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調査報告「COVID-19による風俗業界への影響の現状報告(5月17日現在)」

by えせ男爵氏


 いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。
 先日「COVID-19による風俗業界への影響の現状報告(4月18日現在)」と題したレポートを上梓させていただきましたが、あれから約1か月たちましたので、状況のフォローアップということで再度、レポートさせていただきたいと思います。
 なお状況は刻一刻と変化していますので、以下の現状はあくまで5月17日現在のものとご理解ください。その上で、5月14日に政府から39県における緊急事態宣言の解除が発令されましたので、それを受けて事情が大きく変化する可能性があることもご承知おきください。
 以下では、業種ごとに現状を概観しますが、緊急事態宣言化のため現地調査を差し控えざるを得ないため、各店舗のウェブサイト情報や、会員の方々から寄せられた情報をデータとしており、網羅的ではないことにご留意ください。

【関連する事柄の時系列】
3月13日 新型コロナウイルス特措法成立
3月25日 都知事による外出自粛要請
4月7日 政府による緊急事態宣言の発令(対象は東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・兵庫・福岡、効力は5月6日まで)
4月16日 政府による全国47都道府県を対象とした緊急事態宣言の発令(効力は5月6日まで)
5月4日 全国47都道府県を対象とした緊急事態宣言の延長が決定(5月31日まで)
5月14日 39県における緊急事態宣言の解除

・ソープ
 一時は多くの店舗が休業を余儀なくされていましたが、直近では営業を再開するところが増えたようです。
 すすきのでは緊急事態宣言の発令後も営業を続けている店が多かったのですが、現在も多くの店が営業しています。
 吉原では4月13日頃より多くの店が一時休業に入りましたが、5月7日頃からは多くの店が営業再開しました。5月17日付の月光氏による調査メモにもあるとおり、現在ではほとんどの店が営業しているようです。吉原近辺に縁があって定期的に様子を見ているのですが、店のシャッターを半分閉ざしたり、看板を表に出さずに営業している店が多いように見受けました。しかし吉原に向かうタクシーの発着駅として有名な某駅のタクシー乗り場には、ほとんどタクシーが待機しておらず、出勤する姫・客ともに大幅に減少しているのではないかと見受けました。
 栄町では一時は多くの店が休業しましたが、4月20日から多くの店が営業再開したようです。
 堀之内ではもともと営業を続けていた店が多く、現在も多くの店が営業を続けています。
 金津園では4月18日頃からほとんどの店が一時休業に入りましたが、5月15日から多くの店が営業を再開しました。
 福原では4月15日頃からほとんどの店が一時休業に入り、現在もそのまま休業を続けています。
 中洲では4月15日頃から一部の店が一時休業に入りましたが、5月7日頃から営業を再開した店が多く、現在では多くの店が営業をおこなっています。しかし一部の店舗は廃業を余儀なくされたようです。
 熊本および那覇では、緊急事態宣言の発令後も営業を続けている店が多かったのですが、現在も多くの店が営業しています

・ヘルス
 ヘルスは全国各地にあり、網羅的な把握が難しかったので、全国的に展開する3つのグループの状況を概観します。
 系列A:4月7日の緊急事態宣言(7都府県)の発令を受けて、東京・埼玉・神奈川・福岡の全店は4月8日より一時休業していましたが、4月16日の全国を対象とした緊急事態宣言の発令を受けて、4月22日より熊本、25日よりすすきのを含むグループ全店が休業することとなりました。現在もすべての店舗が一時休業中です。
 系列B:4月16日より福岡の店は一時休業に入りましたが、5月7日より一部の店を除いて営業を再開しました。すすきの・水戸・土浦・横浜・松山・熊本・那覇の店でも営業を続けていますが、一部の店は休業して系列店との合同営業となっています。
 系列C:横浜・京都・神戸・福岡・熊本のいずれの店でも、4月15日より一時休業しましたが、4月27日から営業を再開しました。
 これらの系列以外の店でも、一時的に休業を余儀なくされたものの、現在は多くの店で営業をおこなっているようです。

・ピンサロ
 ピンサロも全国各地ににあり、また店のウェブサイトを持っていないところも多いため、網羅的な把握は難しいのですが、緊急事態宣言後も営業を続けている店が多いようでした。現在でも、コロナ対策(営業時間の短縮、出勤する姫の数を減らす、待合室での人数を減らすために外で待ってもらうなど)をしながら、多くの店が営業を続けているようです。

・セクキャバ
 セクキャバも全国各地に点在するため、ここではいくつかの地域の状況を概観したいと思います。
 すすきのでは一部の店が休業しましたが、現在でも多くの店が営業を続けています。
 東京、大阪、福岡では4月6日頃から多くの店が一時休業に入り、そのまま休業を続けているところが多いようですが、一部では営業を続けています。しかし閉店に追い込まれた店も少なくないようです。
 熊本では一部の店が休業していますが、オンラインを使った「リモキャバ」など新しい試みも実施しています。

・ストリップ
 首都圏では、ロック座の系列(浅草・新宿・川崎・横浜)が4月8日より一時休業していましたが、浅草は6月1日より再開する予定とのことです。他の劇場については未定です。また渋谷道頓堀劇場は5月7日より営業再開しました。シアター上野、池袋ミカド劇場、大和ミュージック、わらびミニ劇場、ライブシアター栗橋は現在は休業していますが、6月1日より再開する予定の劇場もあるようです。
 地方では、芦原ミュージックが5月21日から再開予定です。またニュー道後ミュージックは6月1日から再開予定です。まさご座、DX東寺劇場、東洋ショー劇場、晃生ショー劇場、広島第一劇場とA級小倉劇場は一時休業を続けています。伊香保銀映と熱海銀座劇場については現状は把握できておりません。

・新地
 飛田新地、松島新地、今里新地、信太山新地、かんなみ新地は一時休業を続けています。滝井新地と生駒新地については現時点では把握できておりません。

・デリヘル
 デリヘルは数が多く、無店舗型であることから、状況の把握が困難なため今回も分析の対象としませんでしたが、多くの店は営業を続けているようです。しかし中には在籍嬢で感染者を出し、休業に入った店もあるようです。

 以上、あくまで本日(5月17日現在)の状況ですが、全体的に見ると営業を再開したところが多いように見受けました。しかし以前の客入りが戻るには程遠い状況であり、依然として厳しい状況は続いているようです。
 店としては開ける/開けない、姫としては出勤する/出勤しない、客としては遊びに行く/行かない、それぞれの事情に応じて判断されていることと思いますし、それについて軽々なことを申すことは出来ないと思います。ただ会員のみなさまにおかれましては、健康に過ごされますことをお祈り申し上げます。そしてまた安心して風俗遊びが出来る日が一日も早く来ることを願っております。

 研究部長 えせ男爵 (R02.05.20)

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