〜日本ピンサロ研究会〜

「風俗業界ぼったくり事情 〜新宿LOVEメール編〜」

by コーゾー氏


 コーゾーです。皆さんお便器ですか?
 1月某日21時頃、新宿歌舞伎町にある自称イメクラ「LOVEメール」に行き、カモられてきたので報告します。

 当日は後輩と2人、突然の歌舞伎町調査となり、軽くアルコールを煽った後、各案内書をチェック。すると「これっつー所ないなぁ〜」という状況に陥り、後輩からも「どーしましょう?」とセッツカレル有様となりました。
 そんな折、割チケで「65分総額8.9k、2名様以上だとさらに1k割引」と謳う「重役室」なるヘルス(?)を発見。「騙されてみっかぁ〜!」とういことで、同店に向かいました。
 そこは雑居ビル4Fにあり、エレベーターが開くと直ぐに受付の佇まい。お世辞にも綺麗とは言い難かったのですが「割チケ使えます?」と聞くと「大丈夫です」とマズマズの愛想。しかし「待ちます?」と聞くと「それは何とも言えません」と意味不明の対応が。 ここで“どーかなぁ〜?”と思っていると、程無く30前後の客らしき男性が現れ「酷いブスで何も出来ない!」と顔面蒼白でクレーム付けてます。「お客様、それはルール違反でございます」と店員が戒めにかかっている間に、我々はソソクサと退散。外に出ると後輩と2人で大いに盛り上がり「笑っちゃうよなぁ!」「ああいう客いるよなぁ〜!」など店員を哀れむ訳でもなく、変にボルテージが上がってきました。その時我々は、その後自分達を襲う悲劇の予兆を感じ取ることすらできませんでした。「ああいう客」のもっと酷いのは、直ぐに自分達となったのです。

「そろそろ我々も店決めっかぁ!」と気合を入れ、再度案内所で「チュー某」(スミマセン、店名忘れました)とかいう安目ヘルスの割チケをゲット。そこに向かい歌舞伎町徘徊を再スタートしました。
 しかしその店、探せど探せど発見できません。ここから我々の地獄が始まります。後輩が徐に

 キャバクラの客引きと風俗店情報を交換し始めると、

氏曰く「この辺だと自分達が行くような店はないっスねぇ〜!」とのこと。「じゃあ何処とか行くんスか?」と後輩。すると客引き氏は予算を聞いてくるので「10k前後」と応じると、

「いい店知ってますから写真だけでも見てけばいいんじゃないっスか?」とワザワザ我々をエスコートしてくれます。

 歩くこと3分程、セントラルロードをJR新宿駅を背にコマ手前の右手雑居ビルの地下1Fにある

 「LOVEメール

を紹介されることと相成りました。当たり前ですが

キャバクラの客引きがヘルスを紹介すること自体が既にバカゲタ話です。

 既に皆様はご理解済みかと思いますが、この時点で我々は完全にカモられております。しかし当日同時刻、我々の経験に基づく思考能力は寒さも手伝って完全に凍結しておりました。「初回だけですけど、40分10kでいいらしいっスよ!」と先ほどのキャバクラ客引き氏が戻ってくる頃には、我々は「騙されてみっかぁ〜!もういいよ、ここで!」などと半ば投げ遣りモードに。「可愛い姫付けてくれるそうっス!」という氏の後押しで店舗に入り、受付にて10kを支払い、待ち時間もなく極めて狭い個室に通されました。当然のことながら、氏は速やかに退散したのでしょう。

 部屋はカーテンで仕切られただけの約四畳半にマットが敷かれ、端にタオルが積み重ねられているだけの構造。店員が「姫が参りますので、衣服を脱ぎ、貴重品をこの袋に入れてお待ちください」とマズマズの対応が返ってきます。深く了解し、衣服を脱いでいると姫の登場です。
 容姿は20代後半の太め。まあ、そんなことは全くどーでもいいことがもう直ぐ判明します。

 1人でシャワーを浴びるよう促され、その四畳半部屋に隣接したシャワールームで言われた通りにすると、シャワールームの外で姫がバスタオルを持って待機しています。「シャワールームの中で体を拭いて下さい」というので、ここも言われた通りにし、再度四畳半へ舞い戻ります。すると「仰向けになってください」と言われ、ここでもそれに従うと「前立腺とか好き?そーいうのもあるんだけど!」と肩を抑えられながら促されます。この時点でようやく“やられたぁぁぁ〜!”と遅ればせながら気付くと、察したのか姫は

「15k払えば色々サービスができるんだけど」

と仰せになります。”これは早々に脱出せねば!!!”と判断し「ああ、もういいよ!また今度来っからぁ!」と言うと「それじゃあ私困っちゃうのよ」とのこと。”困ってんのは俺だぁぁぁ〜!”と一人ごち「まぁまぁ、ちょっと服着させてよ」とイソイソと着衣を続けていると

「いくらなら払える?カードは持ってないの?」

と食い下がってきます。「まぁまぁ、いいじゃない、こーいうのも」と適当にアシラッテいると「じゃあ店の人と話をして」と部屋を後に。程無く最初に10kを支払った気の弱そうな店員が登場し
「お客様のご希望がそうであれば致し方ありません」
と訳の解からぬことをノタマうので、文句の一言でもと思ったのですが、気の弱さも祟り、無言で店を後にしました。

 外で壮健美茶を味わっていると、程無く後輩も退店。合流し、2人同様の被害に怒りが収まらぬまま、当日2件目の作戦会議に移りました。
 無論、評価など出来ないボッタクリ店でありますが、それ以上に「自分達は今まで人並み以上に、この手の修羅場を体験してきたのに、何故いとも簡単にカモられてしまったのか?」と自分を責め、罵り、傷付きました。

 皆様におかれましては、我々の痴態を冷笑して頂きながら、このようなことの無きよう、日々フィールドワークに励んでいただきたく存じます。乱筆失礼致しました。

 (H16.01.28)

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