対的存在か?」という命題のもとで、やたり氏の実績を取り上げて分析します。なお、以下で取り上げる実績は、2007年7月30日現在のものです。
2.やたり氏の業績概要
2007年7月30日現在のやたり氏の業績は、2005年6月27日の初レポより数えて、レポ数が203、調査報告書数が6、研究ノート数が6、総数215となっています。レポ数203のうち未レポ店のレポ数が179(88.2%)にものぼります。しかも既レポ店調査の半数以上は合同調査などで何かしらのミッションを帯びてのものであり、自発的に既レポ店のレポを投稿しているのは極僅かです。これを年次ごとに見ていくと、2005年が67件(うち未レポ店レポ数60件、89.6%)、2006年が97件(86件、88.7%)、2007年が39件(33件、84.6%)となっています。年次に関係なく一貫して未レポ店調査の割合が高いですが、やや低下している傾向です。氏は2005年9月29日に日ピン研に招聘されたのですが、それ以前にすでに34件のレポがあり、そのうち33件(97.1%!!)が未レポ店調査です。先に投稿したアッテンボロー氏に関する研究ノートでは、アッテンボロー氏が日ピン研における職制上の責任感により未レポ店調査を加速させているという仮説を立てましたが、やたり氏は重職に就く毎に僅かではありますが未レポ店調査の割合を落としているという対照的で興味深い結果となりました。アッテンボロー氏が背中で引っ張るタイプなのに対し、やたり氏は調和を重んじるタイプ、もしくは自由な環境で威力を発揮するタイプと言えるのかも知れません。
一方で、所轄支部別のレポ数は以下のとおりになっています。
北海道支部レポ数1件(うち未レポ店レポ数1件)、栃木1件(1件)、東京北1件(1件)、東京中央6件(3件)、東京南1件(1件)、愛知7件(4件)、京都1件(1件)、北大阪128件(114件)、南大阪30件(28件)、兵庫25件(24件)、中国2件(1件)。
氏の実績は、精神的ホームと考えられる十三地区を含む北大阪と、南大阪、兵庫に集中しており、この3所轄で全調査の8割を超えます。そして興味深いのが、関西での未レポ店調査率が90.8%(184件中167件)という高率なのに対し、関西以外では63.2%(12件中7件)に留まっているということです(客観的にはこれもかなり高率ですが)。アッテンボロー氏がホーム外で強い傾向にあるのに対し、やたり氏はホーム内で強い傾向でとても面白いです。これも先程述べた合同調査などへの参加が影響した数字です。
3.やたり氏の姿勢
本稿を書くにあたり幸いにもやたり氏への取材を行う機会に恵まれ、長時間に渡りお付き合いいただきました。その中で氏は、未レポ店調査をする理由について、「知的好奇心」と「創り出す楽しみ」ということを仰っていました。「知的好奇心」とは文字通り、知らないものを知りたいということで、「創り出す楽しみ」とは、わけのわからないものをわかるように形づくるということです。
氏の調査実績を眺めると、北大阪調査区の十三地区を重点調査していることがわかります。その調査数は66件で、当会における十三地区の第一人者の一人です。取材の中で氏は、この十三地区について愛着を持って語られておりました。愛着ある十三の街をいっそう知りたくて「知的好奇心」を持って調査し、当時はまだ当会においてわけのわからない存在であった十三地区をわかるように形づくったと言えるのだと思います。氏の話を伺っていると、心底から未レポ店調査を楽しんでいる様子がわかりました。「知的好奇心」と「創り出す楽しみ」は、北大阪調査区の西中島地区や京橋地区、兵庫支部の三宮地区や尼崎地区などの調査、そして、氏の調査報告「看板見てある記」シリーズにつながっていると言えるでしょう。重点地区を設定して突破する姿は、未開地を地図に描く探検家のようだと感じました。とてもクリエイティブな調査姿勢であり、背中で語るアッテンボロー氏とはまた違う魅力に溢れた方だと実感した次第です。
