ストリップ「新宿ニューアート」(新宿)
by ゆうぢ氏
四月の新宿駅東口、・新歓コンパ・なるプラカードを掲げた輩が大量発生中、下心を隠しつつ、眼が血走った野郎ども、それを品定めするオネーチャン達、そんな雑踏の中、イケてないメタボオッサンの小生は、若者の熱気に弾き出されるかの如く、アルタ前から三丁目方面に追いやられる。
小生のアフター5、行く着くとこは、ゴールデン街…。小さい焼き鳥屋で、オッサンの加齢臭が漂う中、一人飲む酒もすっかり慣れてしまった、居心地の良さすら感じてしまうこの頃だ。
ほろ酔いの小生、宿へと戻る途中、立て看板の笑顔に吸い寄せられる。
【椎名りく・絶賛講演中】
どこかで見た顔に、小生は記憶をたどる…「この前見た、週刊誌のヌードグラビアの娘だ!」実物を見たくなった小生、吸い寄せられました。
場所 新宿
業種 ストリップ
店名 新宿ニューアート
入場料 5千円
HP http://rockza.net/sna/
劇場は地下にあり、階段を下りて、受付のオババに講演時間を聞いてみると、5分後から最初から見れる、との事で料金を払います。たまたまスポーツ新聞を持っていたので、五百円お釣りを貰い(何のスポーツ新聞かは失念しました)
映画館の用な扉を開くると、ミニシアターの様な小さい劇場、ひな壇のシートが三連、ステージの中央に、一段上がった丸い回転するお立ち台が迫り出し、その周りに長椅子が置いてあり、間直に観察出来る配置です。
小生は後の方でしばし観察、講演時間になり、常連らしき親父連中が最前列を陣取り、その他、ひな壇の席に座る人、端で立見の人、人それぞれの好みのポジションに付き、小さな劇場で人間模様を垣間見た気分です。
時間になり、照明が落とされ、軽快な音楽が流れ一人目の登場、ドレスを纏い、ダンスを披露、オッサン達は手拍子で嬢を盛り上げ、曲が終ると、嬢は衣装返え、一旦裏に消え、ネグリジェ風の衣装で登場、迫り出した回転するお立ち台の上に、スローテンポの曲が流れ、嬢はゆっくりとポーズを取り、開けていく。
最前列に居るオッサン連中は、嬢のポーズが決まる事に拍手、そして、嬢が四つん這いになり、片足を上げ、アソコをご開帳、オッサン連中は拍手喝采、M字開脚に拍手喝采。こんな流れでショーが終り、ポラ撮影会が始まり、オッサン連中はこぞって群がり、好みのポーズで撮影する人、嬢と一緒に撮影する人、その間、嬢にここはこうした方がいい、ああした方が、今回はこうだった…と、常連ファンとのアドバイスと交流が嬢を育てる、「常連さんは、自負をしているのかな」と思いつつ、五百円玉を握り締め傍観している小生(並ぶ勇気がなかっただけだが)
二人目の嬢は、二十代半ば、ボンテージ衣装で登場、細く長い脚を強調したステージ。
三人目、二十代前半のキャバ嬢風、あややの曲に合わせてノリノリ。
四人目、失念しました。
五人目、二十代後半の落ち着いた嬢、和服で登場し、服は全部開けずに、チラリズムを駆使し、妖艶な雰囲気を醸し出す。
そしてトリは、りくちゃん。
ピンクのドレスを纏い登場、ステージを所せましと動き廻り、嬢、自らが観客に声を駆け、観客もテンションが上がって行く。
小生はふと気付く、最初の観客は二十人程であったが、いつの間にか四十人程に膨れ上がっていた、若いサラリーマン風の輩が最前列に増え、最初から居るオッサン連中は一歩下がっていた、若者に席を譲ったのであろう、オッサンのマナーにちょっと感動したのであった。
そしてショーは衣装変えし佳境に、りくちゃんは惜し気もなくスッポンポンになり、突き刺さる視線の中、勿体振らずにご開帳全開、拍手喝采の中、テンションの高いショーを終え、ポラ撮影会に。沢山の行列が出来、一人づつ笑顔で対応するりくちゃん、しかし全員にタメ口だった…このフランクさが人気なのか…
【感 想】
一人目から最後まで約二時間半の長いステージでした、六人の裸体を堪能したが、小生は何故かムラムラしなかった、それよりも、様々な年齢層の観客の人間模様を垣間見れて面白かった。
正直言うと、嬢やショーの内容は、余り印象に残っていない、何を見とるんでしょう小生は!
会長付属調査隊 東部方面調査隊長 ゆうぢ (H20.05.14)