〜日本ピンサロ研究会〜

調査報告「・・・その時何を思ったか・・・」

by サブちゃん氏


 御無沙汰しております。サブちゃん@韓デリです。韓デリ以外の風俗とは、仕事の都合上ほとんど御無沙汰ですし、レポートを書く時間さえ無い有様でしたので・・。

 先日例の如く遅くに仕事を終え、例の如く店舗型風俗店の閉店後、韓デリで一時の安らぎを得て参りました。当りハズレはこの道の常識。しかし、ハズレの少ない(visual面を除く)韓デリで今日もハッピー。

 「良い時間をありがとう」-「コチラコソ、アリガトウ」-「さようなら」とお互い別々の道へ歩き始めたその時、暗がりの中チャリンコ巡査がやって来るのが見えました。ちょっと不安が過ぎりましたが、”出るところは問題無いハズ・・確か・・”と思いながら駐車場へと向かい、出庫の準備を始めました。
 と、先ほどのチャリンコ巡査が登場。車が出られぬ様駐輪し、「ちょっと話しが聞きたいんだが」。
 巡査は無線で駅前の交番へ、「XXの服を着た女性、〜」。駅前へ歩いて行った彼女を交番で捕捉するよう連絡を始めました。

 甘かったです。そうやって彼女を差し押さえるとは。一人のお巡りさんならと思った自分は・・・。

 ”まぁ、これも面白い体験”と、早速KEN氏に電話。相手が未成年でも無い限り、客が罪に問われる事は無いので”ネタ、ネタ!”と意気揚揚と御報告。会長からは私の朧な記憶を確信に変える暖かいお言葉。
 さて、じゃぁ(女の娘は)どうなるの? と聞こうとした矢先、「でも女性はダメですね、パスポート不所持とか理由を付けて絶対返してくれません、外国人は。泊まる事になりますね」。

 ショックでした。”彼女だ!”と言い張って朝まででも粘るつもりでしが、KEN氏がそうおっしゃるのなら、多分私が何を言っても無駄。ガキの頃はヤンチャだった私、二十歳やそこらの、しかもすれてない韓国女性が私から引き離されたら絶対シラを切り通す事は無理な事、判ります。やり口は知ってます。警察はそんなに甘く無いです。
 後はKEN氏との電話も上の空。極力カラ元気を装って居ましたが、本心は後悔の念でいっぱいでした。

 その後、一応任意同行と言う名の半強制で署まで連れて行かれ、少々話しを聞かれて開放。帰りしな一人の警察官が「そうそう、写真撮らなきゃなぁ、写真」-「はぁぁ(何言ってんだ、こいつ)?」。平然とした私を見て悔しそうな声で「署に写真貼って、この辺うろつけんようにせんとなぁ」、だって。「じゃ、隣の日暮里から呼ぶよ」。
 普通のサラリーマンなら、終始オドオドするんでしょうね、こんな場合。残念だったね〜。人を顔で判断しなさんなよ。
 「ここは良く来るんかぁ」「吉原行けよ、吉原」-「入谷出口を右に曲がる事が多かったけど、もう店閉まっとるし、たまには気分変えんとねぇ」-「パーティーとかは行かんのかぁ」-「やっぱ個室がいいねぇ」-「あんた面白いなぁ」-「それ程でも〜」「じゃ、またね」-「くっくっくっ、この野郎ぉ」。

 彼女、大きな罪には問われないでしょうが、多分在留資格は取り上げられ退去処分となるのではないでしょうか。この辺はKEN氏がお詳しいので、捕捉して頂ければ幸いです。
 ビジネススクールへ通い、「今年から仕送り無しで頑張るの」と言っていた彼女。むろん本当かどうかは知りません。でも、単にお金欲しさ(最終目的はお金に変わりないとか言わないで下さい)か夢や目的を持って頑張ってるのかくらいは判ります。
 国に帰れば、親兄弟や親戚からはどんな目で見られる事になるのでしょう。日本とは事情が違うのです。
 彼女の将来を考えれば考える程、不憫に思えて涙が出そうになります。自分の為にすら使った事の無い本当に奥の手ですが、多分彼女を解放できるだろう位のコネは有ります。そうしてやれば良かったのでしょうか。
 今は、私が考えるよりずっと擦れた女性だったと思いたいです。

