by えせ男爵氏
いつもお世話になっております、研究部のえせ男爵です。
最近になって、風俗遊びにおいても、「美人」か否かよりも、「名器」か否か、という点が気になるようになってきました。そこで本論では、いわゆる「名器」について一考察を述べたいと思います。
1. はじめに
これまでの「名器」についてはあまたの先行研究があり、古いものでは江戸時代までさかのぼると考えられます。その多くは分類学的な研究で、伝統的に「ミミズ千匹」「カズノコ天井」「キンチャク」などと、秘部の内部の感触や締め付け方といった形質的な観点から分類がおこなわれてきました。
また別の観点として、どのように「名器」を作り上げるか、という研究も並行してなされてきました。具体的には下半身の筋肉を鍛えることにより、自在に秘部の締め付けをコントロールできるようになるといわれてきました。
そうした研究の中でとりわけ興味深いのは、人類学者の金関丈夫による研究です。彼はシナの伝統的風習「纏足」について解剖学的に考察し、女性をつま先歩きのような歩き方に矯正することで、骨盤の変形と臀部・大腿部の筋肉の発達をうながし、いわゆる「名器」を人工的に作ろうとしたものではないかとの説を唱えました。このような人類学的な分析は、これまでの「名器」の先行研究の中でもとりわけ興味深いものです。
このように「名器」は必ずしも先天的な形質(秘部の形状など)のみに規定されるのではなく、後天的な要因でも形成されるものと考えられます。そしてそうした「名器」の形成過程を考察するには、いわゆる「名器」と呼ばれるものだけでなく、「名器」とは呼べないものの「名器」に変化する可能性のあるものについても注目する必要があるものと考えられます。
そこで小論では、小生が経験した限られた事例ではありますが、こうした「名器」の形成過程の理解に参照すべき事例を紹介し、若干の考察をおこないたいと思います。
2. 事例研究
以下では小生のフィールドワークのデータから、「名器」の形成過程と関連する可能性の高い、5つの秘部の反応の事例を採り上げたいと思います。なおここでは、最初からいわゆる「名器」の反応を得られた事例は除外いたしました。
事例1:未だ反応に至らない秘部
この事例の姫とは、それまで何度も純正素股でプレイしてきたのですが、あるときようやく秘部の調査を許していただきました。
何度か体位を変え、最後は姫が上位となり、情熱的に腰を動かしてもらいましたが、やがて絶頂に達したのか、彼女は腰の動きを止めて、小生の身体にしがみついてきました。
そのとき姫の秘部には特に目立った反応はなかったのですが、姫自身は脱力してしまったようで、しばらく身動きせずに二人で肌を合わせたまま過ごしました。
一般的に女性がオーガズムに達した時に、秘部が収縮をおこし、それがいわゆる「名器」と密接な関係にあるといわれています。しかしすべての女性が必ずしもオーガズムを経験するわけではなく、生涯でオーガズムを一度も経験しない女性も珍しくないといわれています。この事例の姫の場合、秘部の収縮を伴わないままオーガズムに達した状態にあったようです。
その後の開発によって、オーガズムに伴って秘部が収縮するようになり、「名器」が形成される過程を観察することができればよかったのですが、残念なことにその後しばらくしてこの姫はお店を退店してしまい、追跡調査はかないませんでした。
事例2:奥がかすかに動く秘部
この事例の姫は、秘部がデリケートということなので、「優しくする」という条件で調査を許していただきました。
身体を交えてもあまり動かさないようにし、姫の脚をまっすぐに伸ばした、いわゆる「割竹」の体位をとり、姫の身体の反応を観察します。すると、かすかに秘部の奥のほうがヒクヒクする感覚を覚え、やがて、秘部の奥の部分が愚息の先端を軽く咥え込むような感覚を感じました。
しばしば「子宮が降りてくる」という表現がされることがありますが、それに相当する現象かもしれません。
ただしこうした反応は極めて微かなものなので、通常のように腰を動かしながら交わっていたのでは、その反応を見落としていたかもしれません。
これはいわゆる「名器」のカテゴリーにははいらないかもしれませんが、「名器」の発達過程を考える上で参考になる事例かと思われます。
事例3:熱い秘部
この姫も、何度か通ってなじみになった後に、ようやく秘部の調査を許してもらえるようになりました。
秘部の反応は、当初はややきつめでしたが、特に変哲もないものでした。しかしそのうち次第に熱を持つようになり、文字通り「熱い」反応となりました。古語で秘部のことを「ホト」と呼び、「火処」という字を当てるという説が有力ですが、まさにそのことを思い起こさせます。
この姫の場合も、秘部の収縮のような典型的なオーガズムの反応を確認することはできませんでしたが、終了後、やはり脱力感に見舞われるそうです。秘部の温度変化も、「名器」の形成過程を考察する上でひとつの指標となる可能性が指摘できます。
事例4:締まりが強くなる秘部
この姫は数年来の定番嬢なのですが、年々その締め付けの力が強化されるという興味深い現象が認められました。
最初に秘部の調査をさせていただいた時から、ヒクヒクと収縮して絡みつく感じだったのですが、ある時から、強烈に締め付けてくるようになり、ついには抜くときに着用しているゴムを秘部に持っていかれそうになるくらいの締め付けとなりました。
一般的に、女性は出産などを通じて「ゆるく」なっていくと言われていますが、このように「強くなる」パターンは珍しいと思います。姫も、特に意識して鍛えている訳ではないと証言していました。
事例5:収縮が止まらない秘部
この事例の姫も、最初は身持ちが堅かったのですが、なじみになったところでようやく秘部の調査をさせていただきました。当初はややきつそうな感じでしたが、秘部には特に顕著な反応はみられませんでした。
ところが対面座位で姫の身体を抱え上げたとき、姫の身体にスイッチが入ったようで、秘部の収縮が始まり、止まらなくなってしまいました。終わった後も、姫はぐったりと脱力してしまったようです。
これ以降、毎回会うたびに、最初から姫の秘部は収縮しっぱなしの状態となり、身体を重ねている間じゅう、ほぼ連続的にオーガズムに達している状態になっているようでした。やはり終わった後には脱力感に見舞われるようで、最後には、一度イクと後が仕事にならないので、出勤の最後の枠に入ってほしいと言われるようになってしまいました。
この姫の場合、小生によって秘部が開発されたのか、それともある程度親しくなった相手に対して秘部が反応するようになるのか、いずれかはわかりませんが、いずれにせよ「名器」の形成過程を考える上で参考になる事例でした。
3. 考察
上記の5つの事例は、秘部の多様な反応のごく一部について取り上げたに過ぎず、それらすべてがいわゆる「名器」の形成過程を示すものとは、必ずしもいえないかもしれません。
しかしながら、いわゆる「名器」として分類されるものには入らないものの、「名器」になりうる多様な反応が存在するということは指摘できると思います。
こうした反応は時に見落としがちな微かなものである場合も多いのですが、丁寧に女性の反応を観察することで見出すことができるかもしれません。それにより、それらを「名器」として開発していくことが可能になるかもしれません。
「名器」の形成過程を包括的に理解するには、まだまだ多くのデータの蓄積が必要になることは言うまでもありませんが、小論ではいったんここで筆を擱きたいと思います。
長文・乱筆のほど失礼いたしました。
研究部長 えせ男爵 (H28.03.07)