by an氏
ご無沙汰しております。anと申します。昨年夏に投稿してから随分と間があいてしまいました。
その間、品行方正にしていた訳では勿論ありません。それなりに新規開拓に努めてはおりました。ただ、何となく諸兄に報告するに値する出来事がなかったのです。「まあまあでした」というレポートをあげるのもねぇ、、。
そんな中、つい最近ワタクシ、かなりパンチの効いた体験をいたしました。人生で初めて当局にしょっぴかれるという体験です。いわゆる「任意の事情聴取」というヤツです。以下にその経緯を記しますが、早々に官憲のご意向に屈してしまい、正直もう少し、風俗好きとしての気概を見せるべきだったと反省しきりです。
当局の風俗に対する姿勢は日に日に厳しさを増しておる昨今、諸兄にも同様の災難がふりかかるやも知れません。そんな時、このレポートが少しでも皆様のお役に立てば幸いと存じます。いや、、役に立たないことを祈るべきですね。
ただ、内容が内容なだけに掲載可能か否か、、。その辺の判断は会のほうに委ねます。
では本題に入ります。
昨今は、不況によりワタクシの懐事情も芳しくありません。従って最近は専ら大陸系のエステ店を逍遥する日々です。当該店は基本的にヘルスサービスや本○のない、ソフトなハンドサービスがメインです。着衣も概ね着たままの場合が多いでしょう。中には本○アリのお店もありますが、そういうお店は概ね劣悪な環境、すなわちカーテンひとつで隔てられたタコ部屋で、隣近所の声まる聞こえ的なワイルドな有様であります。さすがにもういい年ですから、その手のお店では寛げません。従ってここで言うエステは、それなりに壁で仕切られた小綺麗な環境で、ハンドサービスありのマッサージを楽しめるお店とお考え下さい。
エステでは過激なサービスこそありませんが、仲良くなると、着衣の上(あるいは隙間)からモミモミしたりコチョコチョしたりの悪戯は大目に見てくれます。抱き合ってFキスしたりイチャイチャしたりの恋人風コミュニケーションにも応じてくれます。そんなこんなで90分壱万円前後ですから、おっさん的には必要十分なサービスと言えるでしょう。攻められないのは残念ですが、贅沢言ってられませんからね。
私は比較的外回りの多い仕事をしてますので、客先から帰社までの間にぽっかりと時間があく場合に、よくエステを利用する訳です。エステ店は、それこそ都内至るところにあり、サービスも前述のように多様です。まあちょっとしたギャンブル感覚もあるという訳です。お店のチョイスは「エステナビ」などのネット情報により決めます。ご承知の通りあまり写真は当てになりません。基準は金額のみです。ざっくりですが90分壱万円前後だと当該店、60分8千円とか90分1万5千円などの設定だとハードサービス系店という分類かと思われます。但し90分壱万円前後でハンドサービス無し店も多々あります。これはもう入ってみるしかありません。
その日私は午前中の仕事を終え、昼食時を某都心にて迎えました。カフェに入りいつものようにネット検索しておりますと、上記金額設定に該当する新規店舗を発見しました。しかもこのお店、大陸嬢と日本嬢の混成部隊のようです。珍しい形態です。日本嬢の場合、90分壱万円でのサービスには限りがありましょう。まあ、あまり期待出来ませんが突入してみることにいたしました。
電話を入れると嬢が出ました。よくありがちな「イマ、ヒマアルヨ」的な訛りがないので、どうやら大和撫子のようです。場所はごく普通のマンションを案内されました。階数は4階につきエレベータを待ちます。しかし待ち人がもう一人いましたので、同じ目的地だと気まずいと思いスルーしました。思えばその待ち人こそ、内偵中の当局者だったようです。この時点では全く気付きませんでした。