4.「やたりシステム」
氏はまさに当会随一の「未レポハンター」のひとりであり、すでに内外から聖域視されている感があります。筆者もそれについて異論はなく、人柄に触れその念をさらに強くしました。ここまでの分析でも、未レポ店調査の割合があまりに高く欠点を見出すことができません。しかし、本稿はあくまでネタであり、単に氏を賞賛するだけでは芸がないので、氏の実績を業種や調査費からいっそう深く振り下げ、何とかイチャモンをつけてみたいと思います。
まずは、氏の実績の業種内訳は以下の通りです。
ヘルス+風俗案内所70件(全調査の34.5%)、エステ44件(21.7%)、ピンサロ40件(19.7%)、セクキャバ30件(14.8%)、デリヘル10件(4.9%)、SMクラブ3件(1.5%)、オナクラ3件(1.5%)、ソープ1件(0.5%)、カフェ・占い2件(1.0%)。
そして、主な業種別にみた平均調査費と時間は以下の通りです。
ヘルス(平均費用18,079円・平均時間65分)、エステ(12,709円・59分)、ピンサロ(10,965円・43分)、セクキャバ(8,980円・48分)、デリヘル(26,350円・86分)。
調査費用について。筆者は大阪支部所轄内の事情に詳しくありませんが、いずれの業種においても調査にかける時間あたりの費用は相場より若干高めのようです。費用の平均を算出しただけではわかりにくいのですが、調査実績を眺めていると、安い費用での調査をほとんど行っていないことがわかります。例えばヘルスの場合、費用15000円未満の調査は20店で29%、10000円未満は2店で2.9%のみとなっています。ピンサロの場合は、費用10000円未満の調査は15店で37.5%、5000円未満の調査はありません(大阪のピンサロは東京に比べ高い相場のようですが)。また、HPの割りチケ程度のものは利用されていますが、期間限定の激安キャンペーン価格のようなものはほとんど活用されていません。
業種について。エステとセクキャバの調査が非常に多いということがわかります。エステは44件で21.7%、セクキャバは30件で14.8%となっています。エステは嬢から(軽い)攻撃を受けられるが嬢への攻撃はほとんどできない業種、セクキャバはその逆で嬢への(軽い)攻撃はできるが嬢からの攻撃はほとんどない業種なので、一見すると両者は真逆のサービスですが、他の風俗より性的サービスがオミットされているため、嬢の質が高いという共通点があります。
氏は嬢への攻撃が好きなことがよく知られています。でも、エステやセクキャバにオナクラなどの調査を加えると4割近くになってしまうことを考えると、実は嬢のビジュアルこそが最も重要で、かわいい子とイチャイチャできれば性的サービスが少なくても満足できる性向が見えてきます。特に自身のヌキについてはその方法や有無に至るまで大きな関心はないようです。これは、「熟女・人妻店」を10件程度しか調査していない姿勢にも現れています。これらの店を避けることによりビジュアル地雷を避けると共に、人妻店にありがちな嬢への攻撃をさせてもらえない状況を回避しているものと思われます。嬢のビジュアルがある程度のレベルにあれば、その嬢がたとえサービス地雷であったとしても、ある程度嬢への攻撃さえできれば氏はそれだけで楽しめてしまうのです。
以上から氏の実績は、「安い店に入らない」ことと「性的サービスをある程度オミット可能」、「熟女・人妻店を避ける」という3つの特徴があると言えます。情報の少ない未レポ店を調査する場合、当然ながら地雷に当たるリスクは高くなりますが、敢えてそのリスクを負いながら突入するところがひとつの美学であり、尊敬の眼差しを向けられる所以です。しかしながら、情報が少ない未レポ店であっても、安い店を避ければリスクが減るのは容易に想像できます。さらに料金的なことだけではなく、ある程度性的サービスをオミットし、さらに熟女・人妻店を避けることで、嬢の質を下げることなく遊ぶことができます。性的サービスが少ないことを始めから承知の上で店に訪れれば、地雷に当たる可能性は限りなく低くなるし、嬢への攻撃が楽しめれば氏は満足してしまうのです。
