〜©日本ピンサロ研究会〜

ニューハーフショーパブ「黒鳥の湖」(新宿)

by KEN氏



 とある日,若干2時間30分の睡眠をとって起床する。いつもは寝坊助の私KENですが今日は気合で朝5時30分に起床,何故かって?女の子とデートするわけでも,風俗に行くわけでもありません,そんなことでは早起きはしません。尿意を催したので...なわけないです。
 そう,今日は富士総合火力展示演習の日なのです!年に1回の素人さん用の一大エンターテイメント,実弾を使用した唯一素人が見ることができる演習。今まで隠して来たが(笑)私KENは軍事オタク。マニアのレベルはとうに超えたまさにオタク!陸海空知らないことはない!実は風俗よりミリタリーの方が全然好きだったりするのである。余談ながら中学卒業時に自衛隊生徒(少年工科学校)を受験して見事不合格の歴史も持っている(笑)

 さて当日,演習場に到着,まさに男の居場所ここにあり!遠くから戦車の走行音やヘリの音も聞こえてくる。目の前はカーキ色の自衛隊車両がしらーーっと通過していく。スバラシイ...。
 内容は素晴らしかった,どこのソープよりもスバラシイ。90式戦車がM110自走榴弾砲がAH−1Sナイトコブラが打ちまくる!おおぉ上空にはF−4EJ改ファントムUも飛んでいる!そしてUH−IJヒューイ(イロコイ)がなんとドアガンを据付,それを客席に向かって打ちまくっている!(もち空砲)それも感涙もののM2ブローニング!!あああーーーこれはまさに地獄の黙示録でしか見たことのないベトナム戦争そのものではないか!!あっすいません,みなさん良く分からないですね。とにかく凄いんですよ!

 で終わってそのままアパートに直行,シャワーを浴びて,すぐにまた出動である。どこにかって?そう,目指すは眠らない街新宿歌舞伎町である。今日は鯔背な遊び人T.T氏に遊びのレクチャーを受ける日なのだ。
 うん?みなさん私の新宿風俗調査を期待しているのですか?出来るわけないでしょ!そんな時間は今日はない,残念だが今日は抜き系のお遊びは×である。
 さすがに朝から起きているので,ちょっとお疲れ。もはやあのごつごつの東海道線のシートは無理である。そんなことしたら疲労がさらに蓄積されてダウンしてしまう。と言うことで今回はグリーン車で行かせてもらいました。変なおばちゃんもおじさんも,うるせぇ餓鬼どももいないので実に快適,ちょっとは寝れるし...。

 で何とか約束の時間の30分前に新宿に到着,ここから当然迷うので,30分は丁度いい時間である。そして案の定田舎者状態,大沢よしゆきじゃないですが「そして僕は途方に暮れる...」ぼーーっとしててもT.T氏に会えるわけではないので,警視庁24時なんかでおなじみの新宿西口の交番に聞くと「アルタですか?あっと反対ですよ!東口この先を...」すいませんねぇ,でもまた迷った(笑)仕方ないんで掃除のおじさんに聞いてなんとかT.T氏との待ち合わせ場所にたどり着いた。
 今日のT.T氏はダンディーなお召し物,浴衣は終わりみたいだ(笑)今連れが来ますからと言って現れたのは...どっひゃ−!!女子大生2人組!!T.Tさん,あんたは一体何者なんだぁーー!?とそこまででかかる。風俗嬢ではありませんよ!素人の本物の女子大生です!だって学校の話し,てたもーーん(笑)

 まずは目的のお店に行く前に時間があったので,別の店でビールを頂く。するとマズイことが起きた。ビールは美味しいんです,女子大生と飲めばたいていのものは美味しくなります(笑)何がマズイかって...早い話「眠い」。早起き&極度の寝不足が一杯のかけそばならぬ一杯のビールで効いてきた。せっかく目の前に女子大生がいるのに,ぐ〜ううぅぅ。しかし,若いっていいですねぇ,素晴らしいです。会話の端々にもこの先の人生に大いに希望をもっているさまが出てきます。あっ別に私も人生投げてるわけじゃないです。ただ現実を見すぎました(笑)

 さて,ほどよい時間になったので,途中T.T氏に歌舞伎町のレクチャーを受けつつ今日目的のお店に向かう。うら若き女性がいるので会話も慎重な言い回しで(笑)で今回行ったお店は
 「黒鳥の湖」である。

 HP http://www.apro-pen.co.jp/frame.htm
   (フレームメニュから「黒鳥の湖」を選択して下さい。)

