〜©日本ピンサロ研究会〜

研究ノート「風俗嬢の顧客管理について」

by アローゼン氏


 アローゼンです。今回は久しぶりに研究ノートです。

 現在の定番嬢の一人からふと、顧客の管理について聴く機会がありました。件の嬢は、本人はあまり意識していないものの,顧客管理が上手で、店の中でも特に本指名のお客が多いようです。話を聴いているうちに、過去の定番嬢たちも含めてどのような顧客管理をしているのかを研究ノートという形でまとめてみようと思い立ちました。

1 顧客管理の手段について
 嬢がお客と連絡先を交換する際に使用する手段として一般的なのは、「LINE」や「カカオトーク」といった無料通話アプリやパソコン・携帯のメールと思われます。私個人は電話番号まで交換した経験はありません。

 まずは無料通話アプリです。嬢にとって連絡先を知らせるハードルが低いため、よく用いられます。匿名性が高く、仮に問題がある客ならブロックしたりアカウントを変えたりするのが簡単なためです。また、いわゆる“即レス”をしてもらいやすいので、営業をかけるのにも便利です。連絡先の交換を渋っていた嬢も、「LINEなら…」と応じてもらいました。
 しかし、無料通話アプリでのやり取りは私自身にとっては面倒でした。どうでも良いメッセージでも画面を開くだけで「既読」が付いてしまうため、早く返事を書かなければ…と気忙しくなってしまいます。また、やり取りをする中で、互いに言葉の行き違いが生じることもままありました。
 結局、LINEを交換した嬢とは少しずつ疎遠になってしまいました。気軽にやり取りできる一方で煩わしいこともままあった、文面を推敲できないため「売り言葉に買い言葉」になった、というのが個人的な感想です。

 次はメールです。ひとえにメアドと言っても、「hotmail」や「yahoo!メール」などの“捨てアド”から個人の携帯メールまで様々です。このうち、“捨てアド”は顧客管理が上手な嬢がよく使う手段です。初めて入った客を囲いこみつつ、問題のある客を弾くこともできます。
 “捨てアド”は嬢にとっては便利ですが、客である私たちにとってはあまり使い勝手が良くありません。携帯メールと“捨てアド”を交換したは良いものの、いわゆる「スパム」扱いされて嬢からのメールが届いていなかった、ということがありました。また、“捨てアド”という気楽さがあるためか、これまたどうでも良い内容だったり、露骨な営業をかけたり、とうんざりさせられることもありました。
 個人の携帯メールは嬢にとっては最もハードルが高くなります。信頼できると見込んだお客とだけ交換するので、お客である私たちにとっても特別な意味があります。信頼してもらっているという優越感が得られる一方、嬢とやり取りには気を遣います。やり取りを通じて信頼関係を築けた嬢とは長続きすることが多かったように記憶しています。

2 顧客をうまくコントロールする
 冒頭に出てきた定番嬢はメールをやり取りするタイミングが上手で、さらに露骨な営業も一切しません。内容は日常の出来事や季節の挨拶が中心で、こちらも返事が書きやすいのが良いです。何気ないやり取りをするうちに、「そろそろ足を運ぼうか」と自然に思わせてくれます。
 それだけでなく、意図的に返事を遅らせる“焦らし”をすることがあります。間隔が空くと、つい「何か気に障ることを書いたかな…」とか「問題のある客と思われたのか…」と思ってしまいます。しばらくすると「体調が悪かっただけ。嫌いになるわけないでしょ(は〜と)」という文面を寄越してきます。正に“小悪魔”です(笑)。
 「相手を立てる」姿勢も重要です。別の元・定番嬢は、姫予約をする際だけでなく、入った後も丁寧なメールをくれました。接客の仕事として当たり前のことではありますが、意外とこういったフォローできない嬢が多いので、実はポイントが高いです。
 このように、本指名が多い嬢は、上得意客をうまく掴んで定期的に裏を返してもらうよう努力をしているのが分かります。

3 まとめ
 今回の研究ノートは過去と現在の定番嬢たちを思い返す機会になりました。風俗店では一期一会が一般的で、裏を返すことはなかなかありません。「定番」にまでなることは更に少なくなります。定番嬢たちが私の琴線に触れるものを持っていたということですが、その裏で彼女たちは様々なサービスや努力をしていました。今さらながら頭が下がります。

 薄っぺらい内容ですが、定番嬢がいる方や、これから定番嬢を作りたいと思う方に参考になれば幸いです。

 長くなりましたが、ご精読ありがとうございました。

 会長付属調査隊 東部方面調査隊長 アローゼン (H27.03.23)

トップページへ

〜©日本ピンサロ研究会〜