部屋につきチャイムを鳴らすと、扉があき中からきれいな姉さんが手招きです。部屋は4つほどの小部屋に仕切られ、中央を廊下で結ばれています。そのうちの一部屋に通され、改めて挨拶です。嬢は日本人でした。歳は20代後半でしょう。ややぽっちゃり目の可愛いOL風お嬢さんです。
嬢「寒いですねー」
私「ホントにねー、そんな薄着だとコンビニ行くとき風邪ひくかもよ」
嬢「ちゃんと上着羽織って行きますよぉ」
私「羽織るだけかい、胸元見えちゃうね」
嬢「あはは、でコースは?」
私「では壱万円で」
みたいなやりとりを交わし、脱衣→シャワーと相成ります。
エステの場合、シャワーは大抵一人で浴びますが、このお店では嬢が軽く洗ってくれました。なかなか嬉しい接客です。上がるとバスタオルでフキフキしてくれます。そのまま小部屋に帰りうつ伏せを指示されマッサージ開始です。
腕前はなかなかのものです。痛い一歩手前の塩梅をよく心得ており、思わず「あぅ〜っ、キク〜っ」と声が漏れます。3月は年度末、何かとくたびれた体に嬢の優しい指技が染みます。
そのまま全身を揉みしだかれ、帰社したくなくなるおっさん。かれこれ一時間ほどその施術は続きました。
一通りモミモミされたあと、嬢がこう宣います、「じゃあ、お楽しみの時間ですよ、うふふ」。私「お〜っ、やってやって」嬢「うふふ、四つんばいね」私「ひぃ〜、恥ずかしい」嬢「ほら、フェザータッチ(はぁと)」私「はぅ〜」嬢「ここは好き?」私「いゃ〜ん(はぁと)」嬢「大きくなっていやらしぃ」私「だ、誰のせいだよ、あぅーっ」、、。とまあ、たいそう楽しいひとときを過ごし、敢えなく撃沈と相成りました。
その後、お茶をいただき、シャワーを浴び、ハグにて再会を契り、店をあとにしました。総じて控え目ながら安心感のあるサービス。いいお店だと感じました。
さて、ここから事態は急展開をみせます。店を出て駅に向かっていると、小走りに駆け寄る男二人組に声を掛けられます。
男「すみません、ちょっといいっすか?」
私「はい、何でしょう?」
男「我々こういう者です」
出ました、例の菊の御紋入り手帳のちら見せです。
男「いま、そこのマンションのマッサージ屋から出て来ましたよね?」
私「確かにその通りです」
男「チンコさわるサービスありましたか?」
私「ええ、ありましたとも」
図星につきうろたえてしまい、ついホントのことをしゃべる私。考えてみれば店の出入りを確認できるマンション構造ではなく、エレベータの利用階数等にて当たりをつけられたのでしょう。拒否できたかも知れませんがあとの祭りです。
男「我々いまその店を調べてまして、、ちょっと署で事情聞かせてもらえませんかねぇ」なんと連行です。取調室で責められ、泣きながらカツ丼をかきこむ自分を思い浮かべます。別に法律に違反した覚えはないですが、風営法的にやや問題のあるお店を利用したことは確か。観念して同行を承諾し、車に乗せられ署に向かいます。気分はもう容疑者です。
連れてこられたのは某署の生活安全課という部署のオフィス。部屋の隅に小部屋がいくつか並んでおり、その一室に案内されます。内装は殺風景でスチールデスクと椅子2脚のみ。残念ながら顔を照らすデスクランプはありませんでした。
しばらくすると当局者がパソコンとプリンターを持って現れ、おもむろにセッティングをはじめます。用意が整い事情聴取の始まりです。
男「ではお名前から」
私「○○です。○は草かんむりの○で、、云々」
男「生年月日お願いします」
私「昭和○年○月云々」
男「年齢は」
私「4○歳です」
こんな感じで住所、電話番号など個人情報をがっつり聞かれ、ちょっと暗い気持ちになります。一通りプロフィールをゲロしたら、次はエステ店での顛末に移ります。
男「で、店を知った経緯は?」
私「ネットのサイトです」
男「サイトを見て、それから?」
私「店に電話です」
男「そしたら女が出て」
私「はい」
