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調査報告「COVID-19による風俗業界への影響の現状報告(6月21日現在)」

by えせ男爵氏


 いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。
 これまで「COVID-19による風俗業界への影響の現状報告」を、4月18日現在のものと5月17日現在のものの2本を報告させていただきました。その後、幸いなことに感染状況も落ち着いてきて、各種の制限や自粛要請も解除されてきましたので、状況のフォローアップの報告をさせていただきたいと思います。
 なお状況はいまだ予断を許さないところもありますので、以下の現状はあくまで6月21日現在のものとご理解ください。
 以下では、業種ごとに現状を概観しますが、これまで現地調査を実施するのが難しい状況であったため、各店舗のウェブサイト情報や、会員の方々から寄せられた情報をデータとしており、網羅的ではないことにご留意ください。

【関連する事柄の時系列】
3月13日 新型コロナウイルス特措法成立
3月25日 都知事による外出自粛要請
4月7日 政府による緊急事態宣言の発令(対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡、効力は5月6日まで)
4月16日 政府による全国47都道府県を対象とした緊急事態宣言の発令(効力は5月6日まで)
5月4日 全国47都道府県を対象とした緊急事態宣言の延長が決定(5月31日まで)
5月14日 39県における緊急事態宣言の解除
5月25日 残る都道府における緊急事態宣言の解除
6月1日 休業要請の解除(接客を伴う飲食業等を除く)
6月19日 全国における移動自粛要請の解除・接客を伴う飲食業等の休業要請の解除

・ソープ
 一時は多くの地域で全面的な休業を余儀なくされましたが、5月上旬よりほとんどの地域で営業を再開しました。そうした中で最も長い間、休業を余儀なくされた福原についても、5月29日より営業が再開されました。
 しかしある店舗では6月上旬にコンパニオンのウイルス陽性が確認されたことが報道されるなど、依然として感染のリスク、およびそれによる営業への影響があることは否定できません。

・ヘルス
 ヘルスは全国各地にあり、網羅的な把握が難しかったので、全国的に展開する3つのグループの状況を概観します。
 系列A:一時は全国の系列店すべてが休業しましたが、5月中旬から下旬にかけての間に、すべての地域で営業を再開しました。ただし一部の店舗は休業を続け、在籍姫は他の系列店舗で出勤するという対応をとっています。
 系列B:5月上旬までにすべての地域で営業を再開しましたが、一部の店舗は休業を続け、在籍姫は他の系列店舗で出勤するという対応をとっています。
 系列C:4月下旬までにすべての地域のすべての店舗で営業を再開しました。
 これらの系列以外の店でも、現在では多くの店で営業を再開しているようです。

・ピンサロ
 ピンサロも全国各地ににあり、また店のウェブサイトを持っていないところも多いため、網羅的な把握は難しいのですが、現在ではほとんどの店が営業をおこなっているようです。

・セクキャバ
 セクキャバも全国各地に点在するため、ここではいくつかの地域の状況を概観したいと思います。
 すすきのではほとんどの店が営業を再開していますが、一部では系列店による合同営業をおこなっています。
 東京、大阪、福岡では多くの店が6月1日頃より営業を再開しましたが、一部では系列店による合同営業をおこなっています。
 熊本でも5月下旬頃より営業を再開しましたが、オンラインを使った「リモキャバ」の試みも並行して実施しているところもあります。

・ストリップ
 首都圏では、ロック座の系列(浅草・新宿・川崎・横浜)は6月1日より営業再開しました。また渋谷道頓堀劇場が5月7日、池袋ミカド劇場が5月26日、大和ミュージック・ライブシアター栗橋が5月30日、シアター上野・わらびミニ劇場が6月1日より営業再開しました。
 地方では、芦原ミュージックが5月21日、晃生ショー劇場が5月28日、まさご座・DX東寺劇場・東洋ショー劇場・ニュー道後ミュージック・広島第一劇場・A級小倉劇場が6月1日から営業再開しました。伊香保銀映と熱海銀座劇場については現状は把握できておりません。

・新地
 飛田新地・松島新地・今里新地・信太山新地は6月1日までに、かんなみ新地は6月5日に営業を再開しました。滝井新地については虎氏とごんべぇ氏のレポート、生駒(宝山寺)新地についてはシミパン氏のレポートを参照すると、4月〜5月頃からすでに営業を再開しているようです。

・デリヘル
 デリヘルは数が多く、無店舗型であることから、状況の把握が困難なため今回も分析の対象としませんでしたが、多くの店は営業をおこなっているようです。

 以上、あくまで現在(6月21日現在)の状況ですが、全体的に見るとほぼすべての業種で営業を再開しているようです。
 しかし長期にわたって休業が続き、今でも客足が戻ったとは言えない状況ですので、依然として経済的に厳しい状況であることは否定できないでしょう。本研究会の一会員として、小生もこの業界が持ちこたえて存続することを祈っています。
 また依然として感染症のリスクは残されているため、自分が感染しないように、そして自分が感染を広めないように、十分気を付けて風俗を楽しんでいきたいと思っています。

 研究部長 えせ男爵 (R02.06.24)

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