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ニューハーフパブ「金魚」(六本木)

by KEN氏



 先日,鯔背な遊び人「T.T氏」に連れられて,新宿のニューハーフショーパブ「ギャルソン」に行ったのはレポートした通りだが,またまた行ってしまいました!  どこだか分かりますかぁ?皆さん!六本木ですよ,六本木!!私のような神奈川の山猿にはまさに別世界,地元の外国人といえば「イラン人」ばかりだが,ここ六本木はさすがに一味違う。なんにしても外国人が多いこと多いこと...それが普通に歩いてもなんの違和感もないのがこの街の恐ろしいところ,しかし,この自分が六本木交差点を歩いているなんて...自分で考えただけで奥歯に刺さった魚の小骨のように物凄く違和感を感じるが(笑)う〜ん,成長したもんだ!T.T氏に連れられて最初のお店に向かう。と途中で外国人の女性と目が会うと...あれぇーーーいきなしウィンクしてくれました!さすが六本木!私も負けじと,振り返りつつ手を振って,ミニチュアダックスよろしく愛想を振り撒くのも忘れません。

 と言うことで最初の店に到着。あれぇ?ここのお店はどうも「俳優座」のエントランスにあるようですね。俳優座ですよみなさん!六本木です,はい。  ここはT.T氏がビールが美味しい!とおっしゃるお店,黒生ビールを頂く。うん,フルーティー!T.T氏も実に美味そうに飲んでいます,チキチキバンバンの曲が流れている,あの宣伝そのまんまの表情です(笑)ちなみにこのビールはグレートブリテン及び北部アイルランド連合王国からの輸入物らしい。欧州のビールはてっきりドイツだけなのかと思っていた。えっ?一体その長ったらしい名前の国はどこかって?そんなこと言うようじゃ六本木にくる資格はないっす(笑)正解はユナイデットキングダァム!まだ分からない?U.K,そう,イギリスでございます。

 T.T氏にから実に参考になるお話を伺っていたら時間になったので,今日の目的のお店  「金魚」に向かう。

 HP http://www.apro-pen.co.jp/frame.htm
   (フレームメニュから「六本木金魚」を選択して下さい。)

 さて,お店にはいると,ロービーがいきなしど派手,が,何故か落ち着いた雰囲気,実にシュールな空間である。
 受付で予約の確認をして,テーブルに向かう。ここは1階席と2階席があるが,今回は1階席の少し前側,遠くもなく近くもなく,一番ショーが楽しめる席だ。
 店内の雰囲気はこれは何と言っていいか...気持ちのよい喧噪に包まれているとでも言うのであろうか?他のお客さんの息吹が伝わるような,どことなく活気があるようなこれまた摩訶不思議な感覚である。
 年齢層,性別も実に多様である。が,ギャルソンパブと異なり,若干年齢層は高めで,落ち着いた社会人が多いように見受けられる。
 と,舞台の袖からひょっこりダンサーさんが顔を出してT.T氏に愛想を振りまいている!うん,常連だぁ〜。この女性(正確には男性)はテレビでも拝見したことのある「みなみさん」である。

 さて,ショーが始まった。T.T氏が「ここのショーはひと味違うよ!」と言っていたが,確かに違った。なにがって?ショーが二次元ではなく,三次元で展開するのである。舞台もせり上がったり,いきなり客席の上にダンサーがロープにぶら下がって登場したりと正に縦横無尽に所狭しと踊りまくる。
 そして,ダンサーの一糸乱れぬ動き,みんなの動きが実に斉一としていて,よどみがない。コンピュータのプログラムのように各人が精確に踊り,実に統一感に溢れ,単にニューハーフと言うことを前面に押し出すだけのものではなく,正に「ショー」である。純粋なショーとして見ても,これは人を唸らせるものがある。見ているだけで並の練習量ではないだろうな...というのが伺える。
 踊りの派手さ,精確さだけではなく,そこにメッセージを見いだすことが出来るのも,これが単なるニューハーフショーで終わらないこの店のショーの凄さだろう。
 特に「花」という出し物は,これは実に考えさせられる。沖縄の現状を見事に表現している。全く言葉を用いないところがさらに強烈なメッセージとなり見る者の心を揺さぶらずにはいられない。皆さんも一度見てみるのがよろしい。感動するというか,胸に突き刺さる何かを感じるはずだ。

 一体ギャルソンパブと何が違うのか?と思う方もいるであろう。私には明確な違いが感じられた。どちらが高級とかそんな問題ではない,下手な格付けは意味を為さない。素人論評で恐縮だが,ギャルソンはエンターテイメントとしての方向性がより強く,金魚は芸術性に重きを置いている,一言で言えばそんな感じであろう。その時の気分,シュチュエーションで使い分ける,それが鯔背な遊び人なのであろう(笑)

 さてショーが終わってダンサーの皆さんが接客してくれる。これもこのお店の大きな魅力であろう。実際にブラウン管に登場している人たちなのだ。私は常連のT.T氏と行ったので何と3人のダンサーが来てくれた。カズさん(男性),雅さん(女性),みなみさん(元男性の女性)のお三方。みなさん実に気さく。カズさんは時折大阪弁が出てこれがまた実に格好いい!顔は二枚目だが,かなりざっくばらんである。雅さんは,可愛い女性だが,これが実に愛らしくて(笑)話している様子は普通の女の子と言った感じである。とてもショーでオペラのような美声で謳っていた女性とは思えない。みなみさんは,本当に男!?と思うくらい綺麗。そして実に気の付く「女性」である。私がタバコを持った瞬間にライタの用意をしているし,気が付けば水割りが出来ている。この辺の心配り,気配りは正に女性である。あれだけのショーをして疲れているのに,それでも気配りを忘れないあたり,やっぱり彼女は女性なのであろう。男性では絶対こうはいかない。
 ちなみにお店の方に言えば,可能な限りダンサーの方が接客してくれるそうだ。

 前回のギャルソンパブに続き...カルチャーショックを受けたKENであった。なんかはまりそうな予感が(大笑)おまけに安い,3時間近くいて8,000円くらい,六本木でですよ!

 日本ピンサロ研究会 会長 KEN