男「ヌキあるとか何とか?」
私「いえ、それは無かった」
男「まあサイトの内容や言葉から、えっちなサービスがあるかもと思って?」
私「期待は常にあります」
男「それで場所を指示され店に入ったと」
私「はい」
男「それ何時ごろですか?」
私「一時半くらいかな」
男「張り込みの感じだと一時45分となってますね」
私「あはは、ならそちらのほうが正確でしょうね」
男「一時45分頃でいいですか?」
私「はい」
と、こんな感じで細かに経緯を聴取されパソコンで書面化されていきます。
その後、相手した子はこの中の誰クイズがあり、写真を10枚ほど見せられます。正直分からず、体型と髪形が似ているのはこの子と指さします。
次のテーマは「働いていたのは何人?」で、これも正直分からず、相手してくれた子以外には人の気配はしなかった旨答えました。
次に今回の最大テーマ「チンコは触られたか否か?」を聞かれます。これには正直に「触られたが時間切れで射精に至らず」と答えました。
一通り聴取を終えるとプリンターで調書が出力されます。それをチェックするといくつか間違いがありましたので指摘します。当局者は特に不満も漏らさずあっさり修正に応じます。その後、指紋をとられ、写真をとられ、ようやく解放となりました。
所要時間は約30分。署から解放された安心感でタバコが無性に吸いたくなりドトールに駆け込むanでした。
そこでようやく冷静になりました。私は警察には何の恨みもありませんが、一方で風俗をこよなく愛する者でもあります。私の証言がもとで一つのお店が潰れることになるとしたら、こんな悲しいことはありません。あとから調べたところ、任意の事情聴取は断っても良いらしく、万一次に声を掛けられるような事態となったら拒否してみようと思っております。そういう事態に遭遇しないことが何よりなのは言うまでもありませんが。
※ 明確な成文法の規定はありません(ある程度容認している判例はあります)が,法律によって保護されている日本国民として,法益を守るのは成文にするまでも無い大前提です。捜査に協力する義務がある事も忘れないでください。過剰な権利の行使は社会にとっても,個人にとっても有害以外の何物でもありません。権利の裏には,必ず義務があるのです。もし自身が何らかの被害者になり,その時,他の人が,見ていたけど協力しません,と言ったらどうでしょうか?自身が被疑者ではないのに,任意の聴取を拒否するのであれば,自身が法律に保護される権利も放棄する覚悟を持ってください。権利は最大限行使し,義務は拒否するでは都合が良すぎます。
さて、最後に私の最大の疑問を提示してレポートを終わりにします。ドトールでコーヒーをのみながら思ったのは、お店に電話して「おたくの店は当局に見張られているよ、気を付けて」と警告してあげるべきか否かです。警告は電話一本で済みますし、当局も公安ではないのでまさか盗聴まではしていないでしょう。ただ、それは所謂「公務執行妨害」にあたるように思います。心情としては電話してあげたいのですが、チキンな性格につきまだ連絡出来ずにいます。会員の皆様には是非、このような場合における対処法をご教示願いたいところです。
※ 既に捜査対象の被疑者である事を承知の上で,上記の行為を行った場合,刑法103条「犯人隠匿等」後段により(犯人隠避)処罰されます。これは任意の聴取の拒否とは明確に異なる「犯罪」です。絶対にしないでください。
救いとなるのは、署での取り調べの際に当局者が漏らしたこんな一言です。「こうして内偵して店を挙げても、あいつらすぐ名前変えて同じ場所で営業はじめるんすよ。まったく生命力あるっつーかね」、、。あはは、確かに。彼らは私などが心配するほどヤワではないかも知れません。
以上、レポートを終わります。毎度長文にてご迷惑をかけ恐縮です。
(H23.03.19)