by えせ男爵氏
いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。
もう10年以上前になりますが、本研究会に「障害を考える」という研究ノートが掲載されたことがありました(../papers/tws_pape.htm)。内容は、デリヘルを呼んだところ障害のある姫が来たが、抜くことができなかった、というものでした。
この研究ノートが異例だったのは、研究ノート本文に匹敵するほどの分量の、会長からの注記があったことでした。
会長が注記を付した理由は、この記事を掲載することが差別に当たるのではないかという思いがあったためと記されています。そして、
「障害を持っている人が、職業選択の上で、差別的に扱われる事は多々あると仄聞しております。少なくとも、このお店は、そうした事をしなかった、その姿勢はまず賞賛されるべきですし、それ以上に、この仕事に飛び込んできた彼女を賞賛したいと思います。」
と述べられ、最後に、
「そして気がついてください。障害は一つの個性である、と。」
と記されていました。
小生はこの言葉に、会長の人柄とともに、誰であっても分け隔てなく公平に扱うという、本研究会の精神のひとつを見たように思いました。
小生も障害を持つ姫と出会ったことが一度だけあります。数年前の、地方都市のデリヘル、とだけ述べさせていただきたいと思います。なおこの時のレポートはすでに掲載されていますが、障害に関する内容は伏せています。
この時の姫は、最初の印象はまったく障害を感じさせないものでした。しかし部屋に招き入れるとすぐに、小生に手書きの紙を差し出してきました。そこには、
「私は耳が聴こえません。一生懸命サービスさせていただきますが、もし気になさるようでしたら、キャンセルしていただいても構いません。その際のキャンセル料は無料です。」
というような内容が書かれていたと記憶しています。
小生は最初は驚いたものの、姫のまったく自然な様子に、そんなことは気にならなくなり、そのままサービスしていただくことを快諾しました。
小生はこれまで聴覚障害者と接したことはありませんでしたが、ごく自然に、いつもの姫と同じように接することとしました。こちらから発する言葉を、姫が理解しているかどうかはわかりませんでしたが、少なくともこちらの意図はほぼ完全に理解していたようです。特にジェスチャーで何かを伝えたり、筆談をしたりをした記憶はありません。
前戯を経て気分も高まったところで、小生が上になっての正常位素股となります。かなり気持ちよくなってきたところで、姫のほうからある提案がありましたが、その先は言わずもがな、ということにしておきたいと思います。
結果的には、プレイ面でも満足できたこととともに、彼女のことはずっと心に残ることとなりました。
小生は、障害を持っていると「普通」の仕事に就くのが難しく、そのため風俗の仕事で働かざるを得なくなった、というような見方は好きではありません。また障害を持っている人は苦労している分、「普通」の人より心が汚れていない、というような見方も好きではありません。
障害のある人は、その障害を補うために他の感覚を総動員して生活していると言います。例えば上の彼女の場合、耳は聞こえませんが、聴覚以外の感覚をうまく活用することで、小生とも自然にコミュニケーションをとることができたのだと思います。それには、小生が何を考え、何をしたいのかを先回りして予想することも含まれていると思います。結果的にそれが小生への気遣いのように感じられ、心地よいものだったのだと思います。
彼女と出会ったのは出張先の地であったため、そのあと彼女と会うことはありませんでした。しかし今でももう一度、彼女と会ってみたいと思っています。
長文・乱筆のほど失礼いたしました。
研究部長 えせ男爵 (R01.08.20)