 お店の入り口に入ると,すぐに客室である。六本木の系列店「金魚」のようにフロアはない。お店の作りは「L字型」で丁度Lの接続部分にステージがあるような感じ,ちょっと複雑な作りである。キャパは「ギャルソン」や「金魚」と比べると若干少ないようだ。(他店が160名程度で,黒鳥は120名程度)ステージは今までの中で一番狭い感じ,そのためかどうかは分からないが,ショータイムに入ると,通路もステージと同様の扱いでそこでダンサーが踊っている。

 我々が行ったときはすでにかなり人が入っていた,ほとんど満員状態,大盛況である。ここでも活躍していたのは「ハトバス」かなにかのツアー客のおばさん軍団。いやいるいる(笑)ダンサーの皆さんも忙しそうに接客に準備に走り回っている。

 疲れていて皆さんと何を話したか覚えていないが(笑)ショーが始まった。
 ダンサーは狭いステージを精一杯活用して踊りまくる。前述の通り通路もステージにしているが,まさに客席の間で踊る感じ,ステージと客席との一体感はここが一番かもしれない。
 そしてここで一番感じたのは,ニューハーフって綺麗!!と言うこと。3店舗の中ではニューハーフの綺麗度ではナンバーワンではないだろうか?
 ショー自体の性格は金魚ギャルソンの中間に位置するような印象を受けた。ここの花形?「むーみんさん」のへんてこ振りをアピールするショーも笑えるが,概して,踊りを見せるのを本旨としているような感じだ。私的にはもしかしたら金魚とどっこい?と思うくらい踊りが洗練されていたような気がする。実に踊りに「秩序」がありバランスが取れている印象である。
 衣装も私的にはこのお店の衣装が派手さ,流麗さ,で一番バランスが取れているような気がする。ダンサーを程よく目立つようにして,衣装が小林幸子のようにでしゃばる訳ではなく,かといって貧相なものでもなく,ダンサーとよくマッチしていたように感じる。
 また,ちょっとH系のお楽しみもあり,ニューハーフのストリップ?ショーも披露していた。元が男なんですが...う〜ん,なんと言えばいいのか(笑)取り敢えず男の痕跡は残っていないので皆さん安心してよろしい。
 もちろんこのグループの目玉「はりせん」も忘れてはならないアイテムである。もしはりせんの洗礼を受けたければ,ステージ前の通路に面する席を占有するようにしたい。

 ショーが終わり皆さん帰っていくが我々は残る。そう,ドレットノート級の常連T.T氏が我々のためにダンサーと話せる機会を作るため,入れ替えの時間だが混むまでいさせてくれるよう店の方に話して配慮してくれたのである。さすが常連...。
 ここで一つ驚き,ダンサーのみなさんも一緒になって後片付けをしているのだ。それも実にテキパキと動くのに関心する。実は今回はショーよりもこのことの方が私的には驚きである。一所懸命片付けるダンサーを見ていると,なんとも爽やかな印象を受ける。それも一段落ついて我々の目の前にきてくれたのは,春希さん(男性)真さん(女性)杏奈さん(ニューハーフ)のお三方。皆さん三者三様で実に魅力的。ハルさんは男の自分が見ても実に格好いい,ワイルドなかっこよさ。そして何を隠そうこのお三方の中では一番気の付く人でもあった。
 真さんは大きな瞳のきれい系の女性。なかなか顔に似合わず意思が強そう。
 杏奈さんはある意味ここの看板,もし声を出さなければ誰も元男性とは思わないはず。それほど凄まじい綺麗さである。ここまで均整の取れた美女はそうはいない。が,話すと実にえげつないかも?聞いている方は楽しい。とにかく話がお上手。
 印象的だったのは,みなさん踊りの話になると目がキラキラ輝くこと。今劇場でやっているフラメンコショーの話だとか宝塚の話になると,踊りの大好きなダンサーの顔になる。
 実は私は,T.T氏にこうして色々なお店を案内してもらう前までは,ニューハーフの方は一番実入りのいい仕事としてこういったショーパブで働いているんだろうなぁと思っていたが,それは大きな勘違い。男である前に女である以上に,ニューハーフである前にダンサーなのである。本当に踊るのが好きで仕方ないのだ。でなければ1日3回,合間に接客,ホールの片付け等々超多忙な思いをして踊っているられるわけがない。踊りは仕事と割り切ってはとてもではないが勤める事はできない,好きだからこそできる,それほど重労働なのだ。

 シュールな世界ではあるが,実は人間が自分の思うままに生きる本来の姿がこのお店にあるのかもしれない。シュールなのは,我々が正常と思い込んでいる世界なのかもしれない。この世界を2時間5000円弱で体感するのは決してあなたの人生でマイナスになることはないであろう。

 日本ピンサロ研究会 会長 KEN (H13.09.06)

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調査部から補足事項
本店舗は他に, S氏(H10.10.30) がレポートしております。
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