これをもって、未レポハンターたる立場を維持しつつも、実は巧妙に地雷回避を行っていると考えることはできないでしょうか。「安い店に入らない」・「性的サービスをある程度オミットする」・「熟女・人妻店を避ける」という3つのサブシステムを巧妙に組み合わせた地雷排除の仕組みを、ここでは「やたりシステム」と名付けることにします。
氏には、調査報告「京橋サンピアザビル看板見てある記」に代表される、地雷を恐れず勇敢に突入するイメージが強いことと思います。しかしこれは一方の顔でしかなく、巧妙に仕組まれた「やたりシステム」で地雷を回避する裏の顔を持ち合わせています。氏が意図的に行っているのかはわかりませんが、あまりにも強烈な表の顔がプロパガンダとして作用し、裏の顔を目立たなくしているのかもしれません。氏は勇敢な「未レポハンター」ですが、敢えて言おう!チキンであると。
ただ2007年に入ってからは、ヌキのないセクキャバ調査を急激に減らしており(1件のみ)、チキンと言われないように対策を始めている模様です。(攻めが楽しくて延長してしまい資金が嵩むセクキャバ調査を減らすことで、未開のSMクラブやデリヘルに資金を回しているそうです)。
5.結論
やたり氏は、9割に迫る未レポ店調査と徹底した地域調査を敢行しており、外部掲示板等で“神”と称されるに違わぬ実績を残していることがわかりました。現在も積極的に調査を継続されており、もはや実績で氏を上回るのは難しいかと思われます。枯れるのを待つしかありません(笑)。しかし、地雷回避の「やたりシステム」をどう評価するかは意見の分かれるところでしょう。
一般的には「未レポハンター」と地雷除去作業は似たイメージだと思うのですが、アッテンボロー氏の例でもそうだったように、必ずしも両者は一致するものではありません。特にやたり氏はレポ数が多い上に未レポ店調査の割合も極めて高く、その上で地雷撤去までするのは拷問でしかありません。当会随一の未レポハンターはなるほど偉大ですが、自身が地雷撤去装置になるのではなく、何らかの地雷撤去装置を使った上で調査しなければ身が持たないのかもしれません。以上をもって「未レポハンターとは絶対的存在か?」という命題の結論に代えさせていただき、あとは読者の皆様のご判断に委ねたいと思います。
6.おわりに
本稿では、高度な地雷回避の仕組みである「やたりシステム」の存在を明らかにし、氏の実績にケチをつけたつもりですが、膨大な数の未レポ店調査を行ってきた実績に一点のくもりもつけられなかったのではないかと思います。日ピン研の“神”は偉大だと再認識させられました。
ただ、合同調査の際にでも氏が日和見な行動をとろうとした場合は、「やたりシステム発動ですか?」とツッコミを入れて貰えれば本分析をした甲斐があるというもので、氏も喜ぶと思います。合同調査の企画で、費用を低予算内に限定してコストパフォーマンスを追及したり、人妻店縛りにして受身の美学を追及したりすると、「やたりシステム」封じに有効かもしれません。この場合、氏と同じ大阪を活動基盤とし、脅威の熟女ハンターと噂される、A中隊第3小隊長ケンケン氏を「やたりシステム」封じのキーマン(やたりキラー)として指名させていただきます。
最後になりますが、未レポ店調査は日ピン研の価値のひとつに過ぎず、当会には他にたくさんの価値があると考えています。未レポ店調査に邁進することも大事ですが、多者の調査による多角的な検討や、読み物として面白いもの、ぶっ飛んだ企画など、それらが有機的に結合し価値を生み出しているからこその日ピン研だろうと思います。ご覧の皆様におかれましては、本稿を読んで煽られることなく、ご自身の調査に邁進いただければと思います。
北海道支部 石狩方面機動隊 先任隊員 fuzoku19 (H19.08.12)