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研究ノート「性感染症の臨床例〜尖圭コンジローマ〜」

by アローゼン氏


 アローゼンです。今回は「尖圭コンジローマの再発」についてのレポートです。

 デルタ株がようやく治まりつつありますが、私は相変わらず調査もレポートもできない状態です。職場から「外出」や「三密」をできるだけ避けるよう釘を刺されているのもありますが、一番の理由は尖圭コンジローマが再発したためです。加えて、前回の治療で電気メスを使用した傷跡に細菌が感染し、亀頭包皮炎にもかかってしまいました。
 前回の治療が終わってから調査は全くしていないので、今回の再発は「残ったウイルス」による可能性が高いと考えられます。泌尿器科医からは、現在流行している尖圭コンジローマの型はウイルスが残存しやすく、再発する可能性が高いそうです。残存していたウイルスが手に付くと、そこから陰部の各所に広がる可能性もあるそうです。今回は治療の経過と顛末を報告します。

1.まさかの再発
 今年の春先になり、ようやく泌尿器科医から尖圭コンジローマが完治したとお墨付きをもらいました。もちろん完治したとはいえ、即調査というわけにはいきません。デルタ株の感染が広がり始めて外出もままならなかったこともありますが、しばらくは経過を観察しなければなりません。
 2ヶ月ほど経ち、そろそろ近場で調査しようかと思い立ったら、再びカリ付近にイボができていました。さらに包皮に水泡ができて腫れています。「再発したな…」と思い、泌尿器科に行きました。
 泌尿器科医によると、「現在流行している型は、ウイルスが残っていると再発しやすい」とのことでした。風俗店に行ったり不特定の異性と接触しなくても、時間が経つと広がる可能性があるそうです。包皮の水泡は前回電気メスで切除した際にできた細かい傷に細菌が入って炎症を起こしたのだろうとのことでした。

2.治療の経過
 幸い、発見が早かったこともあり、初めは「ベセルナクリーム」を患部に塗ることになりました。亀頭包皮炎の箇所にはゲンタシンを塗ります。週3回のペースで患部にクリームを塗り、起床後に洗い流す、という作業を繰り返します。前回の治療では亀頭と包皮が炎症を起こして激痛に悩まされましたが、耐性が付いたのか、今回は炎症やただれは全くありませんでした。包皮炎の方は1週間ほどで治まりました。
 1ヶ月後に診てもらうと、イボはかなり小さくなっていたのですが、少しだけ残っています。泌尿器科医は「少しだけ残っているから切除する方が早いね」と言い、切除することになりました。
 ここ数ケ月で尖圭コンジローマの患者が増えてきたらしく、電気メスの他に液体窒素を導入したそうです。イボが小さく、数が少ない時は液体窒素で十分なようです。
 電気メスはイボの深い部分にも届くためきれいに切除できるというメリットがありますが、麻酔注射の激痛に耐えなければならないのと、人工的に火傷させるため患部に炎症が残りやすいというデメリットがあります。液体窒素はイボを凍らせて切除する治療法で、イボの深い部分には届きにくいものの、麻酔注射の激痛や患部の炎症は避けられます。今回はイボが少なかったので、液体質素で治療することになりました。
 液体窒素は針を軽く刺したような痛みはあるものの、麻酔注射に比べればはるかに楽です。時間も短く、傷もほとんど残りません。3日ほどですっかりきれいになりました。  1ヶ月後に再び診てもらったところ、泌尿器科医は「すっかりきれいになっている」「あと1ケ月ほど様子を見て何ともなければ完治だね」と言いました。
 それから2ヶ月ほど経ち、秋も深まりましたが、患部はきれいなままです。何とか治ったようです。もちろんウイルスが残っている可能性もありますし、何かのきっかけで新しいウイルスをもらう危険もあります。もうしばらく注意したいと考えています。

3.顛末
 尖圭コンジローマ以外にも風俗店経由の性病が各地で流行しているようです。高知県では梅毒の患者が急増しており、県が注意を呼び掛けています。風俗店を利用する際はくれぐれも「新型コロナ以外の感染対策」もするようにしてください。
 治療が終わりホッと一息ついた時に、ある定番嬢から「コロナも治まってきたし、そろそろ来ない?」と連絡が来ましたが、少しイラっとしながら「まだ県外には出にくいんだ」と伝えて断りました。実は、前回及び今回の尖圭コンジローマに感染した原因として最も可能性が高い嬢でして、さすがに利用するのは控えようと思います。
 まだコロナ禍が完全に治まったわけではなく、各地で性病の流行も見られているので、くれぐれもご注意ください。性病にかかったかも、と思ったら、面倒がらずに早めに治療することをお勧めします。

 駄文ですが、ご精読ありがとうございました。

 会長付属調査隊 西部方面調査隊長 アローゼン (R03.11.23)

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