日本ピンサロ研究会
当研究会は今まで,記事等の転載について何も触れていなかった。これは何も考えていなかった訳ではなく,敢えて転載については制限を設けないでいたものである。
日ピン研は体験レポと論文が屋台骨となって成り立っている組織である。その論文であるが,基本的に研究の世界では総てに言えることと思うが,論文等はまず他の文献を参考にして仕上げられていると言っても過言ではないであろう。そうしなければ自分一人の狭い視野しか得られない独善的なものとなってしまう,人には得手不得手があるのだから当然その辺を補充する意味でも他者の文献等を参考にする。
これは日ピン研の論文にも当然言えることであり,またその逆も真なのである。つまりは日ピン研の論文等が他者の参考文献となり得る,と言うことである。基本的に論文は他者に参考にされるのを前提として執筆されていると考えてもいいであろう。その際やはり参考とした文献を引用する場合もあり得るし,また研究の世界では至極当然の事でもある。
つまりはそう言った事に,いらぬ制限を加えずどんどん参考にしていただきたい(論文のみならず体験レポも)と日ピン研では考えていた。その為に敢えて何も触れていなかったのである。正直に言えば今回のような「丸ごと転載」は全く想定していなかった。これは管理者の思慮が足りなかったと言える。
ただ,文献を引用するさいそれが無制限に許されるわけではない。基本的に日ピン研のコンテンツは著作権法2条1項1号に言う「著作物」と考えている。そして著作物の引用は同法32条により許容されるものであるが,同法48条により原典を明記(出所の明示)をしなければならないとされる。単に引用(複製)することは公正な慣行上も法律的にも許されない。この辺りのルールを守って貰えれば今回のようなケースはなんら問題なかったはずである。別にかしこまることはない,「日ピン研のhp上にこんなレポが有ったぞ!」これだけでいいのである。
しかし問題が発生した以上それに対する対策を立てるのは組織として必然の事である。その為にトップページに無断転載禁止を謳い,著作権を日ピン研が一括管理し,著者の保護を鮮明にしたわけである。
今回はご本人が掲示板上で紳士的に警告を発したが,そのさい感情的にならず,あくまで冷静に対処された。かなり立腹しているであろうと思われるが,それを押さえて大人の対応をされたわけである。そのためコピーした方もすぐに削除したのであろう。これが喧嘩越しで書き込みしていれば,問題はこじれて,掲示板を管理されている方にも多大な迷惑を及ぼすことになるし,掲示板を利用されている方にも不愉快な思いをさせる事になる。
双方の冷静な対応で事態が収束したのは不幸中の幸いである。
またこの責任の一端は,当然に日ピン研管理者にあると言わざるおえない。一昔前の寄稿者は基本的に会員が主力であったが,最近はゲストリポーターのレポが日ピン研を支えていると言っても過言ではない。全くの善意により,ネット上の愛好家の皆さんに情報を提供したいと考えているゲストリポーターの方々への配慮が不足していたのは否めない事実であり,時代の変化に気が付かず漫然とhpを運営していた管理者こそ最大の責任があるものと猛省している。
今回の件で迷惑をかけたご投稿者,掲示板管理者及び利用者の各氏にはこの場を借りて深くお詫びしたい。本当に申し訳ありませんでした。
これを改善の好機と見て,より皆さんに有益なhp作りを目指して行きたいと考えていますので,今後ともよろしくお願いします。