 人通りの少ない時間帯だけ注意すれば大丈夫だと思いますが、一緒にRAV4から出てお巡りさんと出くわしたら、絶対直ぐに別れないで下さい。鶯谷駅近辺は、非常に頻繁に警らしています。

< 補足説明 >
 今回の事案の補足説明です。女性は多分逮捕と言う事になると思いますが,この場合の被疑事実は「出入国管理及び難民認定法違反」と言う事になると思われます。
 今回の事案で売春防止法での検挙は出来ません。(もちろん,被疑者が認めれば話は別ですが)直接的には出管法76条1号(旅券等の不携帯)による,逮捕ではないでしょうか。外国人は旅券(パスポート)若しくは外国人登録証明書の携帯を「常に」しなければならない事になっています。
 これだけでは強制退去事由には該当しないので,被疑者,関係参考人等の供述に基づき同法24条4号ヌに該当する嫌疑があるので,収容令書の発付を受け,入国者収容所への収容をし(同法41条3項の規定(留置の嘱託)により,引き続き留置場での収容も可能),強制退去のための手続き,違反調査が実施され,強制退去令書の発付,送還という事になろうかと考えられます。
 その間,売春防止法違反事件の「参考人」として,取調べの対象になる可能性も考えられます。この場合,売防法6条ないし13条違反(いわゆる売春の胴元などを処罰する規定)被疑事件の証人若しくは参考人としての位置付けであり,被疑者ではありません。但し,この捜査に関連して強制退去令書の発付が遅れ,送還が通常より遅くなる可能性は高いものと考えられます。収容令書により身柄を拘束できるのは最大で60日までですが,もし,売防法違反での立件を視野に入れれば,重要な参考人ですから,最大期間の収容,それも留置場での収容も考えられます。但し殺人事件の参考人でも,これを超えて収容する事は出来ません。
 いずれにしても,今回の事案では,強制退去は確定的です。身柄の拘束については最大で63日間(収容令書で60日と現行犯人逮捕で72時間)という可能性が高いのではないかと思います。勾留の可能性もあるとは思いますが,別件の重要な参考人である等,余程の事がなければ,この事案での勾留はない,と見ていいでしょう。
 外国人が相手の場合,無用のトラブルを避けると言う意味で旅券等の携帯は確認した方がベターであるのは言うまでもありません。
 本件でサブちゃんは「彼女だ」と粘る事をしなかったのは懸命です。日本人の恋人が居ても旅券等の携帯は必須の義務ですから,逮捕は免れません。そこで,彼女が売春に類する行為である旨供述し,それにより,売防法違反被疑事件として捜査が開始されると,「彼女だ」と言っていた場合,売春の事実を隠匿したとして刑法104条(証拠隠滅)に問われかねない事態となります。彼女は刑事責任は問われず,男性側だけが刑事責任を問われるという最悪の結果もなしとしません。やはり,正直にありのままを話した方が,無難です。もちろん,彼女を助けたいがが為に「日本人です」「結婚しています」などと言えばこれは出管法違反の直接の犯人隠避,証拠隠滅に該当しますので絶対に言ってはなりません。
 警察官はあらゆる法令を駆使し,犯罪を摘発するのが仕事です。皆さんには一生で何回かの大事でも,ドライバーが車を運転し,すし職人がすしを握るのと同じように,犯罪捜査は警察官にとって日常茶飯の出来事を処理しているにすぎません。被疑者,被疑事実は車でありすしでしかないのです。あなたの家庭環境やその後の成り行きを考えて捜査する事はありえません。単なる日常の仕事,なのです。犯罪は犯罪,そういったスタンスだと思います。その先の事を考えるのは法務省保護局であり,矯正局。。。警察官にとってはその後の人生など知った事ではない。。。事でしょう。サブちゃん氏の言うとおり,警察は甘くありません。人生を棒に振らないためにも,サブちゃん氏のように,一言一句を自問して,考えて,言動は慎重に,安易な言動は謹んで下さい。
 なお,本件の場合,客たる男性を逮捕できる法令的な根拠はありません。この女性が日本人であれば同様に逮捕できる法令的な根拠はありません。売防法違反を適用する事は出来ません。が,金員の授受,経済的な利得を伴う性交は不法行為である事は念頭に置いておいて下さい。
 売春防止法については「こちら」をご覧下さい。

 研究部長 サブちゃん (H15.10.02)

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